サイラー・サリスの追跡（Hunt for Sylar Saris）[4] は賞金稼ぎのフェネック・シャンドがバッド・バッチのハンター、レッカーらと協力して帝国時代初頭に行った任務である。当時、フェネックは“オルド・エリスの殺し屋”の異名を持つ賞金首サイラー・サリスを追っていた。サイラーは惑星ヴィーロの環境を熟知しており、自分を探しに来た賞金稼ぎを何人も返り討ちにしていた。一方、バッド・バッチは銀河帝国がMカウントの高い者を捕まえるため腕利きの賞金稼ぎを雇ったという話を聞きつけ、さらに詳しい情報を求めていた。彼らはMカウントについて調査を進めることで、オメガが帝国に狙われている理由の手掛かりが得られるのではないかと期待していた。ハンターとレッカーはスリア宇宙ステーションにあるタンダのカンティーナでフェネックに接触し、件の情報について何か知らないかと尋ねた。[3]
フェネック自身はMカウントの任務に雇われた賞金稼ぎではなかったが、心当たりのある情報を提供する代わりに、2人にサイラー・サリスの追跡を手伝わせた。一行はフェネックの宇宙船＜アウトキャスト＞でヴィーロへ旅し、ドックで入手したハイドロスキッフで湿地帯を旅した。道中、一行は川に仕掛けられた機雷を排除し、グリザードの群れの襲撃をしのいだ。最終的に彼らはサイラーの隠れ家を発見し、このインセクトイドの賞金首との戦闘に臨んだ。サイラーはクローン・コマンドーとの格闘戦を切り抜けたものの、最後は追跡者たちのブラスターのスタン・ビームに倒れた。無事にサイラーを確保した後、フェネックはバッド・バッチに渡せる情報はまだ手元には無いことを明かした。しかし彼女はクローンたちとの約束を守り、のちにMカウントについて知る同業者[3] アサージ・ヴェントレス[5] に連絡を取った。[3]
