- 「歩むべき道は、必ずしもすぐには見えません。忍耐と熟慮、そしてフォースの知恵によってのみ、道は開かれるのです」
- ―サンタリ・クリィ[出典]
サンタリ・クリィ(Santari Khri)は人間の女性で、ハイ・リパブリック時代のジェダイ・マスター。傑出した科学者でもあったサンタリは、コーボー星系で行われたジェダイ・オーダーと銀河共和国による共同研究プロジェクトを指揮し、“深淵”に起源を持つ謎多きコーボー物質を調査した。惑星コーボーの月には共和国衛星施設が建造され、サンタリの個人研究室もここに置かれた。サンタリと盟友ダガン・ゲラは深淵の部分的な探査を可能にするために、複数のアンテナ施設をコーボーと月に配置した。幾度かの失敗を経て、やがてダガンが深淵の横断に成功し、その奥に隠されていた惑星タナローを発見した。サンタリとダガンは、この星が銀河辺境の秩序を守るジェダイの砦となることを夢見た。[2]
コーボーに戻ったサンタリは、誰でも安全にタナローへ旅できるようにするため、ダガンの航行データを使って深淵コンパスを発明した。また彼女はコーボーの各地にジェダイ瞑想場と呼ばれる訓練施設を設置し、深淵への旅に向け、ジェダイ・ナイトやパダワンたちにコーボー物質の扱い方を学ばせた。やがてタナローにはジェダイ・テンプルが築かれたが、ジェダイ評議会はここでジェダイ・イニシエイトたちを訓練することに積極的ではなかった。そしてタイミングが悪いことに、マスター・オポー・ランシセスがタナローの監査を行っている最中に、どういうわけか深淵の航行方法を知ったナイヒルの襲撃者がタナローを侵略した。この事件の後、評議会はタナローを放棄する決断を下し、サンタリとダガンに全てのコンパスを破壊するよう命じた。[2]
サンタリは評議会の命令に背いてコンパスを1つ隠し、一方のダガンはオーダーに完全に背いて仲間のジェダイを手にかけた。ダガンに失望したサンタリは、最後のコンパスを奪おうとした盟友の腕をライトセーバーで切り落とした。その後、彼女はダガンを森のアンテナ施設にあるバクタ・タンクに封印した。232 BBYにハイパースペース大災害が発生し、コーボーからの撤退が決まった際、サンタリは忠実なドロイドZN-A4にチューナー装置とメッセージを託し、ダガンを目覚めさせてきてほしいと頼んだ。サンタリはかつての盟友に、自分を探しにくるかタナローを探し続けるか、改めて決断するよう伝えるつもりだった。ところがZN-A4は地下通路の崩落に巻き込まれて機能停止してしまい、ダガンともども200年以上の眠りにつくことになった。サンタリがZN-A4に託した使命は、9 BBYにジェダイ・ナイトのカル・ケスティスによって果たされ、カルとダガンの対立を経て、タナローを巡る長い因縁に一旦の終止符が打たれることになった。[2]
登場作品[]
- Star Wars ジェダイ:サバイバー (初登場) (回想シーン)
参考資料[]
- スター・ウォーズ ハイ・リパブリック キャラクター事典
- アート・オブ・Star Wars ジェダイ:サバイバー
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
脚注[]
- ↑ Star Wars Jedi: Survivor - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)によると『Star Wars ジェダイ:サバイバー』は前作『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』の5年後の物語である。『スター・ウォーズ タイムライン』によれば『フォールン・オーダー』の時系列は14 BBYであるため、『サバイバー』の時系列は9 BBYということになる。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 Star Wars ジェダイ:サバイバー
- ↑ スター・ウォーズ ハイ・リパブリック キャラクター事典