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「我らシャドウ中隊に不可能な任務はありません」
「その通り。“犠牲は最小、戦果は最大”がモットーであります」
マッチスティックブロードサイド[出典]

シャドウ中隊(Shadow Squadron)はクローン戦争で活躍した、銀河共和国宇宙軍のエリート・スターファイター中隊である。クローン・トルーパー・パイロットたちによって構成され、BTL-B YウイングVウイング・スターファイターなどの戦闘機に搭乗した。彼らは戦争の序盤から共和国に仕え、22 BBYにはジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカー指揮のもと、独立星系連合の新兵器<マレヴォランス>の破壊作戦に参加した。シャドウ中隊のYウイングカリーダ星雲で<マレヴォランス>のメガ=イオン砲を破壊し、この新型艦の撃破に貢献した。その後もシャドウ中隊はカミーノカダーヴォの戦いといった数々の戦闘に参加し、戦争終盤にはシーヴ・パルパティーン最高議長シャトル護衛といった重要任務を与えられるようになっていた。

概要[]

「マスター・スカイウォーカーは部下たちに絶大な自信を植え付けたようだ」
「本人が自信の塊だもの」
プロ・クーンアソーカ・タノ[出典]
Shadow Squadron briefing

シャドウ中隊のパイロットたち

シャドウ中隊銀河共和国宇宙軍スターファイター隊に属す[1] エリート[2] 部隊であり、クローン・トルーパー・パイロットとそのアストロメク・ドロイドたちによって構成された。任務によってはジェダイ・オーダーのメンバーが隊長として任務に参加することがあった。クローン戦争の序盤、シャドウ中隊のパイロットたちはBTL-B Yウイング・スターファイター/ボマーに搭乗した。[1] また戦争終盤にはアルファ3ニンバス級Vウイング・スターファイターを使用した。[2] 戦争序盤、彼らはジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカー旗艦であるヴェネター級スター・デストロイヤーレゾリュート>を母艦としていた。[1] 戦争終盤には、しばしば銀河共和国の首都惑星であるコルサントで活動した。[2][5]

歴史[]

カリーダ星雲の戦い[]

「シャドウ中隊、密集隊形。点呼せよ」
―アナキン・スカイウォーカー[出典]

シャドウ中隊はクローン戦争の序盤から共和国軍に仕えた。[4] 22 BBY[7]、彼らはジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカー将軍指揮のもと、分離主義勢力の新型サブジュゲーター級重クルーザーマレヴォランス>の破壊作戦に参加することになった。出撃に際し、シャドウ中隊のパイロットたちは<レゾリュート>のメイン・ハンガーに集まり、スカイウォーカーやウルフ・ユラーレン提督から作戦のブリーフィングを受けた。スカイウォーカーは、本作戦の標的が<マレヴォランス>のブリッジに乗り込んでいるドロイド軍最高司令官グリーヴァス将軍であることを明かし、一部の隊員は今回の任務への強い意気込みをあらわにした。スカイウォーカーも隊長として自らBTL-B Yウイングに乗り込み、彼のパダワンであるアソーカ・タノがその砲手、アストロメク・ドロイドR2-D2が補佐役として同じ機体に搭乗した。[1]

Matchstick SWZ

カリーダ星雲を飛行するシャドウ中隊

スカイウォーカー機を含むシャドウ中隊のYウイング12機は、ジェダイ・マスタープロ・クーンデルタ7Bイーサスプライト級軽インターセプターとともにスター・デストロイヤーから出撃すると、カリーダ星雲へ針路をとった。彼らは<マレヴォランス>よりも先にグリーヴァスの次の標的であるカリーダ・ショールズ医療センターに駆け付けるため、危険だが近道のバルモーラ・ランを飛行することに決めたのである。道中、シャドウ中隊はニーブレイ・マンタの群れと遭遇し、クローン・トルーパー・パイロット・マッチスティックのYウイングがこの巨大生物との衝突でスタビライザーを破損、またコントレールのアストロメク・ドロイド[1] R2-J8[8] が破壊されてしまったが、何とかそれ以上の犠牲を出すことなく星雲を抜けることができた。[1]

カリーダ星雲の戦いが始まると、シャドウ中隊は敵のヴァルチャー・ドロイドに迎撃され、さらに<マレヴォランス>のメガ=イオン砲のブラストに見舞われた。星雲でスタビライザーを破損していたマッチスティックは、味方のタグと衝突して命を落とした。さらにシャドウ6710のYウイングもイオン・ブラストに捕まり、機能を停止した。スカイウォーカーは半数のパイロットを失いながらも<マレヴォランス>への攻撃を強行したが、タノやクーンに説得され、攻撃目標を敵艦ブリッジから充填中のメガ=イオン砲に切り替えた。<マレヴォランス>が医療ステーションに次のブラストを放つ直前、シャドウ中隊はプロトン魚雷をイオン砲の基部に命中させ、この巨大軍艦に大ダメージを与えた。[1] <マレヴォランス>はその後もしぶとく戦い続けたが[9]、シャドウ中隊の活躍でハイパードライブが故障し逃げることができず[1]、最終的にスカイウォーカーの破壊工作でとどめを刺され、破壊された。[9]

その後の活躍[]

「お久しぶりです、将軍。お楽しみのご準備はできていますか?」
「分かってるだろ、ブロードサイド。司令センターに籠るより、こっちのほうが好きだ」
―ブロードサイドとアナキン・スカイウォーカー[出典]
ShadowSquadronVeteran-SWZ

カミーノの戦いに参加するシャドウ中隊

21 BBY[7]、シャドウ中隊はカミーノの戦いに参加した。[3][4] グリーヴァス将軍率いる分離主義勢力宇宙軍がクローン・トルーパーの故郷である惑星カミーノ軌道に出現すると、ブロードサイドをはじめとするシャドウ中隊隊員はBTL-B Yウイングに乗り込み、デルタ7B専用機に搭乗したアナキン・スカイウォーカーに率いられ、ティポカ・シティから出撃した。彼らは軌道でユラーレン提督の艦隊と合流すると、ティポカ・シティの司令センターにいるシャアク・ティ将軍の指示で戦闘を開始した。しかし間もなくティポカ・シティがトライデント級アサルト・シップによる直接攻撃を受けたため、スカイウォーカーは宇宙戦から離脱して都市へ引き返した。[3]

20 BBY[7]、シャドウ中隊は惑星カダーヴォで発生した戦闘に参加した。[4] 共和国はこの戦いで、分離主義勢力と結託したザイゲリアン奴隷帝国からトグルータ種族奴隷たちと、ジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービクローン・キャプテンCT-7567らを解放した。[10]

クローン戦争の終盤、シャドウ中隊のパイロットたちは共和国の未来にとって極めて重要な任務を与えられるようになっていた。その一環として、彼らはアルファ3ニンバス級Vウイング・スターファイターに乗り込み、シーヴ・パルパティーン最高議長シータ級T-2cシャトルのエスコートを担当した。[2] またコルサントの戦いでは、Vウイングに乗ったコントレールがギャラクティック・シティ連邦地区を防衛した。[5]

隊員[]

カリーダ星雲の戦い当時

ShadowSquadronEscort-SWZ

最高議長のシータ級シャトルをエスコートするシャドウ中隊

その他アストロメク・ドロイド:R2-Y9R5-U8[1][8]

制作の舞台裏[]

シャドウ中隊は2008年10月10日に公開されたTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン1第3話『マレボランスの影』で初登場を果たした。[1] 2010年に公開されたシーズン3第2話『誇り高き兵士たち』では隊員のブロードサイドが再登場した。同劇中では“シャドウ中隊”という呼称は使われていないが[3]2019年ファンタジー・フライト・ゲームズから発売されたミニチュア・ゲームのカード「BTL-B Y-Wing Expansion Pack」にて、同作に登場した部隊がシャドウ中隊であることが確定した。[4][12]

ファンタジー・フライト・ゲームズのゲームカード『Shadow Squadron Veteran』では、シャドウ中隊が「クローン戦争初期から活躍し、カダーヴォにおいて、またグリーヴァスの旗艦<マレヴォランス>に対して勝利を飾った」と解説されている。[4] ただしシャドウ中隊はカダーヴォの戦いを描くエピソード『カダーヴォからの脱出』には登場しておらず[10]、カードに描かれているイラストはカミーノの戦いである。[4] また時系列的にもカダーヴォの戦いはクローン戦争初期とは言えない。[7] そのためカードで言及されているカダーヴォはカミーノの間違いである可能性があるが、本稿ではカードの情報をそのまま紹介している。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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