サブステーション・グリムドック(Substation Grimdock)は星全体が刑務所として使用されていた小型の衛星である。銀河帝国はこの衛星にギャングや反体制派、反乱者を収容するための施設を作り、監房が足りなくなると、洞窟にまで刑務所を広げた。エンドアの戦いの後、グリムドックは新共和国の管理下に入ったが、元帝国軍人のメージャーノン軍曹が責任者となり、“メージャーノンの恩赦”と呼ばれる大規模な囚人解放事件が起きた。
歴史[]
銀河帝国はこの月に、檻が並ぶ通路や拷問室、食堂などを備えた出口のない迷宮を作り込んだ。さまざまなギャングや反体制派、銀河系各地の反乱者たちで刑務所がいっぱいになると、帝国は地下を掘って衛星の内側の空洞にも監房を広げた。グリムドックにはバスタクと呼ばれる獰猛な甲殻類クリーチャーが棲み着いており、時折囚人が刑務所の奥深くで姿を消すと、バスタクの餌食になったと考えられた。バスタクは囚人の逃亡を阻止するためわざわざこの衛星に連れてこられたと言われていたが、外部の者たちはバスタクが何なのかを全く知らなかった。[1]
エンドアの戦いの後、サブステーション・グリムドックは新共和国の管理下に入った。ランド・カルリジアンが反対したにも関わらず、モン・モスマ議長は元帝国軍人のメージャーノン軍曹をグリムドックの責任者に据えた。この時代も、グリムドックは元エリート・ストームトルーパーなどによって構成される帝国びいきのセフ・コンによって警備されていた。7 ABY、メージャーノンはグリムドックに収監されている親帝国派の暗殺者やテロリストを次々と逃し、“メージャーノンの恩赦”と呼ばれる事件を起こした。メージャーノンは大量の逃亡者を回収してもらうため海賊の友人に連絡を取り、その結果、犯罪者たちの船団と新共和国防衛艦隊がグリムドック付近の宇宙空間で睨み合いの膠着状態に陥った。[1]
膠着状態が続いていた時、ハン・ソロやランド・カルリジアンを乗せたZV-9貨物船<ヴァーミリオン>がグリムドックを訪れていた。彼らの目的は、パウアンの犯罪王ファイゼン・ゴアやファイランクス・リダックス・トランスミッターに関する情報をグリムドック・アーカイブで調査することであり、メージャーノンの恩赦については何も知らなかった。彼らはグンガンのグリムドック職員、アロ・ンクッカアラの助けを借りて目的を果たすと、海賊の宇宙船との戦いに力を貸した。[1]
制作の舞台裏[]
サブステーション・グリムドックは2018年4月17日に発売された正史の小説『ラスト・ショット』(ダニエル・ホセ・オールダー著)で初登場を果たした。本書の翻訳版は同年6月29日にヴィレッジブックスから発売されている。[1]
登場作品[]
- ラスト・ショット (初登場)