Wookieepedia
Advertisement

サイサイド・オック(Cycyed Ock)はケレディアン男性で、ガレット・ギャングのリーダー、サイボーグ狙撃手パルチザンのメンバー。帝国時代、オックはギャングを率いてテラブ宙域で活動し、銀河帝国交通管理局から警戒されていた。のちにオックはソウ・ゲレラ率いる反乱分子パルチザンに加わり、衛星ジェダで銀河帝国に対する反乱運動に参加した。彼はサイバー視覚ワイヤーを直接に接続しており、優れた視力を反乱活動に役立てた。1 BBY、パルチザンはデス・スタージェダ・シティ破壊した際に壊滅的な被害を出したが、オックはカルビー・スペラドとともに攻撃を生き延びた。

ジェダの反対側の半球へ旅した際、オックは墜落したヘッドハンターを発見し、操縦者であるプターナ・ピン体から『スマグラーズ・ガイド』を回収した。このには海賊女王マズ・カナタ銀河系の各地に隠した宝の地図が含まれていた。オックはスペラドとともに仲間を集めて宝探しの旅に出ることに決め、まだ誰も手を付けていないであろう、惑星イスカロンプラズマ・パイプラインに隠された宝を狙った。オックたちは宝を回収して別の場所に隠すことに成功したものの、帝国に逮捕されてしまった。メガロックス・ベータ刑務所に収監された後、オックは帝国懲罰矯正局サム・ケンジー担当官に、クルー全員の脱獄を手伝えば4分の1の分け前を譲ると取り引きを持ちかけた。

経歴[]

パルチザン[]

ケレディアン[1] 男性であるサイサイド・オックは、帝国時代ガレット・ギャングのリーダー兼狙撃手として活動した。オックはシニティーン情報ブローカー兼データ・スライサーナーシトンや、メフティアンガンスリンガーであるカルビー・スペラドティス=シャーの軽業師ウース=リン=アレックアドヴォーゼの金融家・喧嘩屋アイシンカーカロドンのスタント・レーサーであるルフォーク・タムソンらとともにテラブ宙域で犯罪行為を働き、銀河帝国から警戒されていた。テラブ宙域の帝国交通管理局はオックたちの顔写真を掲載した公式声明書を発行し、宙域を訪れる恒星間商業船長たちにガレット・ギャングへの警戒と、不審な活動に気づいた場合の通報を呼びかけていた。ガレット・ギャングのメンバーのうち、オックとスペラドはやがてソウ・ゲレラ率いる反乱分子パルチザンのメンバーとなり[3]、帝国に対する反乱運動に身を投じることになった。[4]

Cycyed Ock Rogue One

カデラ地下墓地にて、サイサイド・オック

1 BBY当時[5]、パルチザンは衛星ジェダで銀河帝国のカイバー・クリスタル収集活動を妨害し、ジェダ・シティから離れたカデラ地下墓地を拠点として活用した。ジェダ・シティで発生した戦闘の後、パルチザンの元メンバーであるジン・アーソがカデラ地下墓地に連れてこられた時、オックは他の仲間たちと共に建物の中に居合わせ、ユーウッド・ゴアのそばで作業をしていた。それからしばらくして、帝国はDS-1デス・スター機動バトル・ステーションスーパーレーザーを使ってジェダ・シティを破壊した。この攻撃による衝撃波が迫ってきていることに気づいたパルチザンのメンバーは、急いで地下墓地から脱出した。ソウ・ゲレラを含む[4] パルチザンの大部分が[6] この攻撃の犠牲となったが[4]、オックはギャング時代からの仲間であるスペラドとともに生き延びた。[3]

マズ・カナタの秘宝[]

ゲレラの後、パルチザンの生存者の一部は“ドリーマーズ”として[6]、あるいはベンシック指揮下の残党として帝国との戦いを続けた。[7] 一方、パルチザンで唯一の“頭脳のある生き残り”を自称するオックとスペラドはジェダの反対側の半球へ旅した。そこは赤い砂地が広がるばかりだったが、ある日、オックは墜落したヘッドハンターを発見した。ヘッドハンターにはブラスターの銃撃跡が残っており、パイロットであるプターナ・ピンはすでに亡していた。オックはピンの死体から『スマグラーズ・ガイド』と呼ばれる日誌を回収し、自分の物にした。このはもともと海賊女王マズ・カナタの所有物で、マズが銀河系各地に隠した宝の情報が記されていた。マズ以降の歴代の所有者たちと同様、オックも日誌に新たなページを書き加えることにした。オックはマズの宝の地図に金儲けのチャンスを見出し、昔のギャング仲間を集めて宝探しの旅に出ることに決めた。スペラドも二つ返事でこの話に乗った。[3]

IskalonFacility2335DA SmugglersGuide

オックたちはイスカロンのポンプ・ステーションからマズ・カナタの財宝を回収した

宝の在りかのうち、惑星イスカロンに目を付けたオックは、マズが中のプラズマ・パイプラインを隠し場所に選んだに違いないと判断した。オックは自分がマズだとしても同じ場所に隠すと考え、イスカロンの宝はまだ誰も手を付けていないはずだと確信を抱いた。水中に棲むヘビや自動機械の警備をかわして宝を手に入れるにはクルーが必要であり、オックは昔のつてを頼ったが、ナーシトンはドロイド・ゴートラとのトラブルで既に亡、アイシンはガー・ジャン・ルーの巡業動物園と一緒にいたのを最後に音信不通、ルフォーク・タムソンはモン・カラ・オペラへ転身後に『ネカ=チスラー』の公演中にヒレを負傷といったありさまで、結局新しいギャングをチームに加える必要があった。しかしスペラドは穴埋めの新入りを気に入ったうえ、この計画が成功する可能性は高いと考えた。一方のオックは、イスカロンが帝国の注意を引きやすい領域にあることや、自分たちのような独立業者は犯罪シンジケートから快く思われていないこと等を懸念していた。[3]

オックが考えた通り、マズの秘宝はポンプ・ステーション#2335DAに隠されていた。オックのクルーは財宝を回収して別の場所に隠すことに成功したが、結局帝国に捕まってしまった。オックはクルーたちとともに[3] 惑星メガロックス・ベータにある[8] メガロックス刑務所に収監され、所持品である『スマグラーズ・ガイド』は没収された。一方、ポンプ・ステーションの所有者は出資者への弁明のためか事件の隠蔽を図り、病気のメガ・イールが施設に衝突したと説明した。そんな中、帝国懲罰矯正局のリハビリ担当士官であるサム・ケンジーが事件の真相に気づき、オックに接触した。オックはケンジーに、もし自分と仲間たちを逃がしてくれたら隠してある宝の4分の1を譲ると取り引きを持ちかけた。メガロックスでの仕事を嫌っていたケンジーはこの話に乗り、所持品保管施設から『スマグラーズ・ガイド』を引き取った。しかしケンジーはのちに酒場で調子に乗って息巻いていたところ、ウィスパー・ネットワークプリマ・ウェセックスによって『ガイド』を奪われてしまった。[3]

人物[]

サイサイド・オックはケレディアンの男性で、肌の色は薄褐色だった。[1] オックはサイボーグの狙撃手であり、パルチザンの活動は自身にとって安定した片手間仕事だと考えていた。『スマグラーズ・ガイド』を手に入れた頃、オックは自身のことを“老人”と表現していた。また本人曰く、オックは熱心な反乱者というわけではなかったが、“正しいことを言えるだけの知恵”を備えていた。オックはソウ・ゲレラのことを過去最悪の指揮官とまでは考えていなかったが、ゲレラが不機嫌そうな目つきになった時には、その場にいる誰よりも大きな声で皇帝の首を取れと叫ぶことにしていた。そうしなければ、ゲレラが自分の首を取れと叫び始めるのではないかと恐れたためである。[3]

装備[]

サイサイド・オックはに直接接続したサイバー視覚ワイヤーによって優れた視力を手に入れていた。彼はこの能力をカイバー・クリスタル鉱床の分析や超小型回路の調査、バイブロラングの正確な投擲に役立てていた。[2]

制作の舞台裏[]

サイサイド・オックは2016年12月16日公開の映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で初登場を果たした。[4] キャラクターの名前や設定は、映画と同日発売の設定資料集『スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド』(パブロ・ヒダルゴ著)で初めて明かされた。[2] 2022年にTVシリーズ『キャシアン・アンドーシーズン1の第11話『フェリックスの娘』に登場したキャラクター、デウィ・パミュラーはサイサイド・オックをもとに制作された。[4][9]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

Advertisement