ジャグド・フェル[1](Jagged Fel)、愛称ジャグ(Jag)はバロン・スーンティア・フェルの息子で、父親と同じくエース・パイロット。軍人としての経歴を積み、やがてインペリアル・レムナントの指導者となった。
父と母シャル・アンティリーズによって、未知領域にあったハンド帝国の厳格で従順なチスの社会の中で育てられた。フェルは10代の非常に早い段階で軍事学校に入学する。18歳の頃には大佐の位を得て、3つのクロークラフトの中隊を指揮する立場になっていた。ちなみにこの頃、彼は未知の領域に無数存在した脅威との戦いで、5人いた兄弟のうち2人を亡くしている。
ユージャン・ヴォングによって銀河系が侵略されたとき、フェルは父親によって新共和国の援軍として派遣された。フェルはアイソアの戦いで活躍し、若きパイロット、ジェイナ・ソロと知り合い、また彼のおじに当たるウェッジ・アンティリーズと初めて対面した。この戦いが終った後、フェルは未知領域へと呼び戻された。だが首都惑星コルサントが侵略者の手に落ちた後、彼は再びユージャン・ヴォングとの戦いに参加することになる。彼はおじのアンティリーズの下でボーレイアス防衛のために戦い、ユージャン・ヴォングの艦隊からヘイピーズを守るジェイナ・ソロに協力した。
戦争が進むに連れ、フェルとソロの間に芽生えた特別な関係は深くなっていった。フェルは彼女と共に飛び続け、コルサント解放を見届ける。フェルは新しく結成された銀河連合自由同盟の勝利に尽力した。だが、戦争の終結と共に彼とソロのロマンスも終わりを迎えた。フェルは惑星シーラのチス・アセンダンシーに呼び戻され、ソロと別れることになる。シーラで、フェルはチス拡張領域防衛艦隊のキャプテンの称号を獲得する。
戦争終結から数年後、フェルはキリックのコロニーに対するチス軍の攻撃を率いた。彼はここでソロと敵対することになってしまう。キリックとの一連の抗争の最後の戦いで、ジェダイたちがチスが大量殺人兵器を解き放つのを防ごうとしていた間、フェルはソロの母レイア・オーガナによって打ち落とされた。彼は救出されるまでの2年間、テヌペのジャングルで生活することになる。
抗争中、フェルはチスが捕らえたジェダイ・ナイト、ローバッカの仮釈放を許可したが、このウーキーは再びチスとの戦いに加わった。そのためローバッカ釈放によってもたらされた損害に関し、フェル家は非常にまずい立場に立たされることになってしまう。彼らは損害を賠償できず、チスの国家から追放されてしまった。フェルは独自にキリックのダーク・ネストの最後のメンバー、アリーマ・ラーを追跡した。彼はソロやゼックの助けを得て、ついにラーを倒した。こうして彼は自分の一族の名誉を回復することに成功したのだった。
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『キリック戦争』に基づく。