スクリンプ(Scrimp)はデジャリックで使用するホログラムの駒のモチーフになったクリーチャーの一種。[2] スクリンプという名前だけが知られており、その起源は長い時間の流れの中で忘れ去られてしまっていた。[3]
歴史[]
10 BBY[4]、チューバッカは<ミレニアム・ファルコン>でトバイアス・ベケットとデジャリックをプレーした際、劣勢になったことに腹を立ててホロチェス・テーブルを叩いた。その結果テーブルが不調をきたし[1]、スクリンプとバルボスのホログラム映像が消滅した。[2] <ファルコン>のホロテーブルは、その後もスクリンプとバルボスが表示できない故障を抱えたままとなった。[5]
制作の舞台裏[]
- 「もしまたチェスのセットを作ることになった場合のアイデアは既に練っていてた」
- ―クリス・モーリー[出典]
スクリンプは2018年の映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でデジャリックの駒として初登場を果たした。[1] スクリンプという名称は同年発売の設定資料『YT-1300 ミレニアム・ファルコン オーナーズ・ワークショップ・マニュアル』で判明した。[2] スクリンプはもともと、フィル・ティペットとジョン・バーグが映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のために制作した10体のデジャリック・モンスターの一種であり、当時から制作クルーのあいだではスクリンプというニックネームで呼ばれていた。しかし10種類のパペットのうち、スクリンプとバルボスは本編で使用されなかった。[6]
『ハン・ソロ』でデジャリックが再登場することになった際、ティペット・スタジオのクリス・モーリーらは『新たなる希望』に登場しなかった2体を復活させたいと考えた。本編に登場したパペットはジョージ・ルーカスにプレゼントされ、のちにルーカスフィルムのアーカイブに保管されたが、残り2体の行方はティペット本人も覚えていなかった。しかしティペットがデニス・ミューレンとランチをした際、ミューレンがこの2体を今も所有し、棚に飾っていることが判明した。新品同然の状態で保管されていた2体のパペットは、デジタルスキャンにかけられ、『ハン・ソロ』の制作に活かされた。[6]
『ハン・ソロ』には、ヨーナス・スオタモ演じるチューバッカがホロチェス・テーブルを叩き、スクリンプとバルボスのホログラムが消える場面があるが、これは最初から想定されていた演出ではなかった。スオタモの演技と、彼が意図せずテーブルに加えた打撃の効果を目の当たりにしたクリス・モーリーが、映像から2つの駒を消滅させるべきだと判断したのである。モーリーは「彼が力強く叩いたせいで小さなプラスチックのボタンが2つ壊れた。それまで光っていた2つのライトが消え、たまたまその瞬間盤上に表示されていたチェスの駒が2つ失われるのは、まったくの偶然だったんだ」と語っており、結果的にこの演出がイースター・エッグとなり、スクリンプとバルボスが『新たなる希望』に登場しなかったのはチューバッカがテーブルを壊したためであるという理由の裏付けとなった。[6]
登場作品[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (初登場) (デジャリックの駒)
参考資料[]
- YT-1300 ミレニアム・ファルコン オーナーズ・ワークショップ・マニュアル
- スター・ウォーズ:イウォークに食べられない方法、銀河サバイバル・スキル
- スター・ウォーズ100オブジェクツ
脚注[]
外部リンク[]
- How Tippett Studio (And Some Serendipity) Created A Solo Easter Egg - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)