- 「ダゴバ星系に行くがいい。そこでヨーダから学ぶのだ。わたしを教えてくれたジェダイ・マスターだよ」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
ジェダイ・マスター[1](Jedi Master)はジェダイ・オーダーのメンバーが獲得できるもっとも高い位である。優れた奉仕と、技術、フォースにおけるバランス、そしてときに戦闘能力を発揮したものに与えられる称号であり、マスターの称号を得たものだけが、ジェダイ最高評議会を始めとする4つの評議会の議席を獲得することが出来た(ただし、アナキン・スカイウォーカーやキ=アディ=ムンディの事例が示すように、数少ない例外も存在する)。
概要[]
マスターの位は、どの時代においてもごくわずかなナイトたちだけにしか与えられなかった。そのため、オーダーにおけるマスターの人数の割合は、他のどの位の人数よりも低いものだった。ナイトからマスターに昇格するための最も一般的な経路は、何人かのパダワンをナイトになるよう訓練し、彼らをジェダイ・トライアルに合格させることだった。もし何人かの弟子を訓練したくない場合、そのナイトは修正版のナイトのトライアルを受けるか、共和国への献身を示すという方法を選べた。ジェダイ最高評議会はこうした功績を認め、彼らにマスターの称号を与える決定を下した。ジェダイの大粛清の後、オーダーを再建したルーク・スカイウォーカーは、フォースへの熟練度に基づいて弟子たちにマスターの称号を与えていた。新しいオーダーが成長していくと、ほとんどが新共和国のために行った並外れた活躍を基準に、マスターに昇格するようになった。有名な例としては、ダーク・ジェダイ・デサンを倒したことで昇格したナイト・カイル・カターンが挙げられる。
マスターの慣習は最高評議会によって強く取り仕切られており、共和国の黄金時代には、ナイトたちが評議会の賛同を仰がずに、自らマスターの称号を名乗る判断をするということはほとんど見られなかった。自ら昇格の判断をするというのは、旧および新シス戦争中、オーダーが中央支配能力を失い、多くのジェダイがシスに対する勝利を技術と業績の判断基準にしたころの稀な慣習である。こうした慣行のよく知られた例は、ジェダイ・ジョラス・シボースのマスターへの昇格であり、彼のクローン、ジョルース・シボースまでもがマスターを名乗っていた。ルーク・スカイウォーカーは、彼にマスターの称号を与えてくれる目上のジェダイが存在しないという単純な理由から、自らマスターに昇格せざるを得なかった。
極めて優れた才能を持っていたジェダイ・マスターは、ジェダイ評議会への加入の申し出を受けた。たいていは、彼らの専門知識や技術、実地における経験の深さを基準に、評議員に選ばれていた。評議会の一員として、マスターはオーダー内で大きな責任を負い、たいていはコルサントのテンプルや、オーダーの基本技術で生徒を訓練する衛星の施設で活動していた。評議会のメンバーは必ずしも、ライトセーバーの極めて優れた腕前や、フォース・パワーの卓越した力量を備えていたわけではなかった。その代わり、評議員には状況を見通すことが出来たり、あるいは最高の剣士を凌ぐ洞察力を備えるマスターたちが選ばれていた。
クローン戦争中、潜在的な力で多くの評議員のマスターを凌いだジェダイ・ナイト、アナキン・スカイウォーカーが、マスターでなかったにも関わらず、最高議長パルパティーンの特別の指名によって最高評議会の議席を獲得したことは特筆に値する。これはオーダーの歴史でも前例のないことだった。評議員として選出することを考慮されていた、クワイ=ガン・ジンを始めとするマスターたちは、オールド・ガードとして知られていた。しかし、マスター・ジンの場合、評議会に入るにはあまりに急進的過ぎると数名の評議員に判断されていた。
マスターはオーダーにおける、最も偉大な公式の位だった。しかし最高評議会は最も強い意志を持ち、最も大きな統率力と比類なきフォースの熟練度を持つマスターを選出し、誰もが認めるオーダーの指導者、グランド・マスターに指名した。オーダーの初期には数人のグランド・マスターが指名されていたが、この習慣がルーサンの改革以降に放棄されていたことには留意する必要がある。グランド・マスターの階級に加え、最高評議会と基礎知識評議会は、議論を監督し、討論を穏健に保つリーダーを選び出した。最高評議会においては、マスター・オブ・ジ・オーダーの位はたいていグランド・マスター自身が兼任した。基礎知識評議会は管理人に導かれた。ある時点で、管理人は司書議会の主任司書と称号を共有した。
コルサントのテンプル内には通常ロックがかかっていなかったが、マスターにしか開放されない部屋がいくつかあった。ジェダイ・アーカイブのホロクロン保管室は、評議会のメンバー以外には閉鎖されており、最高評議会チャンバーの下には宝物庫も設置されていた。オーダーの宝、特にアーカイブ保管庫にあった危険なシス・ホロクロンが、ふさわしくない者の手に渡らないようにしていたのである。
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
参考資料[]
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版』に基づく。
関連項目[]
- ジェダイ・ナイト
- マスター・オブ・ジ・オーダー
- グランド・マスター