スカイウォーカーのライトセーバー(Skywalker's lightsaber)はジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーがクローン戦争中に作成し、その後銀河内戦中に息子のルーク・スカイウォーカーの手に渡ったライトセーバーである。アナキンはクローン戦争の戦場でこのライトセーバーを使い、フォースのダークサイドに転向してシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーになった後も短期間使用していた。大戦終結直後、惑星ムスタファーでヴェイダーとの対決に勝利したジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービがこのライトセーバーを回収し、惑星タトゥイーンに隠遁した後約20年に渡って保管し続けた。
銀河内戦中、ケノービはアナキンのライトセーバーを彼の息子であるルーク・スカイウォーカーに与えた。ヤヴィンの戦いの直後、ルークは衛星サイムーン1でダース・ヴェイダーと最初の対決に臨んだ。戦闘中、シス卿は反乱分子の若者が手にしているライトセーバーがかつて自分の作成した物であることに気付いた。その後、ヴェイダーはサイムーン1で遭遇した若者が実の息子であることを知った。3年後、父子はベスピンのクラウド・シティで再び相見えた。この戦いでルークの右腕が切断された際、彼の父親の物だったライトセーバーも失われてしまった。
その後、スカイウォーカーのライトセーバーは何らかの方法によって回収され、女海賊マズ・カナタの手に渡った。ファースト・オーダーとレジスタンスの紛争のさなか、カナタはこの武器をフィンに譲った。フィンがカイロ・レンとの戦いに敗れた後、彼の仲間であるレイがライトセーバーを手に取った。レイはこのライトセーバーを使ってカイロ・レンとの戦いに勝利した後、かつての持ち主であるルークの元へ届けるが、ルークはこれを見てすぐに投げ捨ててしまう。レイはオク=トーでの修行でこれを使用し、<スプレマシー>ではレイの他カイロ・レンがスノークを殺害するのに使用した。このライトセーバーは<スプレマシー>で破損してしまったが、レイはその残骸を持ち帰った。
特徴
- 「君の父親のライトセーバーだ。これはジェダイ・ナイトの武器で、ブラスターのように不格好でもないし、あたりはずれもない。もっと文明的な時代がもたらしたエレガントな武器だ」
- ―ルーク・スカイウォーカーに対し、オビ=ワン・ケノービ[出典]
ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーのライトセーバーは、青いプラズマの刃を放出するカイバー・クリスタルが内蔵されていた。[7] 銀色の柄と、際立つ黒い握りを特徴とし、先端部分には光刃固定リングが取り付けられていた。[8]
歴史
アナキン・スカイウォーカー
クローン戦争
ヤヴィンの戦いの22年前、ジェダイのアナキン・スカイウォーカーは最初のライトセーバーを惑星ジオノーシスで失った。[9]ジオノーシスの戦いの後[8]、クリストフシスの戦いより以前に[2]、アナキンは新しいライトセーバーを組み立てた。これはアナキンにとって2本目のライトセーバーだった。クローン戦争中、アナキンは独立星系連合のドロイド軍を相手にこの武器を使いこなし[8]、分離主義勢力の指揮官アサージ・ヴェントレスとライトセーバー・デュエルを繰り広げた。[2]コルサントの戦いでは<インヴィジブル・ハンド>艦内でシス卿ドゥークー伯爵を打ち負かした。[7]
ダークサイドへの転向
その後、アナキンはシスの暗黒卿の誘惑に嵌まり、フォースのダークサイドに転向した。彼はシーヴ・パルパティーン最高議長(その正体はシス卿ダース・シディアスだった)の命を守るため、ライトセーバーを使ってジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥの腕を切断した。ウィンドゥが死んだ後、彼はシディアスから「ダース・ヴェイダー」という名を与えられ、ジェダイ・テンプルの攻撃作戦を任された。ヴェイダーはまだ幼い訓練生も容赦することなく、かつての仲間たちをライトセーバーで抹殺した。その後、テンプルの虐殺現場を訪れたグランド・マスター・ヨーダは、犠牲者の一部がクローン・トルーパーのブラスターではなくライトセーバーで殺されていることに気付いた。[7]
テンプルが陥落した後、ヴェイダーは惑星ムスタファーで分離主義評議会を抹殺する任務を与えられた。独立星系連合の指導者たちは、ヴェイダーのライトセーバーを前に成すすべもなく次々と倒れていった。テンプルでかつての弟子の転向を知ったジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービは、ムスタファーでヴェイダーとの対決に臨んだ。ヴェイダーはこの戦いに敗北し、手足を失う重傷を負った。ムスタファーから立ち去る際、ケノービはヴェイダーのライトセーバーを回収した。[7]
ルーク・スカイウォーカー
継承
ムスタファーの対決の後、アナキンの実家がある惑星タトゥイーンで隠遁生活を開始したオビ=ワン・ケノービは、19年の間アナキンのライトセーバーを保管していた。彼はジェダイであることを隠しながら生活しつつ、アナキンの息子ルーク・スカイウォーカーの成長を見守っていた。ヤヴィンの戦いの直前、ケノービはタスケン・レイダーに襲われていた若きルークを救い、彼を自宅へ招いた。育て親のオーウェンやベルー・ラーズ夫妻から父親に関する真実を聞かされていなかったルークに、ケノービはアナキンがクローン戦争に参加したジェダイ・ナイトだったことを教え、彼が使用していたライトセーバーを与えた。[1]
ラーズ夫妻の死後、ルークはケノービのもとでジェダイになるための訓練を積むことになった。惑星オルデランへの旅の途中、スカイウォーカーは<ミレニアム・ファルコン>の船内でフォースとライトセーバーの訓練を受けた。ケノービはトレーニング・リモートの放つ攻撃をライトセーバーで防御するようルークに命じ、次はヘルメットで目隠しをした状態で同じことをするよう指示した。ルークはこの訓練で視覚に頼らずフォースの感覚に身を任せることを学んだ。[1]
サイムーン1の対決
- 「待て、このライトセーバー…知っておるぞ。かつてこれを手にした者は…」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
ケノービがダース・ヴェイダーによって殺された後、ルーク・スカイウォーカーは師匠不在のままライトセーバーを使い続けることになった。ヤヴィンの戦いの直後、ルークは衛星サイムーン1にある銀河帝国の武器製造施設、兵器廠アルファに対する急襲に参加した。フォースの導きに従って帝国の奴隷が閉じ込められている檻を発見した後、ルークは警備兵と対決することになった。警備兵はエネルギーをまとった鞭を手にしていたが、ルークはライトセーバーでその攻撃を防御し、敵の右手首を切り落とした。奴隷たちはルークが檻の鍵を切断したおかげで自由の身になった。
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ホス
氷の惑星ホスで行われたホスの戦いの直前、スカイウォーカーはワンパに捕らえられた。彼が目覚めた時、ワンパが住む洞窟の中に上下逆さまの状態となって吊り下げられており、下の地面には彼のライトセーバーが置かれていた。そこでスカイウォーカーはフォースのテレキネシスを使用してライトセーバーを手に取り、それを使って自身の足を固定していた氷を切り、逃げるためにワンパの腕を切り落とした。
その頃、スカイウォーカーがエコー基地へと戻ってこない事を心配したハン・ソロは、スカイウォーカーを探しに出た。スカイウォーカーは洞窟から出れたものの、ソロが発見した時には寒さで死にかけていた。そこでソロは寒さから身をしのぐために、死んだトーントーンの体の中にライトセーバーを使って人間が入ることができるシェルターを作った。
ダゴバ
惑星ダゴバでスカイウォーカーはジェダイ・マスターのヨーダからフォースについて学んでいた。その中でスカイウォーカーは悪の洞窟へ案内され、その中でスカイウォーカーはフォース・ヴィジョンでシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの姿を見る。ライトセーバーを起動してヴェイダーに斬りかかると、ヴェイダーのヘルメットが取れて転がり、ヘルメットの中にはスカイウォーカー自身の顔が見えた。
クラウド・シティの対決
ダゴバでの修行の中で、スカイウォーカーは彼の友人であるハン・ソロやレイア・オーガナが危険に迫られているというヴィジョンを見る。そこで彼は惑星ベスピンのクラウド・シティへ向かうが、そこではダース・ヴェイダーが彼のことを待ち構えており、そこでライトセーバーの対決が行われた。対決の最中、ヴェイダーがスカイウォーカーの右腕を、持っていたライトセーバーと共にシャフトへと切り落とした。そのためスカイウォーカーは彼のライトセーバーを見つけることができず、その後新しいライトセーバーを作ったのだった。
再出現
- 「どこで手に入れた?」
「いい質問ね。でもまた今度。」 - ―ハン・ソロとマズ・カナタ[出典]
ライトセーバーは30年間表に出る事がなかったが、惑星タコダナにレイ、フィン、BB-8、ハン・ソロがマズ・カナタの城を訪れた際、レイは地下に呼び寄せられるようにして、骨董品箱の中に保管されていたライトセーバーを見つける。レイがこれに触るといくつものヴィジョンを目にし、その恐怖からこのライトセーバーをレイに譲ろうとするマズ・カナタを拒絶する。その後、BB-8の居場所を知ったファースト・オーダーがこの城を襲うと、ライトセーバーはフィンによって再び戦いの中で使われる。その中でライトセーバーに対抗できるブレードの武器を持つFN-2199との戦いでフィンは追い込まれるが、ソロのブラスターで敵は吹き飛ばされる。
スターキラー基地の戦いの際、フィンはカイロ・レンとの対決の際このライトセーバーを使用した。しかしフィンは対決に負け、負傷してしまいライトセーバーを地面に落としてしまう。レンはテレキネシスを使ってそのライトセーバーを取ろうとするが、取ったのはレイであった。そしてレイとレンの対決が行われ、結果はレイの勝利となる。対決が終わると<ミレニアム・ファルコン>に乗ったチューバッカに助けられレジスタンス基地へ無事到着する。
その後レイはチューバッカ、R2-D2と共にルーク・スカイウォーカーがいるオク=トーへ向かう。そこでレイは、かつての持ち主であったスカイウォーカーに対してライトセーバーを差し出したが、スカイウォーカーは数秒この武器を見つめるとすぐに崖に向かって放り投げる。すぐに島に住む好奇心旺盛なポーグがこの武器のスイッチを入れようとしたがレイがすぐに回収し、オク=トーでの生活の中では常に携帯していた。その後このライトセーバーはスカイウォーカーによるレイの訓練で一時的に使用された。
登場作品
参考資料
脚注
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ 2.0 2.1 2.2 スター・ウォーズ クローン・ウォーズ(映画)
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ 5.0 5.1 5.2 スター・ウォーズ ライトセーバー:フォースの武器の手引き
- ↑ Kyber Crystal (Lightsaber Crystal) - 公式データバンク
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- ↑ 8.0 8.1 8.2 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃