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「きっと今日のことで反乱軍は戦意を失うはず。オルデランの犠牲は無駄じゃない。無理にでもそう考えておくの。今は…ね」
サイエナ・リーに対し、ジュード・エディヴォン[出典]

ジュード・エディヴォン(Jude Edivon)は人間女性で、惑星ベスピン出身の帝国軍将校である。テクノロジーに明るく、科学技術に深い愛着を抱いていたジュードは、優れたデータ解析技術を備えていた。コルサント帝国ロイヤル・アカデミーに在学中、彼女はルームメイトのサイエナ・リーケンディ・イデル士官候補生と親交を結んだ。アカデミー卒業後、彼女は稼働状態になったばかりのデス・スターに配属される。ヤヴィンの戦いが発生した際、ジュードはこの超兵器の致命的欠陥を発見し、報告書にしたためた。しかし間もなく反乱同盟軍パイロットであるルーク・スカイウォーカーがこの欠陥を利用しデス・スターを破壊したため、中にいたジュードらも巻き添えになった。

経歴[]

帝国アカデミー[]

「犯人がたどった道はぐるぐるしてる。でも、どうやっても行き着く先は……“学業成績科”。学生の成績のサポートをする部署よ」
―ジュード・エディヴォン[出典]
JudeEvidence

サイエナの潔白を主張するジュード

惑星ベスピン出身の人間女性、ジュード・エディヴォンは銀河帝国首都惑星コルサントにある一流の士官候補生教育機関、帝国ロイヤル・アカデミーに入学し、サイエナ・リーセイン・カイレルナッシュ・ウィンドライダーケンディ・イデルらと同じクラスになった。特にルームメイトであるジェルーカン出身のサイエナや、アイロウ出身のケンディとはすぐに仲良くなり、親しい友人となった。帝国アカデミー在学中、彼女はしばしばサイエナやケンディと一緒に射撃訓練を行い、サイエナの腕を称賛した。[1]

入学から6ヶ後、武術のトレーニングが終わった後、ジュードとクラスメートのサイエナ、ケンディは自由時間を使って多種科学博物館に行くことにした。同じ惑星の出身であるセインとサイエナが深い関係にあることに気づいていたジュードは、アカデミーが候補生どうしの恋愛関係を禁止していることを理由に、セインとの関係には気をつけるよう友人に助言した。その翌、ジュードたちはレーザー砲組み立てのテストを受け、ハーン中佐からその出来栄えをチェックされた。このテストは候補生の機械技術と臨機応変さを試すプロジェクトの一環として行われた。しかしセインのレーザー砲は上手く機能せず、何者かの手で細工が行われていたことが判明する。修理ベイにはサイエナの入退室記録が残っており、彼女は同級生を蹴落とそうとした犯人という疑惑をかけられた。[1]

CienaJude

帝国の舞踏会に参加したジュードとサイエナ

サイエナがディーンラーク司令官のオフィスに呼び出された際、ジュードは親友の弁護に駆けつけた。ジュードはスライサーの技術を駆使して自らデータ・ログを解析し、2レベル深いデータ層から、サイエナの入退室記録が偽造されていた証拠を発見した。このときジュードが発見したデータによれば、偽造者はセインということになっていたが、真犯人を特定できる明確な証拠がないことから、ディーンラークはサイエナとセインの両方をテスト失格とし、成績優秀な2人のランクが下落することになった。[1]

その後、ジュードは先程発見した分析結果も偽造されたものだったことに気づいた。彼女は2人をネットワーク端末に呼び、“レーザー砲事件”を仕組んだ真犯人はアカデミーの学業成績科であるという新たな調査結果について話し合った。セインは自分たちの汚名を晴らすためアカデミーに立ち向かうべきだと主張したが、サイエナはアカデミーでの立場を危険にさらしてまで戦うべきではないと反対した。2人の候補生の口論は白熱し、憎んでいる父親に例えられて激怒したセインは、そのまま部屋から去ってしまった。この件をきっかけにサイエナとセインの友情には亀裂が入り、ジュードは学業に集中して嫌なことを忘れるよう親友を慰めた。[1]

2と半年後、サイエナやセイン、ヴェド・フォスロらと並んで帝国軍士官候補生の成績優秀者トップ4に入っていたジュードは、コルサントのインペリアル・パレスで開催される舞踏会に招待された。ジュードは舞踏会のために髪をジェルで尖らせ、タイトなオレンジ衣装を着て、ジェダイ・テンプルを改築した帝国のパレスを訪れた。舞踏会の最中、ジュードはベイル・オーガナ元老院議員の養女にして、銀河皇帝シーヴ・パルパティーンの批判者として知られるオルデランの下級議員、プリンセスレイア・オーガナを目撃した。ジュードはオーガナ家が行っている救援任務は見当違いだと評価しつつも、彼女たちは善意の精神で活動しているのだろうと考えていた。[1]

ヤヴィンの戦い[]

「今度はお互いちゃんと休みをとってゆっくり過ごしましょう。デス・スターの中っていろいろ充実してるのよ」
―サイエナ・リーに対し、ジュード・エディヴォン[出典]
JudeReport

ヤヴィンの戦いの後、サイエナはジュードが作成した報告書を発見した

帝国アカデミーを卒業した後、ジュードは稼働状態になって間もない帝国の超兵器デス・スターに配属された。このバトル・ステーションがオルデランをスーパーレーザー破壊した時、多くの若い帝国軍将校が心に葛藤を抱えた。ジュードも帝国の手で行われた大量虐殺を受け入れるのに苦労し、それが空虚な言い訳と知りつつも、より多くの命が失われたかもしれない大規模戦争が今回の事件のおかげで未然に回避されたのだと自分に言い聞かせた。ジュードは同じように思い悩んでいるサイエナを慰めた後、配属先のインペリアル級スター・デストロイヤーデヴァステイター>へ戻る彼女に別れを告げた。[1]

それからしばらくして、デス・スターは衛星ヤヴィン4にある共和国再建のための同盟秘密基地を破壊するためヤヴィン星系へジャンプした。ヤヴィンの戦いのさなか、ジュードは敵の攻撃を分析し、同盟軍スターファイターによる攻撃がデス・スターにとって脅威になりうると結論した。彼女は排熱孔がステーションの致命的弱点であることを発見し、デス・スターが破壊される可能性は低いとしつつも、上官に向けて報告書を作成した[1] (実際、この弱点はデス・スターの設計に携わった科学者ゲイレン・アーソが、超兵器を滅ぼすために意図的に仕組んだものだった)。[2] この報告は統合本部モラドミン・バスト主任に届き、戦いの指揮を執るグランドモフウィルハフ・ターキンにも伝えられた。勝利を確信していたターキンは撤退を拒否したが、間もなく反乱軍パイロットルーク・スカイウォーカーが放ったプロトン魚雷が排熱孔に命中し、ステーションを木っ端微塵に破壊した。[3] ジュードを含むデス・スターの乗員たちはこの爆発に巻き込まれて命を落とした。[1][3]

人物[]

「このまま帝国軍と反乱軍が本格的な戦争をし始めたら、今日のオルデランの人々の何十倍、何百倍の犠牲者がでることになる。その未来の犠牲を救ったのよ」
―サイエナを慰めるため、オルデランの破壊を正当化するジュード・エディヴォン[出典]
Ciena and Jude

オルデランの破壊の後、落ち込むサイエナ・リーを慰めるジュード・エディヴォン

ジュード・エディヴォンは色白で背が高く、華奢な女性だった。テクノロジーに精通していたジュードは、帝国ロイヤル・アカデミーでもっとも優秀な士官候補生のひとりとして知られていた。知的で温和、合理的な少女であったジュードは、ストイックかつ冷静に振る舞ってはいたものの、プライベートではより人間らしい側面を垣間見せた。科学はあらゆる物的世界にまつわる学問だと考えていたジュードは、すべての問題と状況に科学的なアプローチを試みた。彼女はサイエナ・リーと親しく、事あるごとに彼女の力になり、セイン・カイレルからもその優しさと頭の良さを認められていた。また彼女は優れた科学の才能を持ちつつも、謙遜的で、自らの過ちを素直に認めることができた。[1]

ジュードの帝国への忠誠心は確固たるもので、帝国を効率的な法治政府とみなしていた。しかし帝国によるオルデラン破壊は彼女に大きな衝撃を与え、なんとか大量虐殺を正当化する理由をこじつけはしたものの、心の中では完全に受け入れられずにいた。サイエナはヤヴィンの戦いで死んだ親友を長く思い出に残し、ジュードは帝国の殉教者だと考えていた。数年後、第2デス・スターの存在を知ったサイエナは、ジュードもこれを知ったら戦慄するに違いないと考えた。のちに同盟軍へ離反したセイン・カイレルでさえ、ジュードのことを優しい人物として記憶し、その死を悲しんだ。そのためセインはジュードの死をもたらしたルーク・スカイウォーカーに、決して自分から話しかけようとしなかった。[1]

技術と能力[]

「今日発見されたレーザー砲テストでの破壊工作で、修理ベイの入退室ログではリー候補生の犯行だと記されていた。しかしデータ解析に詳しいエディヴォン候補生によってそれは誤りであると判明した」
ディーンラーク[出典]

ジュードは優れたスライサーであり、コンピューター・システムやネットワークの仕組みを理解していた。また彼女は帝国軍士官候補生として丸腰の戦闘技術や、ブラスターの扱い方も身に着けていた。[1]

制作の舞台裏[]

ジュード・エディヴォンは2015年に発売されたクラウディア・グレイによる小説『ロスト・スターズ』で初登場を果たした。小説執筆時、グレイは女優のライザ・ウェイルを思い浮かべながらジュードを描いたとコメントしている。[4] 本作でジュードは、反乱軍の攻撃がデス・スターの脅威になることを上官に報告しているが、この設定は映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でバスト主任がグランドモフ・ターキンに避難を勧める場面への伏線(後付け)となっている。2017年小宮山優作による『ロスト・スターズ』のウェブコミック版の連載が始まり、ジュードのビジュアルが初めて描かれた。

登場作品[]

脚注[]

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