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2019年12月29日 (日) 18:38時点における版

「諸君が身を捧げて建造した最強の兵器の上に、われわれは立っている。この兵器は役立たずの元老院と優柔不断な議員どもに終わりをもたらす。彼らの大事な艦隊にも。今日という日が終わるとき、残された何百という星系はファースト・オーダーの命令にひれ伏すのだ。今日という日は、新共和国の最後の日として記憶されるだろう!」
アーミテイジ・ハックス将軍[出典]

スターキラー基地(Starkiller Base)は銀河系未知領域に属した惑星である。エンドアの戦いから30が過ぎた当時、ファースト・オーダーの本拠地として利用され、惑星全体が超兵器のプラットフォームとして造り変えられていた。スターキラー基地のビームは遠く離れた星系を丸ごと破壊できる威力を誇り、ファースト・オーダーはこの兵器を旧銀河帝国が使用したデス・スターの進化型と評していた。アーミテイジ・ハックス将軍の指揮の下、スターキラー基地はホズニアン星系破壊して新共和国首都ホズニアン・プライム防衛艦隊を滅ぼした。しかし、間もなくレジスタンス軍による基地への奇襲が始まり、ポー・ダメロンが操縦するXウイングが超兵器の弱点に致命的な攻撃を加えた。スターキラー基地は蓄積していた太陽エネルギーを制御できなくなり、徐々に地殻がコア内奥へと崩れ落ち、最後には新星と化した。

特徴

「…基地に配属されていたおれたちは、噂を聞きました。それは通常の超空間(ハイパースペース)で働くのではなく、時空連続体に穴を空けて進むのだと。“亜”超空間(サブ=ハイパースペース)と呼ばれていました」
フィン[出典]

スターキラー基地はに覆われた機動式要塞惑星で、未知領域に位置した。自分たちこそ銀河帝国の思想の後継者だと信じていたファースト・オーダーは、この惑星そのものを作戦本部につくり変え、星系を丸ごと破壊可能な超兵器のプラットフォームを完成させた。超兵器は恒星を動力源として利用し、太陽が死滅するまでエネルギーを充填し続けた後、別の星系へと移動した。

スターキラー基地の超兵器は「クインテッセンス」(“第5の力”の意)と呼ばれるダーク・エネルギーの一種によって運用された。ファースト・オーダーは全宇宙に偏在するこのエネルギーのおかげでほぼ無制限の力を得ることができた。太陽から動力を供給する際、ダーク・エネルギーは惑星の片面に設置された収集アレイによって段階的に蓄積された後、惑星の核へ送られた。惑星そのものが持つ自然の磁場と、地殻下に設置された装置が発する密封フィールドが、ダーク・エネルギーを安定した状態に保つ役割を担っていた。惑星の磁場だけでは超兵器が必要とするエネルギー量をまかなえなかったため、基地にはサーマル・オシレーターと呼ばれる装置が組み込まれていた。オシレーターが発する振動型密封フィールドは、安定型密封フィールドを使うより格段に少ないエネルギーでダーク・エネルギーを維持することができた。軌道上から目視できるほど巨大な砲筒は、あらかじめ定められた距離まで密封フィールドを穿通させることで、標的に対する攻撃やエネルギー吸収を可能にした(その際、スターキラー基地は大規模な地震に見舞われた)。設計上、エネルギーの完全充填には危険がつきまとった。砲撃前に密封フィールドのオシレーターを破壊されれば、蓄積されたパワーが砲筒を通さず惑星のコアから解き放たれてしまい、惑星の表面が段階的にコア内奥へと崩れ落ちることになった。

Starkiller Base

スターキラー基地の砲台

スターキラー基地の動力源となった恒星は徐々に輝きを失い、充填が終わると完全に死滅して惑星は暗闇に包まれた。砲撃時、基地の武器エンジニアは蓄積されたダーク・エネルギーを逃がすため密封フィールドに裂け目をつくった。すると、ダーク・エネルギーは巨大な砲筒を通って充填装置の対極にある砲口から発射された。ダーク・エネルギーはこのプロセスで「ファントム・エネルギー」と呼ばれる状態に変化し、ハイパースペースに穴を開けて線形の軌跡を残しながら突き進んだ。スターキラー基地の人びとはファントム・エネルギーのビームが進む時空を「サブ=ハイパースペース」と呼び、ビームは遥かな距離をほぼ一瞬で移動した。ビームの照準を合わせる際には、惑星の自転や公転を考慮し、標的との間に障害物が存在しないことを確認する必要があった(充分な質量を持つ障害物はファントム・エネルギーのビームを遮る)。ビームが標的の惑星に命中すると、相互作用によって星の核を燃え上がらせるほどの熱量が発生し、小規模な新星を生じさせた。ファントム・エネルギーの移動が生んだ時空の乱れによって、新星は数千光年離れた場所からも観測することができた。

スターキラー基地は爆撃を防ぐのに充分な防御力を誇る惑星シールドによって保護され、亜光速ではいかなる宇宙船も侵入することができなかった。しかし、大規模なシールドを維持するために小さなリフレッシュ・レートが必要とされるため、この弱点を利用すればハイパースペースを通じて直接シールド内部に飛び込むことが可能だった(ただし、1秒のタイミングの差で惑星の地表に激突する危険な方法である)。また、シールドの制御機能が一箇所に集中していたため、故障や破壊工作が行われた際には、技術者が修理のため制御室に到着するまでのあいだ惑星全体が無防備になる可能性があった。実際、基地を攻撃したレジスタンスはこれらの欠陥を利用した。<ミレニアム・ファルコン>はハイパースペースを飛びぬけてシールド内に出現し、崖の端への不時着を成功させた。

歴史

星系破壊兵器

Hux and Starkiller Base

ハックス将軍の指示のもと行われた砲撃

スターキラー基地として知られた氷の惑星は、ファースト・オーダーによって軍事基地へとつくり変えられた。エンドアの戦いから30標準年が過ぎた当時、彼らはこの惑星を拠点にしていた。基地に収容された超兵器はかつて銀河帝国が建造したデス・スターおよび第2デス・スターと類似していたが、惑星そのものを利用していたため旧帝国のバトル・ステーションの2倍を超える規模を誇った。旧帝国の思想を引き継ぐには、旧帝国よりも強力でなくてはならないと信じるファースト・オーダーにとって、スターキラー基地は戦力の技術的革新を象徴する存在だった。スターキラー基地の動力源は恒星で、名前の由来もここから来ている可能性がある。

スターキラー基地は、旧帝国が行ったダーク・エネルギー変換技術およびハイパースペース穿通技術の研究の集大成だった。特別設計の太陽エネルギー収集アレイによって惑星の核に送りこまれたダーク・エネルギーは、発射のタイミングまで密封装置内に保存された。それ自体にダーク・エネルギーを蓄積していたスターキラー基地は、ほぼ無尽蔵のエネルギー源にアクセスすることが可能だった。

エンドアの戦いの30年後、タコダナの戦いが起こる直前、既に恒星からの動力抽出を終えて発射位置に移動していたスターキラー基地は、最初の武器テストを行った。最高指導者スノークの承認を得た後、アーミテイジ・ハックス将軍新共和国首都惑星ホズニアン・プライムを含むホズニアン星系の5惑星への砲撃を命じた。スターキラー基地から放たれたビームは、新共和国防衛艦隊もろとも星々を滅ぼした。

タコダナの戦いのさなか、レジスタンスに協力していた廃品回収業者レイは、ダークサイドの戦士カイロ・レンに捕えられスターキラー基地へと連行された。レイは基地内の一室で尋問を受けたが、フォースを使った精神操作に抵抗し、カイロ・レンは彼女もまたフォース感応者であることに気付いた。

超兵器の最期

ファイル:Starkiller Base destruction.jpg

スターキラー基地の最期

タコダナの戦いの後、ファースト・オーダー・ストームトルーパーの反逆者フィンからスターキラー基地の情報を聞き出したレジスタンスは、パイロットスナップ・ウェクスリーを偵察任務に派遣した。基地の詳細なデータを入手したレジスタンスは、サーマル・オシレーターが超兵器の弱点であることを突き止めた。一方、ファースト・オーダーもレジスタンスの本部イリーニウム星系の惑星ディカーにあることを知った。ディカー砲撃に備え再充填を開始したスターキラー基地を迅速に破壊すべく、レジスタンスは攻撃作戦を展開した。

惑星の防衛シールドを解除するため、<ミレニアム・ファルコン>に乗ったハン・ソロチューバッカ、フィンがスターキラー基地内部に潜入した。彼らはキャプテンファズマを脅してシールドを解き、自力で拘束から逃れていたレイと合流する。続けてレジスタンスのXウイング部隊が基地になだれこんだが、TIEファイターの大軍による反撃に遭う。戦闘機部隊を手助けするため地下施設に爆弾を設置した後、ソロは実の息子カイロ・レンの手にかかって命を落とした。チューバッカが爆弾を起爆して突破口を開くと、ポー・ダメロンの機体が施設内部に飛び込み、オシレーターに攻撃を加えた。エネルギーを制御できなくなったスターキラー基地は徐々に崩れはじめ、最後には連鎖反応によって爆発した。太陽からの蓄積物が解き放たれたことで新星が生じ、基地が属していた星系は連星系に変わった。

登場エピソード

参考資料

脚注

テンプレート:ファースト・オーダー