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「サイフォ=ディアスは理解していた。彼には未来が見えていた」
ドゥークー[出典]

サイフォ=ディアス(Sifo-Dyas)は人間男性で、銀河共和国時代後期のジェダイ・マスタージェダイ最高評議会メンバー、共和国グランド・アーミーの発注者。友人のドゥークーからはサイ(Si)という愛称で呼ばれた。102 BBY漁師の息子としてミナシーに生まれたサイフォ=ディアスは、ジェダイ・シーカーチャーフ・マオタによって素質を見いだされ、ジェダイ・オーダーに加わった。彼はホークバット・クランの一員としてドゥークーと共に訓練を積み、やがてリーン・コスタナパダワンに選ばれた。彼は当時からフォース予知能力を備えており、85 BBYには惑星プロトブランチ太陽嵐によって大規模な被害に見舞われることをヴィジョンで予見した。サイフォ=ディアスはその後も予知能力に悩まされ続け、ジェダイ・ナイトに昇格してからもコスタナが身近で彼を支え続けた。

ジェダイ・マスターになった後、サイフォ=ディアスは最高評議会の議席を獲得した。しかし銀河系を巻き込む大規模戦争の勃発を予見したサイフォ=ディアスは、共和国も軍隊を持つべきだと主張したため、他の評議員から過激論者とみなされてしまった。結果的に彼は評議会から除名されることになったが、オーダーには秘密で独自に計画を推し進めた。サイフォ=ディアスはカミーノアンクローン業者と接触を取り、銀河元老院の認可は得ていると嘘をついて軍隊を発注した。しかしサイフォ=ディアスの計画はシスの暗黒卿の知るところとなり、彼らの陰謀に利用されることとなった。32 BBY、サイフォ=ディアスはフィニス・ヴァローラム最高議長の依頼で、シルマン補佐官とともにオーバ・ディア任務に発ったが、パイク・シンジケートの攻撃で命を落とした。

パイクを雇ってサイフォ=ディアスを暗殺させた犯人は、彼の旧友であるドゥークーだった。当時ドゥークーはダース・シディアスに仕えるシス卿となっており、“タイラナス”を名乗ってサイフォ=ディアスのプロジェクトを引き継ぎ、シスの陰謀のために利用した。22 BBY、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービがカミーノを訪れた際にクローン軍団の存在が初めて明らかになり、10前にんだサイフォ=ディアスの名が再浮上した。間もなくサイフォ=ディアスの予見通りクローン戦争が勃発し、クローン・トルーパーは共和国の兵力として活躍した。戦争の終盤、評議会はサイフォ=ディアスの死をめぐる謎を調査し、クローン・プロジェクトにシスが関与していたことを突き止めた。しかしジェダイはクローンの内に埋め込まれた行動抑制チップの陰謀を暴くことができず、19 BBYに発令されたオーダー66壊滅に追い込まれることになった。

経歴[]

生い立ち[]

ジェダイ・イニシエイト[]

Cherff Maota

サイフォ=ディアスの才能を見出したマスター・チャーフ・マオタ

人間男性、サイフォ=ディアスはカサンドラン・ワールズ[6] ミナシー出身であり[1]102 BBY[2] 漁師の子として生まれた。幼い頃、彼はジェダイのシーカーであるマスターチャーフ・マオタによってフォース才能を見いだされ、ジェダイ・オーダーに加わった。銀河共和国首都惑星であるコルサントへ連れて行かれたサイフォ=ディアスは、ジェダイ・イニシエイトとしてホークバット・クランに組み分けされ、マスター・テラ・シヌーベの監督のもとジェダイ・テンプルでフォースの訓練を積んだ。[1]

この頃、彼はクランの同級生であるセレニアンドゥークーと親しくなった。成績優秀で人付き合いの悪いドゥークーにはなかなか友達ができなかったが、サイフォ=ディアスだけは彼の虚勢を見抜いて友人となり、切っても切れない仲になった。幼い頃、サイフォ=ディアスはドゥークーを“ドゥー”という愛称で呼んだが、当人はこの呼び方を嫌がっていた。[1]

90 BBY頃、サイフォ=ディアスとクランの同級生たちは、ジェダイ・マスターたちの引率のもとアウター・リム・テリトリーの惑星セレノーへ旅し、首都カラニアで開催された大規模な式典を見学した。このセレモニーでは、共和国への貢献をアピールするためアウター・リムの星々がさまざまなパビリオンを出展しており、サイフォ=ディアスはドゥークーいわく“フローベッティアンダンサーのように”浮かれてはしゃいだ。彼はお祭りで浮かれて何が悪いと開き直ったが、前をよく見ていなかったためグランド・マスターヨーダにぶつかり、マスター・ユラ・ブレイロンから厳しく叱られてしまった。[1]

式典のさなか、サイフォ=ディアスは同級生のアラス・タレックスがセレノー出身であるドゥークーをからかうのを止めた。ヨーダたちマスターが観衆の前でライトセーバー演武を披露していた時、ドゥークーは人混みの中にいる少女ジェンザのことが気にかかり、サイフォ=ディアスをその場に残して走り去ってしまった。しばらくしてカラニアで地震が発生し、ドゥークーとジェンザが大集会場のがれきの下に生き埋めになった際、サイフォ=ディアスはマスターたちと一緒に現場に駆け付けた。サイフォ=ディアスがドゥークーを発見すると、ヨーダがテレキネシスを使ってがれきを動かし、2人を救出した。そこへジェンザの父親であるセレノー家ゴラ伯爵が現れ、ヨーダに激怒した。ドゥークー本人も知らなかったことだが、ゴラは彼の父親であり、彼のことを忌まわしく思っていた。サイフォ=ディアスはシヌーベの指示で、真実を知って驚く友人をホバー=ストレッチャーに乗せた。この一件の後、ドゥークーは密かに実妹ジェンザとホロコムのやり取りを始めた。[1]

Jedi Archives

イニシエイト時代、サイフォ=ディアスはドゥークーと一緒にジェダイ・アーカイブの禁断の保管庫に侵入した

88 BBY、サイフォ=ディアスとクランの同級生たちは、ジェダイ・アーカイブに飾られた“失われた者”たちの像についてヨーダやブレイロンから説明を受けた。その後、サイフォ=ディアスはドゥークーに、クリアス・テラディンホロジャーナルを見つけたことを明かした。テラディンはジェダイから追放されたことで知られるパダワンであり、彼の日誌にはシスに関する知識や、オーダーによって禁じられている事柄が書き綴られていた。日誌に目を通したサイフォ=ディアスは、アーカイブに“ボガン収蔵庫”と呼ばれる秘密の部屋があることを知った。ボガン収蔵庫はダークサイドの遺物の保管施設であり、サイフォ=ディアスはテラディンのように自分も収蔵庫の中を見てみたいと考えていた。[1]

サイフォ=ディアスはドゥークーを誘い、アーカイブの主任司書であるレステリー・クイスト眠っている時間を狙って、夜中にボガン収蔵庫への侵入を試みた。ドゥークーは友の頼みを仕方なく引き受け、“流砂”と呼ばれる瞑想テクニックを使い、収蔵庫の扉である“カニーアの窓”の磁気ロックを開いた。収蔵庫に足を踏み入れたサイフォ=ディアスとドゥークーは、シスやタンドの魔術師ヤコームなど、さまざまなダークサイドの勢力の品々を目の当たりにした。サイフォ=ディアスが巻物や武器といった遺物に興味を示す中、ドゥークーはある金属片に注意をひかれ、フォースのヴィジョンを経験した。セレノーの伝説の獣、ティラタカの存在を間近に感じたドゥークーは、思わずフォースを使ってサイフォ=ディアスを棚に突き飛ばし、腕を骨折させてしまった。その直後、2人は物音を聞きつけたクイスト司書に見つかった。サイフォ=ディアスはテンプル医務室へ運ばれて治療を受け、ドゥークーとともにマスター・ヨーダやブレイロンからお叱りを受けた。またこのとき、サイフォ=ディアスはアルティリのジェダイ・マスター・リーン・コスタナと初めて出会った。[1]

ダークサイドの遺物の研究者であるコスタナは、ドゥークーが収蔵庫で見たというヴィジョンに興味を示したが、本人はその内容を覚えていなかった。後日、サイフォ=ディアスとドゥークーは、収蔵庫に侵入した罰としてアーカイブで『ロザル・パピルス』の翻訳作業を命じられた。2人がクイスト司書の監視のもと作業に取り組んでいたとき、コスタナがアーカイブに現れた。コスタナはクイストに探し物を頼んで彼女の注意をそらすと、2人のイニシエイトと他愛のない会話を交わして去っていった。その後、サイフォ=ディアスはパピルスの中に『ダース・キャルドスの動物寓意譚』の紙片が紛れ込んでいることに気づいた。ドゥークーは紙片をコスタナに返すか、誰かに相談すべきだと主張したが、サイフォ=ディアスは拒絶した(この一件により、ドゥークーはコスタナがシスではないかと疑い始めたが、すぐに誤解は解けた。コスタナは、ドゥークーがダークサイドの書物に触れることで、収蔵庫で経験したヴィジョンの記憶を再現できないかと期待していただけだった。しかしそれを知ったヨーダはコスタナに不満を示し、動物寓意譚をアーカイブに返却するよう命じた)。[1]

パダワン[]

クローン軍団[]

「ナブーが封鎖される前、サイフォ=ディアスは評議会のメンバーだった。だが、どうにも考え方が過激だった」
メイス・ウィンドゥ[出典]
SifoDyas file

共和国の公式ファイル

ナブー危機以前、サイフォ=ディアスはジェダイ・マスターの称号を与えられ、ジェダイ最高評議会の主要メンバーとなった。彼はフォース予知能力を備えており、銀河系を巻き込む全面戦争の勃発を予測した。彼は戦争に備えて共和国に軍隊をつくるべきだと主張したが、そのせいで他の評議員から過激論者とみなされ、評議会の席を失うことになった。サイフォ=ディアスはジェダイ・オーダーに秘密で独自にプロジェクトを進め、クローニング技術で知られる惑星カミーノカミーノアンにコンタクトを取った。銀河元老院の認可は得ていると嘘をつき、彼は共和国のためのクローン軍団を発注した。サイフォ=ディアスの計画を知ったシスの暗黒卿は、クローン軍団をうまく利用すればジェダイの大粛清に役立てられると考えた。ダース・シディアス弟子で、元ジェダイ・マスターのダース・タイラナス(ドゥークー伯爵)は、クローン・プロジェクトを乗っ取るためサイフォ=ディアスの暗殺計画を練った。

オーバ・ディアの任務[]

「タイラナスはサイフォ=ディアスに死んでほしかった。だから俺たちに宇宙船を撃ち落とすよう頼んできた。だが、金を払ってまでジェダイを殺そうなんて計画する奴は危険だし、何をするかわからない」
ロム・パイク[出典]

ナブー危機以前、サイフォ=ディアスはフィニス・ヴァローラム最高議長からパイク・シンジケートとの交渉任務を依頼された。当時パイクは生のスパイス生産をほぼ独占しており、コルサントでギャングの紛争が発生しかねない状況となっていた。最高議長と犯罪組織の交渉を公にすることはできなかったため、サイフォ=ディアスの任務は極秘扱いとなった。彼は議長の個人秘書を務めるシルマンを伴い、パイクの母星オーバ・ディアを訪れた。しかし、サイフォ=ディアスはジェダイ最高評議会からフェルーシアの部族紛争を調停する任務を与えられ、パイクとの交渉は後回しになった。フェルーシアに向かうため、サイフォ=ディアスはシルマンと共にジェダイT-6シャトル775519に乗り込んだ。

2人の乗るシャトルはダース・タイラナスに雇われたパイク・シンジケートに撃墜され、オーバ・ディアの月に墜落した。サイフォ=ディアスはシャトル墜落時に命を落としたが、シルマンは生き延び、シンジケートの指導者ロム・パイクに捕えられた。ロムは依頼を完遂したことを証明するためサイフォ=ディアスの遺体を回収したが、シルマンが生きていたことは秘密にしておいた。シルマンを監禁しておけば、ジェダイ・オーダーと揉め事になった場合の交渉材料になると考えたのである。サイフォ=ディアスとシルマンはフェルーシアの任務で命を落としたことになり、共和国の公式ファイルにも偽りの情報が記録された。最高議長のオフィスはパイク・シンジケートとの交渉任務を隠蔽するため公式ファイルの詳細情報を封印した。

死後[]

「彼らが言うには、マスター・サイフォ=ディアスが10年ほど前に元老院の要請でクローン軍団を発注したそうです。その時点で彼は既に死んでいたと思われます」
オビ=ワン・ケノービ[出典]

サイフォ=ディアスの死から約10年後、賞金稼ぎザム・ウェセルによるパドメ・アミダラ暗殺未遂事件を調査していたジェダイ・ナイトオビ=ワン・ケノービは、惑星カミーノでクローン軍団を発見した。彼はカミーノアンのラマ・スー首相と対面し、この軍隊がサイフォ=ディアスの依頼で製造されたことを知った。ケノービはクローンの遺伝子提供者であるジャンゴ・フェットを問い詰めたが、サイフォ=ディアスに関する情報は何も得られず、代わりに「タイラナス」の名を知った。ケノービの報告はジェダイ評議会にとって寝耳に水の話だった。間もなく、サイフォ=ディアスが生前に予見した“クローン戦争”が勃発し、クローン軍団は分離主義勢力との戦いで活躍した。

Sifo-Dyas Illusion

モラバンドでヨーダの前に現れたサイフォ=ディアスの幻影

クローン戦争の終盤、ジェダイ・テンプルで謎の救難信号がキャッチされ、プロ・クーン将軍コマンダーウォルフウルフパック部隊がオーバ・ディアの月に派遣された。激しい砂嵐の中、彼らは墜落したシャトルとサイフォ=ディアスのライトセーバーを発見した。クーンは墜落現場に残されていたもの全てをコルサントに持ち帰り、サイフォ=ディアスの死に関する本格的な調査が始まった。評議会はアナキン・スカイウォーカーとケノービをフェルーシアに派遣し、グランド・マスターヨーダはヴァローラム元議長を尋ねた。彼らはサイフォ=ディアスがパイク・シンジケートと交渉する予定だったことを知り、オーバ・ディアでロム・パイクと対面した。ロムはジェダイを殺したことを認め、シルマンを差し出したが、彼はすぐに口封じのためタイラナスに殺された。一連の調査によって、ジェダイ評議会はドゥークーとタイラナスが同一人物だったことや、クローンの誕生にシス卿が関わっていたことを知った。ヨーダは共和国の安定を守るためこの事実を公表しないことに決めた。

霊体化の謎を探る旅に出た際、ヨーダはフォースの女官たちに命じられて古代シスの故郷モラバンドを訪れた。モラバンドにヨーダがいることを知ったダース・シディアスとタイラナスは、シスの儀式を用いて老ジェダイ・マスターを滅ぼそうと企んだ。彼らはサイフォ=ディアスの幻影を生みだし、シス卿の正体を教えると言ってヨーダを誘惑した。しかしヨーダはサイフォ=ディアスの目がダークサイドの色に染まっていることに気付き、誘惑を退けた。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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