- 「ブルー3って呼んでちょうだい」
- ―ジェシカ・パヴァ[出典]
ジェシカ・パヴァ(Jessika Pava)、愛称ジェス(Jess)は惑星ダンドラン出身の人間女性で、レジスタンスに所属したスターファイター・パイロットである。レジスタンス基地でドロイドのアップデートや飛行装置の試験といった仕事も任されていた彼女はテスター(Testor)という通称でも知られ、ドロイドたちからはグレート・デストロイヤー、破壊大魔王(Great Destroyer)と恐れられていた。幼い頃、家族とともに海賊に捕まり、奴隷として売り飛ばされた経験があるパヴァは、誰かに隷属する生き方に強い抵抗感を抱くようになった。のちに彼女は新共和国の宇宙軍で訓練を積み、やがてファースト・オーダーと戦うレジスタンスに加わり、T-70 Xウイングからなるブルー中隊でコールサイン“ブルー3”を与えられた。若い世代のレジスタンス・パイロットである彼女は、ルーク・スカイウォーカーやウェッジ・アンティリーズを始めとする銀河内戦の英雄たちの伝説を聞きながら育ち、自らもXウイング・スターファイターで宇宙へ飛び立つことを夢見ていた。
32 ABY、パヴァはポー・ダメロン率いるブラック中隊の一員として、ロア・サン・テッカの捜索任務に参加した。彼女たちはサン・テッカの足取りを追う過程で、惑星オヴァニスやメガロックス・ベータでファースト・オーダー保安局のテレックスと衝突した。砂漠の惑星の軌道における戦いでテレックス配下のランク・ギャングに勝利した後、パヴァはジャーナリストのスラリンダ・ジェイヴォスと組み、ファースト・オーダーの脅威を新共和国に伝えるためスパレックスで情報収集任務を行った。のちにブラック中隊はサン・テッカの捜索を再開し、彼が囚われている惑星ケイト・ニモーディアで、陽動のため大量のヴァルチャー・ドロイドと戦った。ブラック中隊はグレート・フォヴィーン星雲でサン・テッカの救出に成功したが、パヴァはこの戦いでアストロメク・ドロイドのアイヴィーを失った。
34 ABY、ダメロンがジャクーでサン・テッカと再接触した後、パヴァはスターキラー基地の攻撃作戦に参加し、ファースト・オーダーの防衛部隊と空中戦を繰り広げた。この戦いを生きのびた後、パヴァとブラック中隊隊員はテミン・ウェクスリー隊長指揮のもと、レジスタンスの仲間を探す任務に出た。しかし彼女たちは最初の寄港地である惑星パストリアでシロック王に利用され、シロックの敵対者を滅ぼす手伝いをさせられてしまった。しかしイックラックでは、グレイル・シティをファースト・オーダー軍から防衛することに成功した。クレイトの戦いの後、パヴァたちはレジスタンス本隊がほぼ壊滅状態であることをダメロンから知らされ、仲間探しを続行することになった。パヴァはスラリンダとともにラタタックへ発ち、元帝国軍将校の軍将、テザ・ナツをレジスタンスに引き込こんだ。
経歴[]
生い立ち[]
- 「あなたのご主人様について、別の話をしてよ。何百万回もくりかえされた話じゃないやつを」
- ―C-3POに対し、ジェシカ・パヴァ[出典]
人間の女性、ジェシカ・パヴァは[3] 2 ABY以降に[2] ハット・スペースに属す惑星[8] ダンドランに生まれた。[1] 幼少期、パヴァとその家族は海賊に捕まり、奴隷として売られたことがあった。[9] この経験は彼女の後の人生に大きな影響を与え、他者によって縛られる生き方に強い嫌悪感を抱くようになった。[10]
パヴァは幼い頃から、ルーク・スカイウォーカーやウェッジ・アンティリーズといった前世代の伝説的パイロットに憧れていた。[5] 特に共和国再建のための同盟の英雄であるルークには深い敬意を抱き[9]、彼は銀河系で最も偉大なパイロットだと考えていた。[4] 彼女は誰も気にかけないような惑星で育った自分をルークと重ね合わせ、故障したエアスピーダーを使って独学で操縦を学んだ。また彼女はスキップフィッシュに乗ってダンドラン・アイティースと呼ばれる地形を飛行したこともあった。[11]
パヴァは新共和国の防衛艦隊に在籍していたこともあったが[6]、最終的にルーク・スカイウォーカーへのあこがれから、レイア・オーガナ将軍率いるレジスタンスに加わった。[9] エンドアの戦いから約30標準年が過ぎた当時、パヴァはT-70 Xウイング・スターファイターを操縦するレジスタンス・パイロットとなり、ブルー中隊に配属され、コールサイン“ブルー3”を与えられていた。彼女はスターファイターに乗って宇宙へ出る任務を好んでいたが、しばしば惑星ディカーにあるレジスタンス基地で、アストロメク・ドロイドのリストを作ったり、宇宙船での作業に従事するドロイドのプログラムをアップデートし、飛行装置をテストするといった整備の仕事を任されていた。[4] また彼女は“テスター”というあだ名をちょうだいすることになった。[5]
ディカーの基地で整備業務を担当することになった週、パヴァは3POシリーズ・プロトコル・ドロイドのC-3POと知り合った。C-3POは作業の手伝いを申し出たが、R4アストロメク・ドロイドと口論になり、診断プログラムが中断されて最初からやり直しになってしまった。パヴァはC-3POを体よく追い払おうとしたが、このプロトコル・ドロイドが銀河内戦で数多くの重要なできごとに立ち会ったことを知ると、ルーク・スカイウォーカーに関するあまり世間に知られていない話を聞かせて欲しいと頼んだ。するとこのお喋りなドロイドは、ルークがヤヴィンの戦いの直後に惑星デヴァロンで経験した冒険を語り始めた。パヴァはルークとゴミ漁りサルコ・プランクの戦いや、ファーネイという名の女性デヴァロニアンとの出会いについて知ったが、話の途中で司令センターからの呼び出しを受けた。パヴァはルークがのちにファーネイと再会を果たしたことだけを確認し、C-3POと別れて司令センターへ向かった。[4]
ブラック中隊[]
全面戦争[]
スターキラー基地の戦い[]
- 「背後につかれた! 見えるか?」
「ええ、任せて」 - ―スナップ・ウェクスリーとジェシカ・パヴァ[出典]
タコダナの戦いの後、レジスタンスは本部ディカーを防衛するためファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地に対して攻撃を仕掛けた。パヴァは再びブルー3として飛行するチャンスに恵まれ、ポー・ダメロンたちと共に雪に覆われた惑星でTIE/fo制宙戦闘機との戦いに臨んだ。レジスタンスは多くのパイロットを失ったが、この戦いに勝利した。
制作の舞台裏[]
『ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険』ではジェシカ・パバ、『LEGO スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではジェシカ・パーヴァと表記されている。
登場作品[]
- フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~
- ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険 (初登場)
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン ブラックスコードロン
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 迫りくる嵐
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン レジェンド・ロスト
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン レジェンド・ファウンド
- ポー・ダメロン アニュアル 2
- スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- スター・ウォーズ フォースの覚醒 小説版
- スター・ウォーズ フォースの覚醒 ジュニアノベル版
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 コミック版
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎
- レジスタンスの復活
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 Star Wars: The Force Awakens: New Adventures
- ↑ 2.0 2.1 『フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~』にて、ジェシカ・パヴァはポー・ダメロンより若いと説明されているため。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険
- ↑ 5.0 5.1 5.2 Jess Pava - 公式データバンク
- ↑ 6.0 6.1 6.2 スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎
- ↑ スター・ウォーズ:ポー・ダメロン ブラックスコードロン
- ↑ スター・ウォーズ コマンダー
- ↑ 9.0 9.1 9.2 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- ↑ スター・ウォーズ:ポー・ダメロン レジェンド・ロスト
- ↑ スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン