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「若きヤヴィンの英雄が、フォースとともにジェダイへの道を歩みはじめる――」
ヴィレッジブックス[出典]

ジェダイの継承者』(原題:Heir to the Jedi)は、ケヴィン・ハーンによる小説である。2015年3月3日に原書が発売され、同年9月30日ヴィレッジブックスから翻訳版が発売された。翻訳者は甲斐理恵子。映画『エピソード4/新たなる希望』と『エピソード5/帝国の逆襲』の間のできごとを描く。

本作はもともと小説シリーズ『Empire and Rebellion』の最終巻として発売される予定だったが、シリーズ刊行中に旧来のスピンオフ作品がレジェンズ設定に移行したため、『ジェダイの継承者』だけはシリーズから独立した正史(カノン)作品として発売されることになった。

2017年、本作はLINEマンガ主催のイベント「LINEマンガ STAR WARS インディーズアワード 2017」でオリジナル・コミカライズ作品を公募する際の課題作の1つに選ばれた。

出版社による作品紹介[]

上巻[]

ヤヴィンの戦いで一躍英雄になったルーク。だが彼は師であるオビ=ワンを失ったことで、フォースを操る方法を見出せずにいた。そんななか、アクバー提督の命で同盟軍への極秘供給ラインを新たに開拓するため、帝国の支配下にある惑星へ向かうことになったが、作戦に使われる美しい小型船のオーナー、ナカリとの出会いがその後の運命を大きく左右することに……。

下巻[]

帝国の監視下で幽閉されている暗号解読者を救出したルークたちだったが、帝国軍に指名手配され、賞金稼ぎからも追われる身となってしまった。この窮地を乗り越え、作戦を無事に遂行するためには、目覚めたばかりのフォースをあやつる必要がある。そう考えたルークは、オビ=ワンとの修業を思い出し試行錯誤をかさねていた。だが、帝国の攻撃が容赦なく彼らに迫る……。

あらすじ[]

ヤヴィンの戦いの後、ルーク・スカイウォーカーアクバー提督からローディアの任務を与えられた。当時、同盟軍はアウター・リムで新しい補給路を開拓する必要に迫られていた。スカイウォーカーは、帝国の支配下にある惑星ローディアで、優れた武器製造技術を持つチェクー氏族と交渉を行うことになった。彼は出発の直前にナカリ・ケレンという女性と知り合い、同じ砂漠の惑星の出身者として話も弾み、親しくなった。スカイウォーカーはR2-D2と共にケレンの宇宙船デザート・ジュエル>で任務を遂行することになった。途中でラニク星系に立ち寄った際、スカイウォーカーは帝国に攻撃されていたクポハンの宇宙船を救った(この時まだ彼は知らなかったが、クポハンの船は暗号解読者ドルーシル・ベフォリンに関する重要な情報を運んでいた)。ローディアに到着後、スカイウォーカーはラニート・チェクーの案内でトゥーピルに到着した。武器製造企業ウシール・アウトフィッターズ社の幹部タニーチ・スーンタは、スカイウォーカーが身に着けていたライトセーバーに興味を持った。彼女のおじのフーリクは、クローン戦争で戦ったジェダイ・ナイトだったのである。

スーンタはスカイウォーカーをおじの墓へ案内し、おじの物だったライトセーバーを彼に譲った。ベン・ケノービが死んで以降、ジェダイの歴史や文化に強い興味を持っていたスカイウォーカーは、彼女の好意に喜んだ。巨大生物ゲストを倒した後、スカイウォーカーはフーリクのライトセーバーを分解して構造を研究した。この経験から、彼はライトセーバーを新たに組み立てるにはフォーステレキネシス能力が必要であることを学んだ。帝国による捜索が始まり、任務を切り上げることになったスカイウォーカーは、<プロミス>でアクバーやオーガナに報告を行った。彼らはラニクで起きた戦闘に関連する新しい任務をスカイウォーカーに与えた。この任務の目標は、反乱軍への亡命を望むギヴィンの暗号解読者ドルーシル・ベフォリンを、帝国が支配する惑星デノンから連れ出し、ハット・スペースの果てのオメレスへ運ぶことだった。スカイウォーカーはこの任務にナカリ・ケレンの同伴を要請し、許可された。また、<デザート・ジュエル>は任務のために改造を施す必要があり、ナカリの父で、ペイシャーケレン・バイオラボ社を経営するファイエ・ケレンの経済力を頼ることになった。

ファイエ・ケレンから協力を得るには、彼の事業に貢献する必要があった。スカイウォーカーとナカリ・ケレンは、惑星シャ・カロットの月フェックスで、“スカルボーラー”と名づけられた生物を調査することになった。彼らは脳を捕食するこの獰猛な生き物とバイオラボ社の宇宙船<ハーヴェスター>をペイシャーに持ち帰り、ファイエから大金を受け取った。再びローディアを再訪し、武器の購入と宇宙船の改造を行った後、スカイウォーカーとナカリ・ケレンはデノンへ向かった。連絡員のサケットと接触した後、スカイウォーカーとケレンはドルーシル・ベフォリンを回収し、帝国保安局の工作員や下水管に生息する捕食動物から逃げ切った。

オメレスへ向かう途中、<デザート・ジュエル>は海賊や帝国軍による妨害に遭った。しかし、スカイウォーカーは重力井戸発生装置を搭載した帝国軍のインターディクター船を振り切り、ダーラン星系から脱出することに成功した。その後彼らは惑星クポに立ち寄り、ネシン・クーリエ・アンド・カーゴ社の創設者で、反乱軍の連絡員でもあるアズール・ネシンと対面した。ケレンは衛星フェックスの情報を利用してネシンの協力を取り付け、<デザート・ジュエル>を修理させた。この旅の中で、スカイウォーカーはケレンやベフォリンに励まされながらテレキネシス能力を上達させた。賞金稼ぎの襲撃を受けてあわただしくクポから出発した後、<デザート・ジュエル>は遂にオメレス星系に到着した。しかし、賞金稼ぎはオメレスでも彼らを待ち受けていた。ナカリ・ケレンを犠牲に、スカイウォーカーたちは戦いに勝利した。スカイウォーカーはベフォリンの家族を救出したブレン・ダーリン少佐と合流し、任務を完了させた。ケレンのおかげでフォースの理解が深まったことに感謝した後、スカイウォーカーは彼女の亡骸を父親のもとへ届けた。

誤植、誤表記、誤訳など[]

  • 下巻15ページ、オルデランとオルデラーンの表記が混在。

登場人物・用語[]

脚注[]

外部リンク[]

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