- 「パイロットの補充に役立ちそうな情報だ。反乱者側へ移りたいという候補生がスカイストライク・アカデミーにいる。彼らの名前は不明だが、脱走を助けてほしいそうだ。早く動かないとじきに帝国軍が彼らの意図に気づくだろう」
- ―フルクラムこと、エージェント・アレクザンダー・カラス[出典]
2 BBY、銀河帝国のスカイストライク・アカデミーの士官候補生数名が離反を希望していることを知ったフェニックス戦隊は、反乱者のサビーヌ・レンを潜入任務に派遣した。候補生に扮してアカデミーに潜り込んだレンは、反乱軍への加入を望むウェッジ・アンティリーズ、デレク・“ホビー”・クリヴィアン、レイク・ガーリーとの接触に成功する。しかし、アリンダ・プライス総督と帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスが裏切者の情報を嗅ぎつけ、スカイストライク・アカデミーの調査を開始した。レンと3人の候補生はプライスの罠に嵌って最初の脱出計画に失敗し、レイクを失ってしまう。しかしレンは自力で拘束を解き、ウェッジ、ホビーと共にTIEボマーでアカデミーから脱出した。彼女たちはエズラ・ブリッジャーの乗るCR90コルベットと無事に合流し、ウェッジとホビーは反乱軍への加盟を果たした。
背景[]
- 「あなたの任務よ、サビーヌ。スカイストライクに候補生として入り込めるよう手配したわ。AP-5が偽の証明書を手配してくれる」
- ―ヘラ・シンドゥーラ[出典]
ヤヴィンの戦いの2年前、銀河帝国は惑星テラロフの近くで反乱軍の輸送船団を襲撃した。反乱軍のGR-75中型輸送船が降伏したにも関わらず、帝国軍は無慈悲にも船団を完全に叩きのめした。この事件の直後、帝国の軍事方針に幻滅した3人の士官候補生、ウェッジ・アンティリーズ、デレク・“ホビー”・クリヴィアン、レイク・ガーリーが反乱軍への離反を決意した。惑星モントロスにあるエリートTIEファイター・パイロット育成施設、スカイストライク・アカデミーに在籍していたアンティリーズたちは、“フルクラム”という暗号名で知られる反乱軍のエージェントに接触し、フェニックス戦隊にメッセージを伝えた。
フェニックス・リーダーを務めるキャプテン・ヘラ・シンドゥーラは、かつて帝国アカデミーの生徒だったマンダロリアンの武器専門家、サビーヌ・レンをスカイストライク・アカデミーに潜入させることに決めた。元帝国所属のRA-7プロトコル・ドロイドAP-5がレンのために偽のIDを用意し、彼女は“リア・タラ”という偽名を使うことになった。ジェダイ・ナイトのケイナン・ジャラス、彼の弟子エズラ・ブリッジャー、アストロメク・ドロイドのチョッパーがレンと離反者たちをアカデミーから回収する役目を任された。
任務[]
潜入[]
- 「こちらTIE SS-2-5、ウェッジと呼んでくれ」
- ―ウェッジ・アンティリーズ[出典]
サビーヌ・レンは候補生としてアカデミーに潜入し、シミュレーター・ポッドを使った飛行訓練でウェッジ・アンティリーズと一緒になった。2人は非武装の宇宙船にすら砲撃を命じるアカデミーのカリキュラムに不満を抱き、意気投合する。アンティリーズと2人きりになった時、レンは自分が反乱軍から派遣されたエージェントであることを明かし、アンティリーズが送ったメッセージが無事に反乱軍の元へ届いていたことを伝えた。レンはいつでもアカデミーから脱出できるよう、レイクとホビーにも準備をさせておいてほしいとアンティリーズに指示した。
しかし、裏切者の存在を嗅ぎつけたアリンダ・プライス総督と帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスが調査のためアカデミーに到着し、レンの脱出計画は難航した。エージェント・カラスが候補生に聞き取り調査を行うあいだ、プライス総督はゴラン司令官にアカデミーの活動を一時中断するよう命じた。カラスは裏切り者を見つけることができなかったが、プライス総督は調査を続行し、宇宙での演習を催して逃げ出す者がいないか見守ることに決めた。
レンと3人の候補生はまんまとプライス総督の罠に嵌ってしまった。訓練の途中、彼女たちはエズラ・ブリッジャーの乗るCR90コルベットと合流しようとしたが、プライス総督が作動したキル・スイッチによってTIEファイターのソーラー・コレクターの機能を無効化され、なすすべなく宇宙空間に漂った。TIEインターセプターに乗るヴァルト・スケリス大尉は見せしめにレイクの機体を撃墜し、部隊を率いてブリッジャーのコルベットを攻撃した。ブリッジャーはレンと離反者たちを救おうとしたが、船体に深刻な損傷を追い、ケイナン・ジャラスの指示に従って止むを得ずハイパースペースへ逃げ込んだ。
脱出[]
- 「ガラゼブ・オレリオスに伝えろ。借りは返したと」
- ―エージェント・カラス[出典]
プライス総督はレン、アンティリーズ、ホビーを尋問用の部屋へ連れて行き、3人のうち反乱軍のスパイは誰かと尋ねた。プライスがアンティリーズを拷問しようとすると、レンは仕方なく自分の正体を明かした。エージェント・カラスがアンティリーズとホビーを監房へ連れて行った後、プライスはストームトルーパーに命じてレンを拷問装置に固定しようとしたが、レンは力ずくで拘束を振りほどき、2名のトルーパーを殴り倒した。プライスは帝国のもとで戦闘訓練を積んだ経験があり、レンとの格闘戦にもしばらく持ちこたえたが、殴られた拍子に拷問用の電気ショック装置と接触し、意識を失った。
レンはブラスター・ライフルを奪って逃げ、アンティリーズとホビーを解放した。逃亡中、彼女たちは通路のブラスト・ドアを閉鎖されたが、エージェント・カラスが3人の前に現れ、ハンガー・ベイ24から脱出するよう指示した。レンは罠を疑ったが、カラスは反乱者のガラゼブ・オレリオスに借りがあり、オレリオスの仲間の窮地を救うことで恩返ししたいと考えていたのである。レン、アンティリーズ、ホビーはストームトルーパーに追われながらもベイ24に辿り着き、TIE/saボマーを奪ってスカイストライク・アカデミーから飛び立った。
TIEボマーはスケリス大尉のTIEインターセプターに追撃され、レーザー砲に被弾したものの、大破には至らなかった。スケリスは黒煙を上げて飛行するTIEボマーを照準コンピューターで補足したが、オレンジ色のガス雲の中から反乱軍のCR90コルベットが出現し、止めを刺すことができなかった。スケリスはTIEボマーとドッキングしたコルベットを宇宙空間まで追跡したが、あと一歩のところで及ばず、ハイパースペース・ジャンプを許してしまう。
その後[]
- 「優秀なパイロットをお探しとか」
「ああ、そうなんだ。反乱組織へようこそ」 - ―ウェッジ・アンティリーズとコマンダー・サトー[出典]
惑星アトロンのチョッパー基地に到着した後、サビーヌ・レンはアンティリーズとホビーをフェニックス戦隊の指揮官であるコマンダー・ジュン・サトーに紹介した。アンティリーズとホビーはパイロットが不足していた反乱軍に加入し、のちの銀河内戦では共和国再建のための同盟の英雄的パイロットとして名を馳せた。
登場作品[]
- 反乱者たち – アンティリーズ引き抜き工作 (初登場)
- 反乱者たち – 内通者 (間接的に言及)
- 反乱者たち – ディフェンダーの飛行 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:モン・カラの反乱 (間接的に言及)
- アフターマス:帝国の終焉 (間接的に言及)
- レジスタンスの復活 (言及のみ)
参考資料[]
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- The Antilles Extraction Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
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