ザイゲリアン奴隷帝国(Zygerrian Slave Empire)は奴隷貿易によって巨大な富と権力を築き上げたザイゲリアン種族の政府である。ジェダイ・オーダーによって壊滅へ追い込まれたが、クローン戦争の時代にミラージュ・シンテル女王のもとで勢いを取り戻した。
歴史[]
旧共和国時代[]
- 「何千年ものあいだ、ザイゲリアは銀河系に奴隷の労働力を提供してきた。栄えた星だった。商売相手も栄えていた。そこへジェダイが来たのだ」
- ―ダーツ・ドナー[出典]
ザイゲリアンの奴隷商人によって形成された奴隷帝国はアウター・リム・テリトリーの惑星ザイゲリアに拠点を置き、活動範囲はさまざまな宙域に広がっていた。ザイゲリアンは旧共和国時代に数千年にわたって奴隷産業の繁栄を維持し、銀河系各地の不道徳な人々に奴隷労働力を提供することで莫大な富と権力を手に入れた。しかしジェダイが奴隷事業を取り締まり、抑圧された人々を解放したために帝国の力が失われた。ザイゲリアンの奴隷貿易には終止符が打たれ、裏社会の闇へと追いやられた。
クローン戦争[]
復活[]
クローン戦争中、ザイゲリアンのミラージュ・シンテル女王は古代の奴隷帝国の復活を試み、かつての力を取り戻すため独立星系連合を率いるドゥークー伯爵と手を結んだ。惑星ザイゲリアは再び奴隷貿易の拠点として栄え、さまざまな犯罪勢力のメンバーが集まるようになった。20 BBY、奴隷帝国はトグルータ種族を奴隷にするため、彼らの入植地がある惑星キロスへコマンダー・ダーツ・ドナーを派遣した。奴隷帝国は分離主義勢力ドロイド軍の助けを借りてキロスの入植地を制圧し、大勢のトグルータを捕まえてザイゲリアへ連れ去った。ザイゲリアンの捕虜となったトグルータの人々は、古き帝国の伝統に従い、奴隷オークションにかけられることになった。
ザイゲリアのオークション[]
しかしキロスを訪問したジェダイが植民者たちの失踪に気づき、彼らがザイゲリアへ連れ去られたことを突き止めた。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、パダワン・アソーカ・タノ、クローン・キャプテン・レックスは奴隷主とその所有物に扮してザイゲリアに潜入し、トグルータを解放しようとした。しかしシンテル女王はタノの首に取り付けたショック・カラーで彼女の自由を奪い、ロイヤル・オークション・ハウスにおける戦闘でスカイウォーカーたちを拘束する。シンテル女王はスカイウォーカーを気に入り、彼をしもべにするため手許に残し、ケノービとレックスをカダーヴォの奴隷矯正施設へ送った。しかしシンテルがジェダイを殺さないことに不満を抱いたアタイ・モレック首相はスカイウォーカーがザイゲリアにいることをドゥークー伯爵に密告した。ドゥークーはザイゲリアの宮殿でシンテルと対峙し、フォースを使って彼女の首を絞めた。スカイウォーカーは宮殿でドゥークーと短い対決を繰り広げ、シンテルを連れて脱出したが、致命傷を負っていた彼女は間もなく命を落とした。彼はタノと合流し、ケノービたちが囚われているカダーヴォを目指した。
カダーヴォの戦い[]
スカイウォーカーとタノはYV-865オーロラ級貨物船<テコラ>でカダーヴォに到着し、奴隷矯正施設に侵入しようとした。ザイゲリアンのキーパー・アグラスは降伏しなければ奴隷を殺すと脅迫したが、間もなくバートン・コバーン提督とジェダイ・マスター・プロ・クーン率いる共和国グランド・アーミーが援軍に駆けつけ、ジェダイの窮地を救った。クーン率いるウルフパック部隊はLAAT/iガンシップとクローンZ-95スターファイターを使って施設を攻撃した。ザイゲリアンは光線シールドに守られた砲台やHH-87スターホッパーで抵抗を試みたが、スカイウォーカーが砲台を破壊すると形勢は共和国有利に傾いた。一方、ケノービとレックスは拘束を解いてキーパー・アグラスを倒した。しかしアグラスは死ぬ直前にトグルータの植民者を施設から落下させる仕掛けを作動させた。植民者たちの収容区画に駆けつけたタノは、コバーン提督のアークワイテンズ級軽クルーザーを施設の真下に移動させれば彼らを救うことができると思いつく。共和国軍は無事トグルータを回収し、奴隷矯正施設を破壊してカダーヴォを後にした。