サーカン（Sarkan）はミッド・リムの惑星サーカ出身の爬虫類知覚種族。サーカンは儀礼やしきたりに厳しいことで有名であり、彼らのマナーは複雑なうえ、頻繁に変更された。そのため熟練の外交官でもサーカンと交渉するのは困難だった。サーカンは女王による支配のもと、惑星サーカの地下で生活し、アクア・ジュエルやコルスカ・ジェムといった貴重な宝石を採掘した。銀河内戦中の1 ABY、プリンセス・レイア・オーガナとルーク・スカイウォーカーは反乱同盟にレーザー砲用クリスタルを提供してもらうためサーカのジル女王と交渉に臨んだ。
生態と特徴[]
サーカンは背が高い2足歩行の[2] 爬虫類知覚種族で[1]、鋭い牙が並んだ口が前方に突き出し、左右に青いふたつの目がついていた。手と足の指はそれぞれ5本で、人間と同様に親指があった。サーカンの肌の色は固体によってさまざまで、灰色や赤、オレンジ、ライラック、緑色などがあり、顔に斑点がある個体も多かった。サーカンは長く太い尾を有していたが、尾と頭蓋骨を除くと、骨格の形状は人間と酷似していた。[2] サーカンは卵生であり、家族の単位は“エッグ＝ブルード”と呼ばれた。[1]
社会と文化[]
サーカンは母星である惑星サーカの地下で生活した。サーカには広大な洞窟があり、彼らはここでアクア・ジュエルやコルスカ・ジェムといった貴重な宝石を採掘した。サーカの社会は王族によって統治され、女王には顧問が仕えた。王族のメンバーやその従者たちは色とりどりなローブに身を包み、宝石をあしらったアクセサリーを身に着けた。またサーカン・ガードと呼ばれる衛兵たちは近接武器を装備して王族を護衛した。サーカにある女王の宮殿や洞窟の入り口には王族の紋章が描かれており、これを踏みつけることは最大級の冒涜とされていた。[2]
サーカンはマナーに厳しいことで有名であり、プリンセス・レイア・オーガナによると銀河系のどこを探してもサーカンほど儀礼やしきたりに気を使う種族は他にいないという。サーカンは頻繁に新しい習慣を作り出すため、ベテランの外交官であっても対応することが困難であり、プロトコル・ドロイドが持つ情報すら時代遅れになっていることもあった。[2] サーカンはサーキーズ語という独自の言語を持っていたが[3]、銀河ベーシック標準語で会話することもできた。[2]
歴史[]
サーカンのジル女王
サーカン種族は[2] 銀河系のミッド・リムに属す惑星[4]、サーカに起源を持っていた。帝国時代、サーカンは皇帝シーヴ・パルパティーン率いる銀河帝国と宝石の取り引きをしていることで知られた。[2] 1 ABY[5]、レーザー砲の製造に役立つクリスタルを求めていた反乱同盟は、サーカ産の宝石を提供してもらうため、数か月がかりの交渉のすえ、サーカンとのサミット開催にこぎつけた。オルデランのプリンセスであるレイア・オーガナが反乱軍の代表としてサーカンのジル女王と交渉するため、サーカの洞窟を訪問した。しかしオーガナは船が荒っぽい着陸をした際に足をくじいてしまい、サーカンのしきたりを守りながら会談に臨むことが困難になった。そこでヤヴィンの戦いの英雄であるパイロット、ルーク・スカイウォーカーがプロトコル・ドロイドC-3POの助けを借りながらレイアの代役を務めることになった。しかし女王の顧問を務めるルーズ卿は最初から反乱同盟との取り引きを望んでおらず、帝国が女王を権力の座から引きずり下ろす手伝いをしてくれることを期待していた。結局、ルークは晩餐会で女王のゴブレット“聖なる洞窟の聖杯”に口をつけるという失態を演じてしまい、即座に牢屋に入れられた。[2]
一方、レイア・オーガナは負傷から回復し、遅れて交渉の場に加わろうと宇宙船を出た。しかし船はルーズ卿率いるサーカン・ガードのチームによって包囲されていた。ルーズはマナーを破った罪でレイアも逮捕しようとしたが、レイアに仕えるアストロメク・ドロイドのR2-D2が消火器を噴霧して煙幕を張り、2名のサーカン・ガードを電気ショックで倒した。レイアとR2-D2はサーカンの宝石鉱山を通って逃亡し、塔の牢屋からスカイウォーカーを解放した。その後、2人はジル女王の玉座の間を訪ね、ルーズ卿と再び相まみえた。ルーズはルークとレイアが犯した数々の無礼な行為を糾弾したが、レイアは今回の出来事はサーカンの文化に則ったセレモニーだとしらばっくれ、ジル女王の曾々祖母が曾祖父を解放したときの勇気と名誉の物語を再現したのだと主張した。またレイアは、ルーズ卿がしきたりを破ってゲストである自分たちを帝国に引き渡そうとしていたことを女王の前で明かした。最終的にルーズ卿は床に描かれた王家の紋章を踏んでいることをC-3POによって指摘され、その場でサーカン・ガードによって拘束された。その後、レイアとルークは反乱軍に宝石を供給してもらう約束を女王から取り付け、惑星サーカを後にした。[2]
銀河系におけるサーカン[]
サーカンのメラス
232 BBY頃、輸送船＜ジャーニーマン＞が惑星セレアからの旅の途中で宇宙ゴミと衝突する事故を起こした際、この船にはサーカンを含む様々な種族の乗客200名以上が乗り込んでいた。乗客たちは＜ヴェスル＞で駆け付けた3人のジェダイの先導で船から脱出した。[6]
0 BBY、ヤヴィンの戦いの直前[7]、頭にターバンを巻いたメラスという名の[8] サーカンが惑星タトゥイーンのモス・アイズリー宇宙港にあるチャルマンのカンティーナを訪れていた。地元の水分農夫であるルーク・スカイウォーカーとジェダイ・マスター・オビ＝ワン・ケノービが来店した時、メラスは店内でパイプを吹かしていた。[9] また5 ABY当時、ヴィンサーという名のサーカンがエレオディ・マラカヴァニア率いる海賊クルーに所属していた。[1]
登場作品[]
- ハイ・リパブリック イントゥ・ザ・ダーク （表記はサルカン）
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 （初登場） （特別編）
マナー厳守—アドベンチャーズ アニュアル 2018- アフターマス：命の借り
参考資料[]
- スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ （ビジュアルのみ）
- Every Language in Star Wars Movies - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル (backup link)
- スター・ウォーズ タイムライン
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 アフターマス：命の借り
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12
マナー厳守—アドベンチャーズ アニュアル 2018
- ↑ 3.0 3.1
Every Language in Star Wars Movies - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル (backup link)
- ↑ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビギナー・ゲーム
- ↑ スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ ハイ・リパブリック イントゥ・ザ・ダーク
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ スター・ウォーズ：カード・トレーダー
- ↑ スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望