サブジュゲーター級重クルーザー(Subjugator-class heavy cruiser)はクローン戦争中に独立星系連合が使用した重クルーザーの級種。自由ダック義勇工兵隊によって製造された。船体の側面に巨大なメガ=イオン砲を持ち、エネルギー波によって敵の艦船の機能を停止させることができた。グリーヴァス将軍の旗艦<マレヴォランス>はこの級種。
特徴[]
船体[]
分離主義勢力宇宙軍の誇る軍艦、サブジュゲーター級重クルーザーはプロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーやレキューザント級軽デストロイヤーとデザイン上の類似点を持ち、全長4,845メートルの船体は銀河共和国のヴェネター級スター・デストロイヤーの5倍近い大きさだった。
攻撃及び防衛システム[]
サブジュゲーター級重クルーザーは船体の側面に巨大なメガ=イオン砲を備えていた。イオン砲の主砲は艦の反応炉から動力を得ており、発射されるエネルギー波は電子機器の機能を阻害させる効果を持っていた。サブジュゲーター級艦のエネルギー波は波紋のように拡大し、攻撃を受けた艦船は全ての機能を停止して宇宙空間に漂うだけの存在となった。また、サブジュゲーター級艦の船体には500門のターボレーザー砲が並んでいた。
収容能力[]
サブジュゲーター級艦は複数のヴァルチャー級ファイターやハイエナ級ボマー中隊を収容し、船体側面イオン・アレイの脇にある複数のハンガーから出撃させることが可能だった。各ハンガーには消火活動用のファイアファイター・ドロイドが配備され、ベイ内部での緊急事態に対処した。サブジュゲーター級艦の船内は非常に広く、輸送システムとしてレール・ジェットが使用されていた。レールは何層にもなっており、各ハンガーへと人員や物資を運んだ。レール・ジェットのデザインは大型兵員輸送車に似ていた。
ブリッジ[]
サブジュゲーター級艦のブリッジはターボレーザーに防衛された船体後部のタワーに配置されていた。ブリッジの中央部には艦のコマンダー用の司令プラットホームがあった。艦長はホログラフィック端末を使って内外と通信することができた。ブリッジには操作用ステーションが4つあり、各2体のドロイド・クルーが配置されていた。また、少なくとも6つの円盤型コンピューター・スクリーンがブリッジ内に並んでいた。ブリッジ後方には他の階へ移動するためのターボリフトがふたつあった。
歴史[]
サブジュゲーター級重クルーザーは自由ダック義勇工兵隊によって製造され、独立星系連合がクローン戦争に投入した。戦争の初期、サブジュゲーター級艦<マレヴォランス>がグリーヴァス将軍の旗艦として使用され、アブレガドの戦いで銀河共和国の艦隊を壊滅させた。しかし、<マレヴォランス>は間もなくカリーダ星雲の戦いで共和国軍に破壊される。
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – 待ち伏せ (回想シーン)
- クローン・ウォーズ – マレボランス襲来 (初登場)
- クローン・ウォーズ – マレボランスの影
- クローン・ウォーズ – 撃破!マレボランス
- クローン・ウォーズ – 惑星封鎖を解き放て (回想シーン)
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 (表記はサブジュゲーター級ヘビー・クルーザー)
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- Malevolence - 公式データバンク