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「船に乗って!」
―パドメ・アミダラ[出典]

シード・ハンガー(Theed Hangar)は惑星ナブー都市シードに存在した主要格納庫である。ナブー王室保安軍王室宇宙戦闘機部隊の本部で、ナブーの君主が所有するロイヤル・スターシップN-1スターファイターが格納されていた。ハンガーはシード・パワー・ジェネレーターと隣接しており、宇宙船を動かすのに必要なプラズマ・エネルギーをジェネレーター施設から直接供給していた。

32 BBYナブー危機が発生した際、シード・ハンガーはトレード・フェデレーションの侵略軍によって占領された。しかしパドメ・アミダラ女王ジェダイクワイ=ガン・ジンオビ=ワン・ケノービの助けを借りてハンガーのロイヤル・スターシップを奪還し、ナブーからの脱出に成功した。その後、ナブーに戻った女王は、惑星軌道ドロイド司令船を破壊するためハンガーを奪還し、ブラボー小隊パイロットらを出撃させた。

特徴[]

外装[]

シード・ハンガーミッド・リム惑星ナブー首都シードに存在した主要格納庫である。ソルー川ヴァーデュゴー・プランジという滝へ流れ込む断崖の端に建てられており、シード・パワー・ジェネレーターと隣接していた。[3] シード・ハンガーはナブー王室保安軍王室宇宙戦闘機部隊の本部であり[2]、空軍基地としての機能を果たしていたが、外観はシードの街並みと同じく優美な建物だった。シード・ハンガーの砂の外壁を構成するブロック部分には高張力のデュラスチール製補強繊維が組み込まれており、建物を攻撃から守っていた。また、緑色のドーム型屋根にも対爆仕様のプレートが使われていた。[3]

内装[]

ITW1 Theed Hangar

シード・ハンガー

シード・ハンガーのメイン・エントランスはソルーのそばに位置する中庭にあり、中庭の入り口にはアーチ型のゲートが設けられていた。両開きのデュラスチール製ブラスト・ドアを抜けて施設に入ると、反対側にある巨大な発進用ゲートまでのあいだに広いハンガー・ベイが広がっていた。ハンガーの黒い床は光沢を放ち、天井は砂色でアーチ型になっていた。また、床には静電格子が備わっており、施設内の汚染物質濃度を軽減させる役割を果たしていた。左右の壁にはそれぞれ8つ、合計16の戦闘機収容ラックが設けられ、各ラックに3機のN-1スターファイターを縦方向に重ねるようにして収容することができた。N-1スターファイターは着陸態勢のまま“尾”の部分でラックにプラグインし、シード宮殿の戦闘コンピューターから送られてくる暗号化された戦略計画をコンピューター・ターミナルで受信したり、パワー・ジェネレーターの高圧電荷エネルギーを受け取ることができた。メイン・エントランスから見て左側の壁には、パワー・ジェネレーター施設へ繋がる大きなブラスト・ドアが設けられていた。[3]

アーチ型の発進用ゲートはシードの端にある崖に面しており、すぐ隣をヴァーデュゴー・プランジの滝が流れ落ちていた。ゲートを入ってすぐの場所から床にエレクトロマグ・レールが敷かれており、ハンガーに進入してくる宇宙船を減速させるための重力フィールドが投射された。ナブー王室保安軍に仕える志願パイロットは、ハンガーに戦闘機を誘導する際に、機体上のフライト・コンピューターを使う方法と、空中交通管制を使う方法の、いずれのケースにも対応できるよう訓練を受けていた。ベテラン・パイロットの中には、「近くの滝に吹く風の具合を見ただけで正確に進入することができる」と後輩に吹聴する者もいた。ゲートの左右には平和と保安の女神の像が置かれ、その前の部分とゲートの屋根の上に計4つの飛行誘導ビーコンが配置されていた。[3]

Theed hangar battle

ハンガーから発進するN-1スターファイター

シード・ハンガーには地下があり、宇宙船の組み立てや改装を行うメンテナンス・デッキとして使われた。また、パワー・ジェネレーターのエネルギーを宇宙船に供給するためのコンジットも地下を通っていた。メンテナンス・デッキには修理ベイやクレーン、燃料補給装置などの設備が充実しており、メンテナンス及び燃料補給用の専用ビークルも使われていた。また、地下には航行支援用のアストロメク・ドロイドが出番を待つための待機エリアがあった。フライト・デッキの一部は格納式になっており、リパルサーリフトを使って宇宙船を直接地下のメンテナンス・デッキへ降ろすこともできた。[3]

ハンガー・ベイの上階、ドーム型構造の内側部分には空中交通管制コンピューター・ステーションがあった。このステーションには敵のレーダー・システムの機能を低下させることが可能なパワー・トランスミッター等の機器が揃っていた。シード・ハンガーは優れたセンサー・アレイを装備しており、レーダー・オペレーターたちは侵略を想定したシミュレーション訓練を受けていた。発進ゲートのアーチ部分には中央誘導システムが内蔵され、牽引機構によって航行座標に宇宙船を固定し、機体を自動的にハンガーに誘導することも可能だった。施設内にはメンテンナンス・チームのための診断ステーションが用意されており、戦闘機部隊のすべての機体の操舵システムを点検することができた。[3]

シード・ハンガーの隣、ソルー川方面には、複数の別館が建てられていた。そのうちの1つはナブーの君主が式典パレードなどにおいて兵士を視察する際に使うグレート・ホールで、もう1つはパイロットの訓練センターになっていた。シード・ハンガーには他にも戦術コンピューター・ステーションや、シード宮殿に通じる秘密の地下トンネルがあった。[3]

歴史[]

ナブー危機[]

Battle Hangar

シード・ハンガーへ攻め入るアミダラたち

32 BBYナブー危機が発生し、トレード・フェデレーションの軍隊が惑星ナブーへ侵攻した際、シード・ハンガーのセンサー・アレイはC-9979着陸船の到着をいち早く探知した。フェデレーションの着陸船はステルス・システムを搭載していたにもかかわらず、大胆にもその機能を使っていなかったのである。王室宇宙戦闘機部隊のレーダー・オペレーターはシミュレーションでしか侵略行為を体験したことが無かったため、フェデレーション軍の規模や、シード市街地への侵略の早さに衝撃を受けた。そんな中、忠実なパイロットたちはナブー王室からの出撃要請を待ち続けたが、フェデレーションのバトル・ドロイド軍がシードのパレス・プラザを行進する段階になってもなお、パドメ・アミダラ女王は平和的交渉による問題解決が可能だと考えていた。[3]

フェデレーションがバトル・ドロイドを放ち、宇宙戦闘機部隊のパイロットが次々と捕虜になっても、アミダラはナブー市民に抵抗をしないよう命令を出した。その結果、シード・ハンガーではパイロットに加えて整備員、空中交通管制員も含む全てのスタッフがバトル・ドロイドに捕縛され、建物のそばには装甲型強襲用戦車(AAT)が配備された。しかしフェデレーションは平和的なナブー人が反撃に出るとは夢にも思わず、スターシップを発進可能な状態のまま放置しておくという失態を犯した。[3] アミダラは一度フェデレーションによって拘束されたが、ジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンパダワンオビ=ワン・ケノービによって救出され、ハンガーに駐機されていたナブー・ロイヤル・スターシップを奪還して惑星から脱出した。[1]

DotF TPM

ハンガーで始まったライトセーバーの対決。この後、戦場はジェネレーター移設へ移動した

アミダラは母星を解放するためナブーに戻り、グンガンと同盟関係を結んだ後、ナブー軌道に浮かぶルクレハルク級バトルシップを破壊するためシード・ハンガーとN-1スターファイターを奪還する作戦を立てた。[1] 彼らはスターファイターがバトル・ドロイドによって無力化されていないことを士官や警備兵から事前に確認しており、王室保安軍のキャプテンクァーシュ・パナカの指示のもと、シードの抵抗勢力がハンガーへ侵入した。彼らはコンピューター・システムへのアクセスも回復させ、スターファイターへの飛行経路座標のプログラムを可能にした。[3] グンガンが大草原でドロイド軍と戦う中、女王の部隊はハンガーを制圧し、ブラボー小隊のパイロットをハンガーから出撃させることに成功した。また、クワイ=ガンとオビ=ワンはハンガーでシス卿ダース・モールと遭遇し、ライトセーバーの対決を開始した。彼らは戦いながら戦場を移し、ブラスト・ドアを通過してジェネレーター施設へ移動した。[1]

ブラボー小隊のN-1スターファイターが出撃した後、アナキン・スカイウォーカー少年とアストロメク・ドロイドのR2-D2はクワイ=ガンの言いつけに従い、発進せずに残っていた戦闘機のコックピットで待機した。しかしアナキンはアミダラの部隊がドロイデカに手こずっているのに気づき、戦闘機のエンジンを作動させた。彼はN-1スターファイターのレーザーでドロイデカを破壊したが、船がオートパイロット・モードになっていたためそのままハンガーから出撃することになった。[1]

その後[]

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シンダー作戦当時のハンガー

クローン戦争中の21 BBY分離主義勢力が密かにナブーで活動していることが発覚した後、パドメ・アミダラ元老院議員ジャー・ジャー・ビンクス下級代議員Hタイプ・ヌビアン・ヨットに乗ってシード・ハンガーに帰還し、ニーユートニー女王やキャプテン・グレガー・タイフォに出迎えられた。その後、ジェダイ最高評議会によって派遣されたオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカー、そしてパダワンのアソーカ・タノLAAT/iガンシップに乗ってシード・ハンガーに駆けつけた。[4] 同じ年、アナキンとアソーカは賞金稼ぎキャド・ベインによるフォース感応者の誘拐を阻止するため、再びLAAT/iでシード・ハンガーを訪れた。彼らはハンガーでタイフォやルンカーと合流し、グンガンの幼児ルー=ルー・ペイジを守るためジャン=グワ・シティへ向かった。[5]

帝国時代、ナブーは銀河帝国によって非武装化され、シード・ハンガーも使われなくなり、戦闘経験を積んだパイロットの人数はエンドアの戦いの時点でごくわずかになっていた。4 ABY新共和国支持を表明したナブーは帝国のシンダー作戦の標的になった。惑星軌道に配置された気候操作網を破壊するため、ソーシャ・ソルーナ女王はナブーを訪れていた新共和国のプリンセスレイア・オーガナシャラ・ベイ中尉をシード・ハンガーへ案内し、長らく使われていないN-1スターファイターを彼女たちに見せた。その際、フォース感応者であるレイアは、ハンガーの入り口に立ったときダース・モールの冷気を感じた。女王とレイア、シャラは3機のスターファイターでハンガーから出撃し、ランド・カルリジアン率いる同盟艦隊の助けを借り、操作網を破壊することに成功した。[6]

登場作品[]

Gian speeder DB

シード・ハンガーへ続く中庭

参考資料[]

脚注[]

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