- 「では出撃だ。フォースの共にあらんことを」
- ―ジャン・ドドンナ[出典]
ジャン・ドドンナ(Jan Dodonna)は惑星コメナー出身の軍人、戦術家である。クローン戦争の時代、ドドンナは銀河共和国宇宙軍の将校としてヴェネター級スター・デストロイヤーに乗り込んでいた。戦争終結に伴って銀河帝国が設立された後も、ドドンナは再編された宇宙軍に仕え、帝国最初のスター・デストロイヤー艦長のひとりになった。しかし彼はやがて新国家に幻滅し、ベイル・オーガナ元老院議員によって密かに組織された初期の反乱軍に加わった。ドドンナはマサッシ・グループと呼ばれる反乱分子を指揮し、アウター・リムの衛星ヤヴィン4のベース・ワンに拠点を置いていた。2 BBY、モン・モスマによって“共和国再建のための同盟”が組織された直後、ドドンナはコマンダー・ジュン・サトー率いるフェニックス戦隊と協力して大規模な軍事作戦を計画した。しかし両勢力が惑星アトロンで合流した際、帝国のスローン大提督が星系を封鎖し、同盟軍掃討に向けた奇襲を開始した。ドドンナはこの戦いで旗艦のネビュロンBフリゲート<ヴァンガード>を失ったが、なんとか脱出を果たした。
0 BBY、同盟軍がスカリフの戦いで最初の大勝利を挙げた後、ドドンナはプリンセス・レイア・オーガナがベース・ワンに持ち帰ったデス・スター設計図を分析し、科学者ゲイレン・アーソによって巧妙に仕組まれた構造上の弱点を発見する。間もなくデス・スターがヤヴィン星系に姿を現すと、同盟軍はドドンナの立てた作戦に従い超兵器に戦いを挑んだ。ヤヴィンの戦いでは大勢の反乱軍パイロットが犠牲になったが、レッド中隊の隊員ルーク・スカイウォーカーがデス・スターの弱点である排熱孔にプロトン魚雷を命中させ、この超兵器を粉々にした。ルークらの活躍を称える式典が行われた後、同盟軍はすぐにベース・ワンからの撤退を開始し、ドドンナ将軍は次の拠点の候補地探しに尽力した。
1 ABY当時、ドドンナは反乱同盟の新拠点であるマコ=タ宇宙ドックに移り、MC80Aスター・クルーザー<リパブリック>の指揮を任された。しかし反乱軍の新拠点はダース・ヴェイダー率いるデス小艦隊の奇襲を受け、大勢の同盟軍最高司令部メンバーの命と、獲得したばかりのスター・クルーザーが失われた。<リパブリック>は戦場から脱出することに成功したが、ドドンナはルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナに説得され、他のスター・クルーザーを守るため戦場に舞い戻った。ドドンナはスーパー・スター・デストロイヤー<エグゼクター>に直接攻撃を仕掛けて時間を稼ぎ、仲間たちが脱出したのを確認した後、破壊された<リパブリック>と運命を共にした。
経歴[]
クローン戦争[]
人間の男性、ジャン・ドドンナは[1] コロニーズ領域の[10] 惑星コメナーに生まれた。[1] 銀河共和国と独立星系連合がクローン戦争を繰り広げた時代、ドドンナは共和国宇宙軍に所属し、ブリッジ将校としてヴェネター級スター・デストロイヤーに乗り込んでいた。[7] クローン戦争終結時、共和国はシーヴ・パルパティーン最高議長によって銀河帝国へと再編される。[11] ドドンナは帝国宇宙軍の所属となり、傑出した活躍を認められて帝国で最初のスター・デストロイヤー艦長のひとりとなった。[12] しかし彼はやがて帝国に愛想を尽かし、徐々に拡大を遂げていた初期反乱運動に身を投じた。[7]
初期の反乱運動[]
反乱分子の指導者[]
初期反乱軍は帝国元老院のメンバーであるオルデランのベイル・オーガナ議員や、シャンドリラのモン・モスマ議員たちによって密かに組織され、複数の反乱分子の緩やかなネットワークとして活動を展開していた。ドドンナは将軍として反乱軍に仕え、5 BBYの時点で独自の反乱分子を指揮していた。この年、ドドンナの部下のサバット、リーヴァン・テンザが命令違反を起こして勝手に帝国の標的と交戦した。テンザは仲間に拘束されて軍法会議にかけられることになったが、彼は自らの行動を釈明する代わりに、過激派反乱分子として知られるソウ・ゲレラのパルチザンへ離反した。[7]
ドドンナ将軍の反乱分子はアウター・リム・テリトリーの衛星ヤヴィン4にあるグレート・テンプル(ベース・ワン)を拠点としており、かつてこの月に住んでいたマサッシ種族にちなんで“マサッシ・グループ”と呼ばれていた。[7] 彼の反乱分子は反乱軍全体の中で最大規模の勢力のひとつだった。[8] 2 BBY、フェニックス戦隊に所属するスペクターズ反乱分子が惑星ヤルマの廃棄物処理場レクレム・ステーションを襲撃し、5機のBTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマーを獲得した。その後、これらのYウイングはドドンナの部隊に回され[13]、最終的にジョン・“ダッチ”・ヴァンダー隊長率いる[14] ゴールド中隊の戦力に加えられた。[15]
モスマ議員がゴーマンの虐殺を公然と批判したため帝国からの亡命を余儀なくされたとき[14]、ドドンナの部隊[15] は彼女の逃亡を手助けするためゴールド中隊を護衛任務に送り出した。ゴールド中隊はスペクターズのVCX-100軽貨物船<ゴースト>と協力してモスマを惑星ダントゥインへ送り届けた。その後、モスマはダントゥインの軌道上の<ゴースト>から反乱を呼びかけるスピーチを行った。彼女の言葉はホロネットを介して銀河系の各地へ発信され、ドドンナもオーガナ議員や反乱軍兵士たちと一緒にホログラムのメッセージを視聴した。[14] このできごとにより、反乱ネットワークは“共和国再建のための同盟”(反乱同盟)として正式に生まれ変わった。[16]
アトロンの戦い[]
2 BBY、誕生から間もない反乱同盟軍は、アウター・リムの惑星ロザルにある帝国軍兵器工場施設の破壊作戦を計画した。ロザルの工場ではTIEシリーズの新型戦闘機“TIEディフェンダー”が製造されていた。ドドンナ将軍は旗艦のEF76ネビュロンBエスコート・フリゲート<ヴァンガード>以下、複数の軍艦やスターファイター部隊からなる艦隊を率いて惑星アトロンへ赴き、コマンダー・ジュン・サトーのフェニックス戦隊と合流する。アトロンのチョッパー基地ではフェニックスとスペクターズがロザル攻略に向けた調整を進めていた。惑星軌道のクルーザー=キャリアー<フェニックス・ネスト>から通信が入り、サトーから歓迎の言葉を受け取ったドドンナは、ついに帝国に大規模攻勢を仕掛ける日が来たことを喜ばしく思うと答えた。[8]
地上のチョッパー基地で作戦会議が行われたとき、ドドンナとサトー、ロザル抵抗勢力の指導者ライダー・アザディはホログラム通信で話し合いに加わった。会議の途中、暗号名“フルクラム”こと、帝国内部の協力者エージェント・アレクザンダー・カラスから新しいメッセージが届く。メッセージは一言だけで途切れていたが、チョッパー基地の場所が帝国に知られたことを仄めかす内容だった。スペクターズのリーダー、ヘラ・シンドゥーラが全艦船に戦闘態勢をとらせた直後、インペリアル級スター・デストロイヤーの艦隊がアトロン星系に出現する。基地では緊急撤退警報コードK-1-0が発令され、ドドンナは指揮下のネビュロンBの1隻を手遅れにならないうちに集結地点ノヴァに脱出させようとした。しかしこのフリゲートはインターディクター級スター・デストロイヤーの重力井戸発生装置によってハイパースペースから引き戻され、スター・デストロイヤーの集中砲火を浴びて破壊されてしまう。[8]
フリゲートの破壊とほぼ同時に、スローン大提督のインペリアルI級スター・デストロイヤー<キメラ>も戦場に姿を現した。チスの大提督は反乱分子の指導者たちにメッセージを送り、反乱運動をこの日限りで撲滅すると宣言した。同盟軍は通信妨害と重力井戸発生装置によって袋のネズミとなったが、ドドンナたちは連絡船を1隻でも星系外へ脱出させることで、他の場所にいる味方に助けを呼ぼうと考えた。ドドンナとサトーはYウイング中隊を出撃させ、スローンの第7艦隊と交戦したが、同盟軍の軍艦は次々と破壊されていった。このままでは勝てないと判断したコマンダー・サトーは、自艦<フェニックス・ネスト>をカシウス・コンスタンチン提督のインターディクター・クルーザーに激突させ、自らを犠牲にして重力フィールドを解除した。[8]
サトーの犠牲により、ジェダイ・パダワンのエズラ・ブリッジャーが操縦するガントレット・ファイター<ナイトブラザー>がアトロンからの脱出に成功した。しかし、<ヴァンガード>は深刻な損傷を負って航行不能となり、ドドンナはブリッジのクルーを脱出させた。彼は最後に旗艦のブリッジから退避し、脱出ポッドに乗ってアトロンの地表に降りる。その後、同盟軍はエズラが連れてくる援軍を期待してチョッパー基地に立てこもり、持久戦を開始した。最終的に帝国地上軍は防衛線を突破して基地内にまで侵攻したが、アトロンに住む中立的なフォース感応者“ベンドゥ”が引き起こした天変地異と、エズラが呼んできたレン氏族のマンダロリアン戦士の手助けによって脱出のチャンスが生まれた。ドドンナたちは無事に星系からジャンプしたが、アトロンの戦いは同盟軍の手痛い敗北に終わる。[8]
銀河内戦[]
デス・スター設計図[]
1 BBY当時、ジャン・ドドンナは反乱同盟軍の主要拠点となったグレート・テンプルの指揮官を務めていた。[4] またドドンナは同盟軍最高司令部の一員でもあった。この年、同盟軍の司令官たちはベース・ワンに集まり、帝国の新型超兵器デス・スターに関する情報収集ミッションを指揮した。フラクチャー作戦の後、デス・スターの設計に携わった科学者ゲイレン・アーソがもたらした情報によって、この超兵器には致命的な構造上の弱点が隠されていることが明らかになる。弱点を知るには惑星スカリフの帝国安全管理施設に保管されているデス・スター設計図を手に入れる必要があったが、同盟市民政府は帝国に大規模な戦いを挑むことに及び腰だった。ゲイレンの娘、ジン・アーソが同盟軍の指導者たちを前に戦いの必要性を訴えかけたとき、ドドンナはモスマやオーガナ議員とともに彼女の話を聞いた。結局市民政府は戦いを回避する道を選んだが、ジン・アーソ、キャシアン・アンドー率いるローグ・ワン分隊が独断でベース・ワンから出撃し、スカリフに潜入した。ラダス提督の艦隊も現地に駆けつけた結果、この任務はスカリフの戦いに発展し、同盟軍は多大な犠牲を払いながらも設計図の奪取に成功した。[9]
ヤヴィンの戦い[]
ローグ・ワン分隊がスカリフのシタデル・タワーから発信したデス・スター設計図のデータはラダス提督のMC75スター・クルーザー<プロファンディティ>によって受信され、オルデランのプリンセス・レイア・オーガナに手渡しされた。[7] レイアのCR90コルベット<タナヴィーIV>はタトゥイーンの上空でシス卿ダース・ヴェイダーに拿捕されたが、設計図はドロイドのR2-D2やC-3POによって隠遁中のジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービに届けられる。その後、ケノービ、水分農夫のルーク・スカイウォーカー、密輸業者ハン・ソロとチューバッカらの活躍により、レイアはデス・スターから救出され設計図とともにヤヴィン4に戻ってきた。[6]
ドドンナはデス・スター設計図を解析し、ゲイレン・アーソが仕組んだバトル・ステーションの弱点を突き止めた。[6][7] デス・スターの子午線トレンチにある排熱孔は中央部の主要反応炉とつながっており、ここにプロトン魚雷を撃ちこめば連鎖反応によってステーション全体を一度に爆破することが可能だったのである。ドドンナはゴールド中隊やレッド中隊の反乱軍パイロットを集めてブリーフィングを行い、小型戦闘機を使えばデス・スターの防衛網を突破することは不可能ではないと説明した。パイロットたちが戦闘機に乗り込み、ヤヴィン星系に現れたデス・スターを破壊するため基地から出撃した後、ドドンナとレイアは司令センターで戦闘の経過を見守った。ヤヴィンの戦いでは出撃したパイロットの大半が戦死したが、レッド中隊の一員として参加したルーク・スカイウォーカーがドドンナの作戦を成功に導き、バトル・ステーションを粉々に吹っ飛ばした。[6]
ヤヴィン撤退以降[]
- 「総員、指示に従い撤収に全力を尽くすように。一部の人員は拠点候補地の探索にあたれ」
- ―ジャン・ドドンナ[出典]
ヤヴィンの戦いが反乱軍の勝利に終わった後、ドドンナ将軍は秘密基地で開かれた祝勝の式典に出席した。[6] 式典が終わった際、ドドンナ将軍は基地の場所が帝国に知られたため、ヤヴィン4からの撤退を開始すると宣言した。ドドンナはすぐに新しい作戦本部の候補地選定に取り掛かり、インスクとダクサン・ベータを選択肢から除外した。プリンセス・レイアは、基地候補地の偵察任務を手助けしたいとドドンナに申し出た。彼はレイアの申し出を拒否し、帝国が彼女の首に10,000,000クレジットもの賞金を懸けていることを伝えた。また、ドドンナは帝国軍が報復のためにオルデラニアンの生存者を探しているらしいという噂を報告し、充分な護衛無しにヤヴィン星系を離れないよう言い渡した。[17]
しかしレイアはドドンナの指示を無視して独断で行動を起こした。プリンセスは同郷出身の反乱軍パイロット、エヴァン・ヴァーレインやアストロメク・ドロイドのR2-D2を伴い、T-1シャトルに乗ってジャングルの月から出発してしまった。レイアは弁明のためホログラムのメッセージを基地に残していたが、ドドンナ将軍は彼女を連れ戻すためにルークとウェッジ・アンティリーズを出撃させた。しかし彼らの乗るT-65B Xウイング・スターファイターはプリンセスのシャトルを取り逃がしてしまった。その後、レイアはエヴァンとともに帝国に狙われていたオルデラニアンたちを各地で救出し、無事にヤヴィン4に戻ってきた。[17]
ヤヴィンから撤退した後、ドドンナは同盟宇宙軍と行動を共にし、他の司令部メンバーとともに作戦の調整を行った。サイムーン1にある帝国兵器廠アルファに対する攻撃作戦が成功した後、ドドンナはプリンセス・レイアやモン・モスマ議長、ギアル・アクバー提督たちとともに反乱軍が次に取るべき行動と、新しい基地を見つける必要性について話し合った。[18]
それからしばらくして、反乱同盟はルークのドロイドであるR2-D2から遭難信号を受信した。このドロイドは、ルークが衛星ナー・シャダーの犯罪王であるグラッカス・ザ・ハットに捕まってしまったことを同盟軍の指導者たちに伝えた。ドドンナはモン・モスマやアクバー提督と話し合い、犯罪者の巣窟であるナー・シャダーでルークは一体なにをしているのかと発言した。アクバーは反乱軍の英雄であるルークを救出すべきだと意見したが、モスマはたった1人のために強力なハット・カルテルと敵対するリスクは冒せないと反論し、そんな任務に名乗り出る者もいないだろうと語った。しかし彼らの話し合いは、チューバッカとプロトコル・ドロイドC-3POの到着によって遮られた。ドドンナは、誰がこの任務に名乗り出るかについて答えは出たようだとモスマたちに告げた。その後、チューバッカは司令部の期待に応え、プリンセス・レイアやハン・ソロと力を合わせてルークをグラッカスの宮殿から救出した。[19]
その後、同盟軍司令部は惑星ヴロガス・ヴァスの駐屯部隊がシス卿ダース・ヴェイダーと交戦しているという報告を受け取った。彼らは多大な犠牲を払ってヴェイダーの戦闘機を撃墜し、とどめを刺すための援軍を求めていた。ヴェイダーは重要な攻撃目標だと考えたドドンナ将軍は、現地の反乱軍に加勢するため増援の大隊を派遣した。しかし反乱軍は結局ヴェイダーを仕留めることはできなかった。[20]
1 ABY、反乱同盟はアウター・リムの製造施設マコ=タ宇宙ドックを新しい基地に定めた。ドドンナはこの基地で開かれた最高司令部の会合に出席し、モン・カラ貿易艦隊を率いるドース・アーティヤ摂政との交渉に関する報告を聞いた。レイア・オーガナはモン・カラマリ艦隊の反乱軍勧誘に失敗したが、帝国に囚われているモン・カラの王、リー=チャーを救出することができれば状況が変わるかもしれないと提案した。その後、レイアはモン・カラの反乱を引き起こすことに成功し、多数のモン・カラマリ・スター・クルーザーが同盟軍に加盟した。[21]
マコ=タ基地襲撃[]
反乱同盟に加わったモン・カラマリ・スター・クルーザーはマコ=タ宇宙ドックに集まり、戦闘用の改修を受けた。ドドンナ将軍はそのうちの1隻、MC80Aスター・クルーザー<リパブリック>の指揮官を任された。新しい艦隊の誕生を祝う式典がマコ=タ基地で開かれた際、ドドンナは曲芸飛行から戻ってきたルーク・スカイウォーカーやウェッジ・アンティリーズらと<リパブリック>のハンガーで会話した。ルークは大規模な戦力の集結を目の当たりにして興奮していたが、ドドンナは油断は禁物だとたしなめ、これほどの戦力があっても帝国との直接対決には勝つことができない語った。同盟軍艦隊は今後散開し、重要な標的に対する攻撃を開始する予定だったのである。マコ=タ基地にいるモン・モスマがスピーチを終えると、ドドンナは艦隊のサブ=グループを率いる司令官たちに出発を命じた。しかし全てのスター・クルーザーのシステムは機能しなくなっており、<リパブリック>のハイパードライブも指令に応じなかった。[3]
スター・クルーザーの改修を担当したシュー=トラン王国のトリオス女王は、ダース・ヴェイダーに仕える内通者だった。<リパブリック>を含む全てのクルーザーはシュー=トランのテクノロジーで基幹システムを無効化されており、通信装置や武器、エンジンが動かなくなっていた。反乱軍が異変に気づいた直後、ダース・ヴェイダー率いるデス小艦隊が周辺領域に姿を現した。<リパブリック>のデッキではルークやウェッジたちがXウイング・スターファイターで戦闘準備を開始したが、ハンガーの扉も作動せず、出撃が叶わなかった。ブリッジでその報告を受けたドドンナは、いまや反乱軍のスター・クルーザーは帝国艦隊の射撃練習用の的と化していることを悟った。まもなくヴァンデン・ハイク・ウィラード将軍のクルーザー[3] <ヤヴィンズ・ホープ>[22] が最初の標的となり、スーパー・スター・デストロイヤー<エグゼクター>を始めとする帝国艦艇の集中砲火を浴びて破壊されてしまった。[3]
ドドンナはハンガーの扉を開くためあらゆる方法を模索するようエンジニアのメオーティに命じた。一方、デイヴィッツ・ドレイヴン将軍たちはトリオス女王の船に乗り込んでコンピューターを解析し、反乱軍シグナルを持つ宇宙船がハンガーに向かって直進すれば、無効化を免れた緊急警報システムが作動し、衝突回避のため扉が開くことを突き止めた。そのことを知らさたハン・ソロは、R2-D2とC-3POを乗せた脱出ポッドを<ミレニアム・ファルコン>から<リパブリック>へ放ち、中にいるルークたちに情報を共有した。ドドンナは一度テストを実施するよう命じたが、ルークは自身のXウイングで直接ハンガーに突進し、緊急装置を作動させた。彼らは“ローグ中隊”を名乗り、艦隊がシステムを回復する時間を稼ぐためデス小艦隊に戦いを挑んだ。[3]
その後、レイアが<エグゼクター>でシステム復旧用のオーバーライド・コードを手に入れ、奪ったTIEファイターで<リパブリック>に着艦した。メオーティがコードを使って船のシステムを取り戻すと、ドドンナは即座にハイパースペース・ジャンプを命じた。<リパブリック>は安全圏に避難することができたが、ルークとレイアは他のスター・クルーザーにもコードを渡す必要があると訴えた。ドドンナは戦場に戻るリスクは冒せないと反論したが、最後には説得に折れた。彼は部下のヘミとともに<リパブリック>を指揮し、再び戦場に舞い戻って<エグゼクター>に直接攻撃を仕掛けた。<リパブリック>はルークたちが他のクルーザーにコードを配る時間を稼ぐことに成功したが、その頃には<エグゼクター>の攻撃で破壊寸前だった。仲間たちの脱出を見守った後、ドドンナはクルーたちを誇りに思うと語り、<リパブリック>と運命を共にした。[3]
その後[]
マコ=タ基地の戦いでは反乱軍の重鎮が大勢命を落としたが、ドドンナの最期の行動によって、反乱同盟の未来は救われた。モン・モスマ議長やギアル・アクバー提督、ヘラ・シンドゥーラ将軍をはじめとする同盟軍司令部のメンバーはドドンナのおかげで脱出を果たし、その後も帝国との戦いを続けた。[3]
人物[]
ジャン・ドドンナは白色人種の人間男性で、目は青く、髪はヤヴィンの戦い当時白髪になっており、口ひげも生やしていた。[6] 共和国再建のための同盟の将軍となる以前、ドドンナはクローン戦争で共和国宇宙軍に仕えた。クローン戦争の古参兵であるドドンナは、帝国宇宙軍の最初のスター・デストロイヤー艦長のひとりとなったが、やがて銀河帝国に幻滅し、反乱軍の理想の熱心な信者となって初期反乱運動に加わった。[7]
穏やかな物腰で、冷静かつ知的な戦略家であるジャン・ドドンナは[5]、結果的に反乱同盟に大勝利をもたらすデス・スター破壊作戦を立案した。彼は帝国のバトル・ステーションが小型のスターファイターを脅威とみなしていないことに気づき、攻撃作戦の概要を反乱軍パイロットたちに簡潔に説明した。[1][6] ヤヴィンの戦いの後、ドドンナはプリンセス・レイア・オーガナの安全を気にかけ、帝国の賞金首となっている彼女を危険にさらすことのないよう、新基地偵察任務への助力の申し出を断った。[17]
マコ=タ宇宙ドックにおける戦いで、ドドンナは戦場から脱出することができた者たちの安全を第一に考え、いまだに戦場に囚われている者たちを助けに戻るよりも、自艦の<リパブリック>を避難させることを優先しようとした。ルーク・スカイウォーカーが仲間たちを助けに戻るべきだと発言すると、ドドンナは最高司令部の決断には責任が伴うものだと反論したが、最終的に考えを改め、危険を冒して戦場に戻った。結果的に彼はこの決断が原因で命を落とすことになったが、彼の行為によって最高司令部のメンバーが数名生き残り、反乱同盟は帝国との戦いを続けることが可能になった。[3]
装備[]
反乱同盟軍の将軍であるドドンナは、オルデラニアンの慣習である戦術家のオーバーコートを羽織っていた。[7] また彼は茶色のシャツとベージュのズボンを身に着け、故郷であるコメナー・スタイルのバックルが付いたベルトをつけていた。[1] また彼は右の胸に将軍の地位を示す[7] 反乱軍階級章のバッジをつけていた。[6]
制作の舞台裏[]
ジャン・ドドンナは1977年に公開されたオリジナル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初登場した。俳優はアレックス・マクリンドル。2016年のアンソロジー映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で再登場した際には、イアン・マッケルヒニーがドドンナを演じた。またアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』ではマイケル・ベルが声優を担当している。
登場作品[]
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- スター・ウォーズ:ローグ・ワン:レベル・ドシエ
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 制作の舞台裏
- General Dodonna - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- General Dodonna - 公式データバンク
- スター・ウォーズ:反乱の夜明け ビジュアル・ガイド
脚注[]
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