ジャクジン(Jak'zin)はトゴリアンの男性で、銀河共和国時代後期のジェダイ・ナイトである。クローン戦争以前、ジャクジンは惑星サラストに出没する犯罪組織、カルダナ・シンジケートの調査任務に派遣された。サラスト滞在中、ジャクジンは街中で元ジェダイ・マスターのドゥークー伯爵と偶然出くわした。若い頃にジェダイ・テンプルでドゥークーを見たことがあったジャクジンは、ドゥークーがいまやシス卿であることなどつゆ知らず、彼に声をかけた。
ドゥークーは自分がサラストに来た目的を隠しつつ、ジャクジンの信用を勝ち取り、彼の任務を手伝うと申し出た。2人はカルダナ・シンジケートが武器の取り引きを行っている証拠を見つけたが、ブラスターで武装したギャングたちに取り囲まれた。その際、ジャクジンはドゥークーが起動したライトセーバーが赤い刃であることに驚いた。犯罪者たちを撃退した後、ジャクジンがどこでそのライトセーバーを手に入れたのかと尋ねると、ドゥークーはフォースを使ってブラスターを操り、トゴリアンのジェダイ・ナイトを背後から撃ち殺した。その後ドゥークーはカルダナの生存者と取り引きを結び、サラストでの仕事を完了した。
経歴[]
生い立ち[]

ヨーダとドゥークーの訓練戦闘を見学するジャクジン
トゴリアン種族の[2] 男性、ジャクジンは生まれつきフォースの感応能力を備え、ジェダイ・オーダーのメンバーになった。若い頃、彼はジェダイ・イニシエイトとして惑星コルサントにあるジェダイ・テンプルで訓練を積んだ。この頃、ジャクジンは仲間のイニシエイトたちとともに、ジェダイ・グランド・マスターのヨーダとドゥークーによるライトセーバーの訓練戦闘を見学した。またジャクジンはドゥークーの弟子だったマスター・クワイ=ガン・ジンのことも、偉大なジェダイとして尊敬していた。[1] しかしドゥークーはやがてジェダイに幻滅してオーダーを去り[3]、一族の遺産を継承して[4]、惑星セレノーの伯爵になった。[5] ドゥークーが去った後[1]、クワイ=ガンはナブーの戦いでシス卿ダース・モールによって殺された。[6] やがてジャクジンはドゥークーに関する噂をジェダイの仲間内で耳にするようになった。その中でも特にまことしやかに囁かれたのは、ドゥークーがフォース感応者のオーダーを独自に創ろうとしている、という噂だった。[1]
サラストの任務[]

サラストでの会食
ジャクジンはやがてオーダーに仕えるジェダイ・ナイトの階級に達した。[1] 22 BBYに発生した[7] パドメ・アミダラ元老院議員の暗殺未遂事件以前[8]、ジャクジンはカルダナ・シンジケートについて調査するためアウター・リム・テリトリーの惑星サラストへ派遣された。カルダナの犯罪行為に関する報告が数多く寄せられたことを受け、銀河共和国がジェダイに協力を依頼したのである。サラストの都市に滞在していた時、ジャクジンは道端で偶然ドゥークー伯爵と鉢合わせた。ドゥークーはソロスーブ社の代表カプ・クリップと交渉を行うと同時に、マスターのためにカルダナ・シンジケートと接触する方法を密かに探っていた。ジャクジンはドゥークーに話しかけて自己紹介し、若い頃の思い出について語った。クリップはジャクジンに自重を求めようとしたが、ドゥークーはその夜の食事の席にジャクジンを招待した。[1]
晩餐の最中、ジャクジンはドゥークーが自分のオーダーを作っているという噂話を話題にあげた。ドゥークーはこの噂を否定し、自分はセレノーの一族の資産を管理してるに過ぎないと説明した。ドゥークーからサラスト来訪の目的を尋ねられると、ジャクジンはジェダイ最高評議会のプラベートな用事だと答えた。会食を終えてクリップと分かれた後、ドゥークーは帰り道でジャクジンに個人的に話しかけた。伯爵はジャクジンの任務の危険性について質問し、詳しい理由を探ろうとした。ドゥークーはかつての弟子クワイ=ガンの名を挙げ、もしも自分がジェダイ・オーダーに留まっていたなら、彼の死を防ぐことができたかもしれないと漏らした。ジャクジンはドゥークーに責任は無いと慰めたが、伯爵はもしあの時クワイ=ガンと一緒にいたのが弟子のオビ=ワン・ケノービではなく師匠の自分だったら、結果は違っていたかもしれないと語った。ドゥークーは、クワイ=ガンを失った時のように後悔はしたくないと話を結び、危険な任務への助力を申し出た。[1]

ドゥークーの赤いセーバーに驚くジャクジン
ジャクジンは評議会から与えられた任務を説明し、ドゥークーと一緒にカルダナ・シンジケートを調査することになった。ジャクジンは一度は協力を拒否しかけたが、ドゥークーはサラストの投資先を守るためでもあるのだと付け加え、彼を納得させた。ジャクジンはドゥークーとともに都市の建物の上をジャンプして移動し、事前に追跡しておいたカルダナ・シンジケートの施設にたどり着いた。ジャクジンが敵の数は定かではないと警告すると、ドゥークーは直接中に入って確かめるしかないと提案した。建物に入ろうとした際、ジャクジンは壁の穴の向こうからブラスターで狙撃されたが、ドゥークーがフォースで体を突き飛ばし、彼の命を救った。[1]
ジャクジンはライトセーバーを使ってドアに穴を開け、ギャングスターのブラスターから放たれたビームを本人たちに跳ね返した。カルダナ・シンジケートのメンバーを数名倒した後、ジャクジンとドゥークーは犯罪組織が所有する武器の積み荷を発見した。すると大勢のギャングが周囲から姿を現し、侵入者に武器を捨てるよう命令した。ジャクジンが状況を整理していると、背後でドゥークーが赤い刃のライトセーバーを起動し、彼を驚かせた。2人はカルダナ・シンジケートの銃撃をライトセーバーで防御し、ビームを偏向しながら敵を全員撃退した。戦いが終わった後、ジャクジンは赤い刃のセーバーをどこで手に入れたのかと伯爵に尋ねた。ドゥークーは、当然自分で作ったのだと答え、ジャクジンの背後にあるブラスターをフォースで操り、このトゴリアンのジェダイの背中を撃ち抜いた。ジャクジンを始末したドゥークーは、カルダナの生存者と取り引きを結び、サラストに来た目的を完了させた。[1]
人物[]

ジャクジンの最期
トゴリアンの[2] ジャクジンは、黄色の目を持ち、オレンジと白の体毛に覆われ、黒い縞模様が入っていた。ジャクジンはドゥークーやクワイ=ガン・ジンといったジェダイ・マスターたちを尊敬し、その敬意はドゥークーがオーダーを去った後も変わらなかった。ジャクジンはドゥークーへの敬意と、伯爵がクワイ=ガンの死に関して語る後悔の念への同情心によって判断力が曇り、任務の内容を彼に明かしてしまった。ジャクジンはドゥークーが赤いライトセーバーを起動するまで自分の過ちに気づかなかったばかりか、このライトセーバーを見てもドゥークーがシスであるとは断定せず、どこで入手したのかと質問した。[1]
力と能力[]
ジャクジンはジェダイ・オーダーのメンバーであり、フォースの感応能力を備えていた。ジャクジンは建物の屋根の上を跳躍して素早く移動できる運動能力を持ち、ライトセーバーの戦闘技術を積んでいた。彼はライトセーバーでブラスターのビームを防いだり、攻撃者に向かって弾き返すことができた。しかし彼は不意打ちへの警戒が足りないことがあり、カルダナ・シンジケートの建物を訪れた際にも、壁のハッチから銃口が覗いてることに気づかず、ドゥークーに命を救われた。また最後の瞬間も、彼は背後からのブラスターの不意打ちで命を落とした。[1]
装備[]
ジェダイ・オーダーのメンバーとして、ジャクジンは茶色のフード付きのローブと、薄茶色のチュニックを身に着けていた。また彼は青いプラズマの刃を放出するライトセーバーを携帯していた。[1]
制作の舞台裏[]
ジャクジンは2019年2月13日に発売された正史のコミック『エイジ・オブ・リパブリック ドゥークー伯爵』(ジョディー・ハウザー著、ルーク・ロス画)で初登場を果たした。[9] コミック発売に際し、ハウザーは Twitter 上でジャクジンの種族がトゴリアンであることを明言した。正史のコミックでトゴリアンのビジュアルが登場したのはこれで二例目であり、『スター・ウォーズ:スローン』に登場した最初のトゴリアンのフシシもルーク・ロスによって描かれた。[2]
登場作品[]
- エイジ・オブ・リパブリック ドゥークー伯爵 (初登場)
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 エイジ・オブ・リパブリック ドゥークー伯爵
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3
@Jody_Houser(ジョディー・ハウザー) - X (旧Twitter). “HAPPY NEW COMIC BOOK DAY! Out today is Star Wars Age of Republic: Count Dooku, perhaps the most fun of the series to write. Art by @LukeRossMarvel and #JavaTartaglia. FYI, the tiger dude is a Togorian, a species last drawn by Luke in Thrawn! #StarWars #AgeOfRepublic #NCBD” (スクリーンショット)
- ↑ きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ ダーク・ディサイプル
- ↑ ターキン
- ↑ スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ ジャクジンが登場した作品『エイジ・オブ・リパブリック ドゥークー伯爵』は、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』で既に独立星系連合の指導者となっているドゥークー伯爵が、まだ分離主義者として一般に認知されていない時代を描いている。そのため『エイジ・オブ・リパブリック ドゥークー伯爵』の時系列は、『クローンの攻撃』冒頭で描かれたアミダラ議員暗殺計画以前であることがわかる。
- ↑
Star Wars: Age of Republic - Count Dooku (2019) #1 - マーベル・コミック 公式サイト (backup link)