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「じゃあ、これがサバァックなんだな?」
「サバックだ」
ハン・ソロランド・カルリジアン[出典]

サバック(Sabacc)はおそらく銀河系最古にして最も人気のあるカードゲームである。ルールには様々なバリエーションが存在したが、ギャンブルとブラフが絡むという点は全てにおいて共通していた。サバックのルールには運をゲームの要素に取り入れたものが多く、運次第では最高の手が一瞬で最悪の手に変わったり、あるいはその逆が起きる可能性があった。[3]

配られたカードの合計値をプラス23もしくはマイナス23に近づけるのがゲームの基本的なルールであり、サバック・ポットの中に入った賭け金が勝者に与えられる。しかし“干渉フィールド”に置くことができる1枚のカード以外は、突然発生する“サバック・シフト”によってランダムに数値と組札が変更される可能性がある。[2] 有名な密輸業者ハン・ソロは、サバックのバリエーションのひとつである“コレリアン・スパイク”の賭けでランド・カルリジアンからYT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>を勝ち取った。[4]

カードの種類[]

サバックのデッキは76枚のカードから成る。そのうち60枚の札は各15枚ずつ「フラスク」 「セーバー」 「ステイヴ」 「コイン」の4種のスート(組札)に分かれている。各組のカードには1~15までの数字が割り当てられ、12より上の数字は絵札になっている。絵札の柄は以下の通り:[2]

  • 12:コマンダー(指揮官)
  • 13:ミストレス(女主人)
  • 14:マスター(主人)
  • 15:エース

組札に属さない残りの16枚は、8種類の特殊カード2組である。それぞれ0もしくはマイナスの特性を持つ:[2]

  • 0:イディオット(愚者)
  • -2:クイーン・オブ・エア・アンド・ダークネス(空と闇の女王)
  • -8:エンデュアランス(忍耐)
  • -11:バランス(天秤)
  • -14:モデレーション(穏健)
  • -13:デマイズ(死滅)
  • -15:イーヴル・ワン(邪悪なる者)
  • -17:スター(星)

ゲームの進行[]

Han and Lando sabacc

賭けサバック

サバックは技術と運の両方が必要とされるゲームであり、最小で2人、最大で8人までのプレイヤーが参加することができる。参加者たちはディーラーを指名するか、持ち回り制でディーラーを務め、右回りでそれぞれの手を進めていく。[2] ゲームの目的は、手札のカードの合計をプラス23もしくはマイナス23にして“サバック・ポット”を勝ち取ることである。

ディーラーはデッキをシャッフルし、自分を含む各プレイヤーに1枚のカードを順番に配る。ディーラーが同じやり取りをもう一度繰り返し、各プレイヤーに伏せた状態のカードが2枚与えられた後、ディーラーの左から順に手札の合計値をコールする。[2]

その後、ディーラーの左から順に、各プレイヤーはデッキから新たに1枚もしくはそれ以上のカードを引くことができ、手札を捨ててデッキから引いたカードと交換するか、スタンド(そのまま勝負)するかを選択する。[2]

手札を決めた後、プレイヤーはどれか1枚のカードをゲーム・テーブルの“干渉フィールド”に置くことができる。干渉フィールドに置かれたカードは、サバック・シフト(後述)が発生しても影響を受けない。[2]

このゲームでは“サバック・シフト”という運要素が絡み、シフトが発生すると干渉フィールド以外の場所にあるすべてのカードのスートと数値がランダムに変更される。変更された新しいカードは、そのラウンドでの最後の手札となり、これ以上変えることはできない。[2]

手番がディーラーに回るまで各プレイヤーが同じやり取りを行う。その後プレイヤーは手札の最終的な合計値をコールする。絶対値が23かそれに最も近いプレイヤーがラウンドの勝者となる。しかし絶対値が24を超えると“爆死”で負けとなる。プラス23あるいはマイナス23の完璧な手はピュア・サバックと呼ばれ、これよりも強い役は「イディオット」の絵札と数字の「2」および「3」(スートは問わない)から成るイディオット・アレイしか存在しない。[2]

引き分けの際は乱数発生装置によって決着がつけられ、より高い数字を出したほうが勝者となる。[2]

ルールのバリエーション[]

サバックのルールには数え切れないほどのバリエーションが存在した。[5]

CorellianSpikeDeck-DB

コレリアン・スパイクのデッキ

コレリアン・スパイクと呼ばれるルールでは、古いコレリアン言葉で“マヌケ”を意味する「サイロップ」というゼロのカードを2枚入れ、マイナス10からプラス10までの数値の62枚を使ってゲームが行われた。またコレリアン・スパイクではカードの合計値がゼロに近いものが勝者となり、サバック・ポットを得ることができた。また1ターンごとに6面体のダイスを2個投げ、ゾロ目を出した場合は持ち手を捨ててデッキのカードと交換しなければならなかった。[5]

ジャバックは賭け金が高いタイプのサバックで、銀河共和国時代の末期に首都惑星コルサントウスクル歓楽地区にあるアウトランダー・クラブなどでプレーされていた。[6]

レイア・オーガナ28 ABYバスタサで参加したサバックのルールでは、「スター」のカードの数値が-10となっていた。[7]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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