ジェダイ・ホロクロン(Jedi holocron)はジェダイ・オーダーが情報を記録するために用いた装置。フォースやジェダイに関する重要な情報が外に漏れだすのを防ぐため、ホロクロンの多くはフォース感応者にしか開けないようセキュリティが設けられていた。通常ホロクロンは正多面体で、使用時に光を放つ結晶物質でできていた。フォース感応者がホロクロンを開くと、情報の仲介者であるジェダイ・マスターのインタラクティブ・ホログラムが映し出された。ジェダイ・ホロクロンにはフォースの本質や使い方が記録され[1]、惑星コルサントのジェダイ・テンプルにあるホロクロン保管庫に収蔵された。保管庫に入ることを許されていたのは、ジェダイ最高評議会の限られたメンバーだけだった。また、ジェダイ・ホロクロンはカイバー・メモリー・クリスタルの記録を開錠する際にも用いられた。[2]
歴史[]
共和国時代[]
銀河帝国が誕生するまでに、ジェダイ・オーダーは何世紀にもわたって何百というホロクロンを作成した。彼らジェダイにとって、ホロクロンは歴史的意義と物事の真実を見抜く方法を後世に伝えるための貴重な手段だった。ホロクロンはもともとジェダイが使っていた情報記録装置だったが、やがてシスも独自のホロクロン技術を使うようになった。ジェダイ・オーダーはホロクロンをテンプルの保管室に収蔵し、安全強化のためカイバー・メモリー・クリスタルは別の場所に保管した。[1]
クローン戦争中、シスの暗黒卿ダース・シディアスに雇われた賞金稼ぎキャド・ベインがジェダイ・テンプルの保管庫からホロクロンを盗み出した。[2] 彼は惑星デヴァロンでローディアンのジェダイ・マスター・ボーラ・ロポルを捕まえ、カイバー・メモリー・クリスタルの入手にも成功する。ベインはフォース感応者ではなかったため情報にアクセスすることができなかったが、パダワンのアソーカ・タノを人質に取り、彼女の師匠であるアナキン・スカイウォーカーを脅迫してホロクロンを開錠させた。[3] ホロクロンを使って銀河系各地にいる幼いフォース感応者たちの居場所を特定したベインは、シディアスの命令にしたがって赤ん坊を誘拐し、ムスタファーへ連れ去った。しかし、シスの陰謀に気づいたスカイウォーカーとタノがムスタファーの基地から赤ん坊を救い出した。[4]
帝国時代[]
ジェダイの大粛清以降、現存するホロクロンはほとんどなくなってしまった。[5] しかし、オーダー66を生き延びたケイレブ・デュームは、ケイナン・ジャラスと名を変えて逃亡生活を送っていた頃も師匠のホロクロンを隠し持っていた。のちにジャラスからホロクロンを盗み出したエズラ・ブリッジャーは、フォースを使ってこの情報記録装置にアクセスし、ジェダイになれる素質を秘めていることを証明した。[6]