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「キャプテン・カーギーにシャトルをすぐ飛び立てるよう準備しろと伝えるのだ」
マス・アミダに対し、シーヴ・パルパティーン[出典]

シータ級T-2cシャトル(Theta-class T-2c shuttle)は銀河共和国シーヴ・パルパティーン最高議長シグナス・スペースワークス社に発注したシャトルである。改造型イータ級シャトルに代わるパルパティーンの個人用輸送船であり、発注と同時に、彼が銀河帝国皇帝になる日に備えて特別カスタム仕様バージョンの開発依頼も出されていた。[3] このシャトルは船体上部の翼と、着陸時に上方向に折りたたまれる左右の翼を備え[1]、これら3枚の翼によって強力な光線シールド・フィールドを投射・増幅した。シータ級シャトルは2門の四連レーザー砲と船尾レーザー砲武装しており、火力において大半のスターファイターを凌駕した。乗員はパイロット1名を含む計5名だが、自動兵器システムが備わっていたため、砲手を置かずにパイロット1名だけでも運用が可能だった。皇帝のシャトルにはワーザンズ・ウィザードと呼ばれる銀河系随一の技術者集団による改造が施されており、銀河規模の通信を即座に可能にするハイパーウェーブ・リフレクターや、一般的なスキャナーによる走査を欺くことができるセンサー・マスクが搭載されていた。また最終的に皇帝のシャトルには光や重力といった全ての既知エネルギーから船体を隠すことが可能なクローキング装置まで取り付けられた。[3]

シータ級シャトルは宇宙船間の行き来において、将校元老院議員、廷臣などの重要人物を安全に輸送するために設計されていた。パルパティーンにとってこのシャトルはいわば移動基地であり、専用機の船室の天井に設けられた収納部には、シス遺物や屋外用機材、尋問道具が隠されていた。[3] 19 BBYクローン戦争終結に伴い共和国を帝国へ再編した直後、パルパティーンは弟子ダース・ヴェイダーの身に危険を感じ、キャプテンカーギーにシータ級シャトルの出発準備を命じた。パルパティーンはこのシャトルで火山惑星ムスタファーに駆け付け、ジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービとの対決に敗れて重傷を負ったヴェイダーを回収し、コルサントグランド・リパブリック医療施設へ連れ帰った。[4] この非売品のシャトルはやがて帝国宇宙軍にも加わったが、使うことを許されたのは最高級の将校だけだった。[1] なおシグナス・スペースワークス社は帝国の形成期にシャトル事業の取り引きをサイナー・フリート・システムズ社(SFS)に奪われた。[3] シータ級の前身となったイータ級シャトルの設計チームの多くがシグナス社からSFS社に移り、やがてラムダ級インペリアル・シャトルを造った。[5] 何年かのち、シータ級シャトルとこれらの後継機種は帝国の威信を象徴する存在となった。[3]

制作の舞台裏[]

シータ級T-2cシャトルは2005年公開のプリクエル・トリロジー第3作『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で初登場を果たした。[4] このシャトルは『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場したラムダ級シャトルを明確に意識してデザインされている。ラムダ級と同じ3枚翼の船体だが、悪役が使う輸送船としての役割を強調しすぎないよう、あまり角ばっておらず攻撃的に見えないコックピットがデザインされた。『エピソード3』ではシータ級シャトルの大部分がCGIで描写されたが、皇帝パルパティーンが火傷を負ったダース・ヴェイダーを連れてコルサントに降りるシーンのために、グリーンバック撮影用の搭乗タラップが実際に制作された。[6]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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