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「この戦いに終わりはあるんでしょうか……」
「そんな事は考えるな。我々兵士は、目の前の戦いを戦うだけだ。因果なものさ」
―シャラ・ベイとエルゥロ[出典]

シャラ・ベイ(Shara Bey)は人間女性で、銀河内戦中に共和国再建のための同盟中尉として仕えたスターファイターパイロット。彼女は反乱軍兵士ケス・ダメロンと結婚し、ポー・ダメロンを出産した。夫妻は共にエンドアの戦いに参加し、ベイはグリーン中隊の隊員として銀河帝国第2デス・スター攻撃に加わった。

反乱同盟軍がエンドアの戦いに勝利した後、ベイは帝国軍前哨基地攻撃作戦にパイロットとして参加し、銀河系の支配権を帝国から奪うために行われた数々の戦いに従軍した。プリンセスレイア・オーガナが外交任務で惑星ナブーに赴いた際、ベイは反乱軍の指導者に同伴した。オーガナが新共和国創設に向けナブー人に協力を求めていた時、帝国軍が惑星への攻撃を開始した。帝国がナブーを破壊するために放った気候操作網を破壊すべく、ベイ、オーガナ、ソーシャ・ソルーナ女王は古いN-1スターファイターに乗り込んで出撃した。同盟宇宙軍が援軍に駆け付けたおかげで3人は戦いを生き残り、ナブーの防衛に成功した。その後ベイはジェダイ・ナイトルーク・スカイウォーカーと共にヴェタイン任務を遂行し、フォース感応力を持つ樹木帝国軍基地から奪取した。ベイは家族と共に過ごすため反乱軍での軍務を終え、衛星ヤヴィン4新居にスカイウォーカーから贈られたを植えた。

ベイはエンドアの戦いの6年後にこの世を去った。ポーは母親と同様にパイロットとしてのキャリアを歩み始め、新共和国軍から離脱した後、レジスタンスで最も優秀なスター・パイロットになった。

経歴[]

エンドアの戦い[]

「グリーン4、脇を固めておいてくれ!」
「了解です、リーダー。お任せを、貼りついて絶対に離れません」
アーヴェル・クライニッドとシャラ・ベイ[出典]

シャラ・ベイ中尉銀河内戦中に共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)に仕えたスターファイターパイロットだった。彼女の夫のケス・ダメロン軍曹もまた、銀河帝国と戦う反乱軍兵士だった。ふたりの間に生まれた息子ポー・ダメロンは、両親が戦争で戦う間、ベイの父親のもとで育てられた。反乱軍で活動中、ベイはゴーマ解放における勇敢な行為を認められブロンズ・ノヴァ勲章を授与される。それから1週間も経たないうちにマイノック・バイト作戦に参加したベイは、ベロック4にある帝国軍燃料補給基地を攻撃してエースの称号を3つも獲得した。

Shara Bey Battle of Endor

エンドアの戦いでAウイングを操縦するベイ

ベイとダメロンは、反乱同盟軍が第2デス・スター皇帝ダース・シディアスに対して行った大規模な攻撃、エンドアの戦いに参加した。ベイはグリーン中隊パイロットコールサイン・“グリーン4”としてRZ-1 Aウイング・インターセプターに乗り込み、同盟宇宙軍と共にデス・スターへの攻撃に加わった。一方、彼女の夫はハン・ソロ将軍率いるパスファインダーズ部隊の隊員としてエンドアデス・スターのシールド発生装置破壊任務を遂行した。パスファインダーズがシールド発生装置の爆破に成功すると、ベイとグリーン中隊隊員はバトル・ステーションの内部へ向かうランド・カルリジアン将軍の<ミレニアム・ファルコン>を支援した。<ファルコン>がデス・スターの中央反応炉破壊すると、ステーション内部で爆発の連鎖反応が起き、帝国の宇宙船の退避が始まった。ベイもデス・スターからの離脱を試みるインペリアル・シャトルを発見したが、この船に乗っていたのは味方のルーク・スカイウォーカー中佐だった。ベイは危うく攻撃しかけたが、シャトルが味方であることを知ると、TIE/inインターセプターの追っ手を撃墜して逃走に力を貸した。

エンドアの戦いの結果、皇帝ダース・シディアスとその右腕ダース・ヴェイダーが命を落とし、デス・スターも破壊された。ベイは反乱軍の旗艦MC80スター・クルーザーホーム・ワン>に戻り、生き残った仲間たちと合流した。彼女はグリーン中隊を率いるエルゥロ・ランパー中尉(グリーン・リーダーのアーヴェル・クライニッドが戦死したため、彼が隊長に昇格していた)と共にエンドアの地上に向かった。衛星エンドアの森では、反乱軍パスファインダーズ部隊を手助けした原住民イウォークを交え、勝利を祝う式典が行われていた。ベイはソロ将軍やカルリジアン将軍を見つけ、パスファインダーズの隊員がどこにいるか尋ねた。別れ際、カルリジアンは宇宙戦におけるベイの活躍をねぎらった。彼女はすぐにダメロンを見つけ、イウォークの村を散歩しながら将来について話し合った。その後、ふたりは一夜を共にする。

Endor Imperial outpost assault

帝国軍の前哨基地を攻撃するベイの襲撃艇

翌朝、ダメロンはソロ将軍の呼び出しを受け、エンドアの反対側で発見された帝国軍前哨基地について説明された。帝国軍の残党をイウォークに任せきりにするわけにもいかないので、ソロ将軍とクリックス・メイディン将軍はパスファインダーズ部隊による奇襲作戦を立てた。ベイはパスファインダーズ部隊を目的地まで運び、航空支援を提供するパイロットに志願した。部隊はすぐに月の裏側を目指して出発した(道中、ベイはシャトルの機器をいじろうとするイウォークに手こずらされた)。目標地点に到着すると、ベイは部隊が展開するまでのあいだ援護射撃を行った。出撃する直前、ダメロンは操縦席にいる妻に、どこか手ごろな星を見つけて家を建てようと語りかけたが、ベイは任務に集中するよう注意した。ベイは基地の外で待機しながら夫の身を案じたが、彼はソロやチューバッカと共に無事に帰って来た。パスファインダーズが施設のコンピューターから手に入れた大量のデータの中には、帝国軍のエンドア以降の計画案も含まれていた。

終わらない戦争[]

「ベイ中尉が先導します。最も経験が豊富ですし、適任かと」
「賢明な判断ですわ、プリンセス・レイア」
―レイア・オーガナとソーシャ・ソルーナ女王[出典]

エンドアを離れた後、ベイとダメロン夫妻はそれぞれ別々の任務に従事することになった。ダメロンはパスファインダーズ部隊に残り、ベイは艦隊司令部防衛任務やベルタイヤ解放戦を始めとする数々の戦場でスターファイターを飛ばした。エンドアの戦いの17日後、ベイは惑星スターディクIVカワ・シティで行われた戦いに参加した。ベイたちグリーン中隊はTIEファイターやTIE/saボマーを撃墜し、攻撃目標である全地形対応装甲トランスポートへと向かうフェラル中隊Yウイング・スターファイターを支援した。カワ・シティを帝国から解放した後、ベイはAウイングを傷つけたことを整備士のワイリーに謝り、エルゥロ隊長と会話を交わした。エルゥロは夫や息子から離れて戦い続けるベイを気遣い、これから数日は軽い任務を割り当てると語った。

Shara Bey meets Leia Organa

ベイはナブーへ向かうプリンセス・レイアに同伴する任務を割り当てられた

3日後、ベイは同盟軍艦隊司令部の集合地点に戻り、外交任務で惑星ナブーへ赴くプリンセスレイア・オーガナに同伴するよう言い渡された。ベイはプリンセスが護衛も付けずに任務に向かうことに驚いたが、オーガナはその方が余計な注目を集めずに済むのだと答えた。ハイパースペース航行中、オーガナはエンドアの戦いで命を落としたローディアンの衛生兵、エイブル・ネレノ二等兵の遺族に手紙を書いていた。オーガナは、かつて両親からプロトコル・ドロイドに任せてはいけない仕事があると教わったのだとベイに説明した。

ふたりの乗る宇宙船はナブーの首都シードに到着した。皇帝の故郷はもっと荒廃しているだろうと予想していたベイは、ナブーの美しい景観に驚いた。しかしオーガナは、皇帝がその気になればいつでもナブーを滅ぼすことができるという恐怖感が、この惑星の人びとを支配していたのだと説明した。間もなくふたりはドンタ・ゲセット総督に出迎えられ、ソーシャ・ソルーナ女王の待つシード宮殿へと案内された。謁見の間に通されたオーガナは、新共和国の創設と銀河元老院再建に向け、ナブーの協力を得たいと申し出た。ソルーナが協力に同意した直後、帝国軍による侵略が始まった。帝国はパルパティーンが死んだ場合に備えてシンダー作戦と呼ばれる計画を準備しており、ナブーは最初の標的のひとつに選ばれていたのである。ナブーはインペリアルII級スター・デストロイヤートーメント>から放たれた気候操作網によって激しい洪水や火災に見舞われた。

ベイはすぐにナブーの異常気象が帝国軍の仕業だと気付いた。彼女は軌道上に妨害装置があり、おそらくは司令船としてスター・デストロイヤーもやってきているはずだと推測した。ベイとオーガナは、スターファイターで出撃して妨害用人工衛星を破壊する必要があると判断した。王室保安軍キャプテンコォロは、皇帝がナブーの非武装化を推進したため戦闘訓練を積んだパイロットはほとんど残っていないのだと説明する。しかし、女王はベイたちを何十年も前のナブーの戦いで使われた古い格納庫へ連れて行った。格納庫のN-1スターファイターを見て回ったベイは、まだ使えそうなのは3機だけだと判断した。ベイはオーガナや女王と共に出撃し、部隊の先導を務めることになった。気候操作網の破壊を他のふたりに任せ、ベイはTIEファイターと戦うためラー・デュヴァット艦長インペリアル・スター・デストロイヤーへ直進した。3人はセンサー妨害によって敵の数が把握できない厳しい戦いを強いられる。しかしベイは、オーガナが自分の家族のために訃報の手紙を書くような事態は避けたいと発言した。オーガナはベイのピンチを救ったが、すぐにTIEの第2波が派遣され、ふたりは死を覚悟した。ところが次の瞬間、カルリジアン将軍率いる同盟軍艦隊が戦場に到着した。ダメロンたちが行ったタイロンの辺境の襲撃によってシンダー作戦の存在が発覚し、ナブーに援軍が派遣されたのである。ベイ、オーガナ、ソルーナ女王は人工衛星を全て破壊して無事に帰還することができた。同盟軍艦隊の集合地点に戻ったベイは、夫との再会を喜んだ。

最後の任務[]

「君達夫婦は己の人生を勝ち取ったんだ。自分達の手で、ついにね…。どこぞに落ち着いて、人生を楽しみたまえ」
エルゥロ・ランパー[出典]

その後3か月にわたり、反乱同盟軍は10個所を越える惑星でシンダー作戦の撃退に務めた。ベイとエルゥロ隊長はMC80スター・クルーザーで開かれた会議に参加し、ギアル・アクバー提督やメイディン将軍から戦況の説明を受けた。ベイはエンドアの勝利から数か月が過ぎても戦争が終息の気配を見せないことに落胆し、家族と共に普通の生活を送れないことを嘆いた。ケス・ダメロンの除隊要請が正式に受理されたことを受け、エルゥロ隊長はベイのためを思って彼女の分の転属願いも提出した。ベイは転属など必要ないと答えたが、エルゥロは自分たちで勝ち取った自由を受け入れ、夫婦で人生を楽しむべきだと語った。

Luke Skywalker Shara Bey

ヴェタイン基地に潜入したベイとスカイウォーカー

残り1週間で辞令を受け取ることになったベイだったが、エルゥロとの会話の直後、アストロメク・ドロイドR2-D2に呼び出され最後の任務に参加することになった。彼女に任務を依頼したのは、反乱軍の英雄でジェダイ・ナイトルーク・スカイウォーカー中佐だった。彼はかつて惑星コルサントジェダイ・テンプルに植えられていたフォース感応力を持つ樹木を取り戻すため惑星ヴェタイン帝国軍基地への潜入を計画していた。ベイはヴェタインへ向かうラムダ級T-4aシャトルアンターラ>の操縦を担当し、反乱軍がタイロンの辺境の襲撃で手に入れた通行証や帝国軍の軍服を使って帝国保安局アレシア・ベック中佐に扮した。ふたりは抜き打ち検査にやってきた保安局員を演じたが、基地司令官のハロンはベック中佐の顔の特徴を知っており、彼女たちが偽物であることにすぐに気づいた。ハロンとストームトルーパーが保管してある研究室でベイとスカイウォーカーを取り囲んだ。スカイウォーカーは基地にやって来た目的を明かし、フォースライトセーバーでトルーパーたちを圧倒した。ベイとR2-D2はその隙に2本の木を回収し、シャトルが泊めてある離着陸場へ急いだ。ハロンとトルーパーはサーマル・デトネーターで反乱分子を始末しようとしたが、スカイウォーカーはテレキネシスで爆弾を投げ返し、敵を全滅させた。

任務からの帰り、ベイは反乱軍脱退に関する悩みをスカイウォーカーに打ち明けた。ベイは平和な暮らしに戻るのは仲間を見捨てるようで怖いと語ったが、スカイウォーカーは幸福な未来を手に入れるため戦ってきたのだから、彼女がそれを手にしても何も悪くはないと助言した。彼は今回の任務で思いがけず手に入った2本目の木を、平和な生活へ戻るベイとダメロン夫妻に贈った。夫と共に軍を離れたベイは、ポーを連れて衛星ヤヴィン4に住みつき、新しいの近くにスカイウォーカーの贈り物を植えた。

その死と遺産[]

「お父さんとわたしは、みんなの苦しみを、ただ指をくわえて見てるわけにはいかなかった」
―息子のポーに対し、シャラ・ベイ[出典]

反乱同盟軍を離れ、ヤヴィン4での生活を始めたシャラ・ベイは、息子に銀河内戦のことをほとんど話さなかった。ベイは反乱同盟軍を退役する際に報酬として受け取ったAウイングを使い、幼いポーに宇宙船の操縦方法を教えた。彼女はコックピットの中で息子をひざに乗せ、大気圏内や宇宙を飛行する感覚を体験させた。このとき、ポーはパイロットになりたいと志す。エンドアの戦いの6年後、ポーが8歳の時にベイはこの世を去った。

ポー・ダメロンはやがて新共和国軍隊に加わり、スターファイター・パイロットになった。彼は銀河内戦を経験したパイロット仲間から母シャラ・ベイの武勇伝を耳にするようになった。その後、ポーはレイア・オーガナ将軍が率いるレジスタンスへ離反し、帝国の残党から生まれたファースト・オーダーとの紛争に参加する。ポーはレジスタンス一のパイロットとして知られるようになり、レジスタンスに脅威をもたらした超兵器スターキラー基地破壊に貢献した。

人物[]

シャラ・ベイは人間女性で、髪はく、目は茶色、肌は褐色だった。彼は反乱同盟軍に献身的に仕え、帝国を倒すため数多くの戦場に出向いた。エンドアの戦いの後、銀河内戦が終わらないことに失望を感じつつも、彼女の忠誠心は揺るがなかった。彼女はいつの日か夫のケス・ダメロンや息子のポーと共に平穏な日常に戻ることを夢見て戦い、その願いが達成された後は、戦争の事をほとんど語らなくなった。

制作の舞台裏[]

シャラ・ベイはグレック・ルーカによるコミック・ブックスター・ウォーズ:砕かれた帝国』で初登場を果たした。同じ作者の小説『フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~』でもこのキャラクターの過去が語られている。日本での発売順は『フォースの覚醒前夜』が先である。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

関連項目[]

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