- 「本作はオリジナル・ストーリーだ」
- ―新作映画のプロットについて、ルーカスフィルム[出典]
『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(Star Wars: Episode VII The Force Awakens)は、劇場版スター・ウォーズの第7作で、新しい3部作シークエル・トリロジーの第1弾である。エピソード番号が取り除かれた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』というタイトルでマーケティングが展開された。監督はJ・J・エイブラムス、脚本はエイブラムスとローレンス・カスダン、製作はキャスリーン・ケネディとバッド・ロボット・プロダクションズ。2015年12月10日にジャパンプレミア、14日にワールドプレミア、15日にロンドンプレミアが行われた。12月18日に北米や日本含む世界各地域で公開された他、フランスやイタリアは16日、イギリスは17日、中国は2016年1月9日に公開。
当初、スター・ウォーズのストーリーは『ジェダイの帰還』で完結したと発表されていた。ジョージ・ルーカスは、新作映画が公開されるのではないかという憶測を長年否定し続けてきたが、2011年に『エピソード7』のストーリー制作に取り掛かった。当時、ルーカスフィルムはウォルト・ディズニー・カンパニーへの売却を控えており、ルーカスは『エピソード7』の構想を作ることで、会社の価値を上げようとしていたのである(しかし、のちにディズニーはルーカスの作ったストーリーを使用しないことに決めた)。買収は2012年10月30日に成立し、ディズニーとルーカスフィルムは同日に『エピソード7』の公開を正式に発表した。
『エピソード7』では、銀河帝国の新部隊であるファースト・オーダーと、反乱同盟から派生した組織レジスタンスについて描かれる。ストーリーの題材は、従来のスピンオフ作品(スター・ウォーズ レジェンズ)をベースにはしていない。『ジェダイの帰還』以降の物語を、完全にオリジナル・ストーリーで描く。出演はマーク・ハミル、ハリソン・フォード、ピーター・メイヒュー、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカーが以前と同じ役で再登場する。そして新たにジョン・ボイエガ、デイジー・リドリー、アダム・ドライバー他、多数が加わった。映画はRealD 3DとIMAX 3Dでも上映された。
オープニング・クロール[]
Episode VII THE FORCE AWAKENS |
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概要[]
第2デス・スターの破壊から約30年が過ぎた当時、銀河帝国は既に過去の存在となり、反乱同盟軍は新共和国へと再編されていた。しかし、最高指導者スノーク率いるファースト・オーダーが帝国の後継者として台頭し、銀河系は再び戦争の時代を迎えた。レイア・オーガナ将軍は新たなる脅威に立ち向かうため私設軍隊レジスタンスを組織した。しかし、彼女の兄でジェダイの唯一の生き残りであるルーク・スカイウォーカーは姿を消してしまっていた。
スカイウォーカーの居場所を記した地図を手に入れるため、レイアはパイロットのポー・ダメロンを砂漠の惑星ジャクーの村へ派遣した。ポーはレイアの旧友ロア・サン・テッカから地図を受け取ったが、間もなくカイロ・レン率いるストームトルーパー部隊がテッカの村へなだれ込んだ。逃げ切ることは不可能だと判断したポーは、地図をアストロメク・ドロイドのBB-8に託した。その後、BB-8は砂漠を徘徊中にティードーに捕まったが、廃品回収業者のレイによって救出された。
一方、カイロ・レンはフォースを使ってポーを拷問し、BB-8の情報を聞き出した。拷問が終わった後、ポーはストームトルーパーのFN-2187によって拘束を解かれる。ジャクーで行われた虐殺をきっかけにファースト・オーダーからの離脱を決意したFN-2187は、宇宙船を操縦できる仲間を必要としていた。盗んだTIEファイターで逃走中、ポーは新しい相棒を“フィン”と呼ぶことに決めた。ふたりの乗るTIEファイターはジャクーの軌道でリサージェント級スター・デストロイヤーの砲撃を受け、砂漠へ墜落した。ポーとはぐれてしまったフィンは、ニーマ・アウトポストでレイやBB-8と出会い、自分はレジスタンスのメンバーだと嘘をついた。その直後、ドロイドを捜索中のストームトルーパーとTIEファイターが出現し、廃品回収業者たちの寄り合い所は混乱のるつぼと化した。レイとフィン、BB-8はアンカー・プラットが所有する貨物船<ミレニアム・ファルコン>を盗み、旧帝国軍の軍艦が転がる戦場跡地でTIEファイターを倒した後、ジャクーから飛び立った。
航行中、<ファルコン>は故障して制御不能に陥り、大型貨物船<エラヴァナ>のトラクター・ビームに捕えられた。フィンの予想に反し、<ファルコン>に乗り込んできたのはファースト・オーダーの兵士ではなく、この船のかつての持ち主ハン・ソロとチューバッカだった。ソロはレイとフィンにフォースの力やジェダイは実在すると語り、ルーク・スカイウォーカーの弟子がダークサイドに転向して“カイロ・レン”に成り果て、ルークが築き上げてきたものを破壊してしまったのだと説明した。一方レンはスターキラー基地で最高指導者スノークに任務の顛末を報告していた。スノークはレンに、ライトサイドの誘惑を振り切るためには父親ハン・ソロとの対決を乗り越える必要があると言い渡した。
ソロに貸しのあるギャングたちと死闘を繰り広げた後、<ファルコン>はマズ・カナタの城がある惑星タコダナへ向かった。ハンはBB-8をレジスタンスに届けるためマズに協力を求めたが、1000年以上生きてきたこの老エイリアンは、ハンが自分自身の手で直接届けるべきだと言って拒否した。その頃、ファースト・オーダーはスターキラー基地の持つ力を解き放った。惑星そのものが超兵器へと改造されていたスターキラー基地は、強力なビームを発射して新共和国元老院が置かれていたホズニアン・プライムを星系ごと滅ぼした。間もなくタコダナもファースト・オーダー軍の攻撃にさらされた。混乱のさなか、マズはフィンにかつてアナキン・スカイウォーカーのものだったライトセーバーを託した。ポーが率いるレジスタンスのXウイング部隊がタコダナに駆け付けたが、レイはカイロ・レンに攫われてしまった。
タコダナの戦いが終わった後、ハンたちはレジスタンスの基地がある惑星ディカーへ移動した。ポーとの再会を喜んだ後、フィンはレイを救出するためレジスタンスにスターキラー基地の情報を提供した。スターキラー基地はディカーを滅ぼすため太陽エネルギーを充填しており、レジスタンスは早急な対応を迫られていた。フィンとソロ、チューバッカは、スターキラー基地の弱点を守るシールド発生装置を破壊するため、一足先に<ファルコン>で出発した。キャプテン・ファズマを脅してシールドを解除した後、一行はレイと再会する。レイはカイロ・レンによる拷問を耐え抜き、覚醒したフォースの力を駆使して脱出に成功していた。
苦戦を強いられているXウイング部隊を手助けするため、ソロは爆弾を使って突破口を開くことに決めた。爆弾を設置し終えた後、ハンは施設内でカイロ・レンと対峙した。ハンは息子の“ベン”にダークサイドを捨てて自分たちのもとへ戻ってくるよう嘆願した。しかしレンはライトセーバーで実の父を殺害し、ソロの身体はリアクター・シャフトへと落下していった。その後、チューバッカが爆弾を起動したおかげで施設内へ通じる穴が開き、ポーはスターキラー基地を内部から崩壊へ導いた。
レンは雪の降る森の中でフィンとレイを追い詰めた。フィンが負傷して倒れた後、レイはアナキンのライトセーバーを手に取って戦った。スターキラー基地が崩壊する中、レイは心を落ち着かせてフォースと調和し、ダークサイドの戦士に圧勝した。彼女はフィンを連れてチューバッカの操縦する<ファルコン>に乗り込み、爆発するスターキラー基地から脱出した。レジスタンスは勝利を喜んだが、レイとレイア、チューバッカはソロの死を悼んだ。そんな中、ルークが失踪して以来スリープ状態に陥っていたR2-D2が目を覚ました。R2-D2とBB-8のデータを合わせると、ルークの居場所を示す完全な地図が出来上がった。チューバッカやR2-D2と共に遠く離れた惑星へと旅したレイは、アナキンのライトセーバーをその息子へ届けた。
登場人物・用語[]
制作の舞台裏[]
背景[]
- 「僕はJ・J・エイブラムスにこう言い続けた。これは40億ドルの映画なんだ。特別に扱う必要がある。信じられないくらい名誉なことで、信じられないくらい責任がある。過去の作品に敬意を示し未来へつないでいくんだ」
- ―ボブ・アイガー[出典]
2012年10月30日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、スター・ウォーズの権利を所有する制作会社ルーカスフィルムをジョージ・ルーカスから40億5000万ドルで買収したと発表した。これは5月31日にルーカスが引退を表明し、6月1日にベテランの映画プロデューサー、キャスリーン・ケネディをルーカスフィルムの共同会長に迎えるという流れを受けての発表だった。買収の一環として、ディズニーは2015年を皮切りに続編シークエル・トリロジー(エピソード7、8、9の3部作)を製作することを明らかにした。ルーカスは、エグゼクティブ・プロデューサーであるケネディと共にクリエイティブ・コンサルタントとして製作にかかわる。『エピソード7』の構想は、ルーカスフィルムが買収された時点で数ヵ月前から動き始めており、ルーカスは3部作それぞれのおおまかなストーリーを既に書き上げていた。それから間もなく、ケネディは映画のディベロップメント・チームがストーリーのアイデアについてライター数名と話合っている状態だと発表した。
ルーカスフィルムは11月9日、脚本家のマイケル・アーントが『エピソード7』の台本に取り掛かっていて、プリプロダクションが始まっていることを認めた。報道機関は11月8日にアーントに関する情報を報道し、彼がすでに40~50ページの台本を提出したと報じた。それによれば、スカイウォーカー一族の冒険譚はシークエル・トリロジーで幕を閉じることとなるようだ。StarWars.comは2013年1月25日に、J・J・エイブラムスが監督を務めることを報じた。エイブラムスはTVシリーズ『ロスト』や、最近では『スタートレック』リブートを手掛けている。StarWars.comは、ジョージ・ルーカスが「僕はかねがね映画製作者として、ストーリーテラーとしてJ・Jには感銘を受けてきた。新たなスター・ウォーズの監督として理想的だ。これ以上ない人物にゆだねられた」と発言したことを報じた。
ローレンス・カスダンとサイモン・キンバーグが3部作の共同プロデューサーとして、またエピソード8、9の台本の責任者として名を連ねている。カスダンは元々『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』や『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で脚本を書いている。キンバーグは自身の役割について「僕は法廷助言者みたいなもんさ。映画のコンサルタントだ。『エピソード7』で言えば、ストーリーの展開に助言したり、台本やドラフトをある段階で確認したりする。そして自分の考えを述べる」と発言している。2013年10月24日、カスダンとエイブラムスはアーントの脚本を書き直していることを明かした。2015年1月20日、ジョージ・ルーカスは『Cinema Blend』のインタビューにおいて「ディズニーは僕の筋書きを使わなかった。彼らが独自のストーリーを作ったんだ」と明かした。そしてのちにスティーヴン・コルバートとのインタビューで「オリジナル(のストーリー)は父親、子ども、そして孫の物語だった。子どもが20代の頃の話は小説にもなっているし、別に秘密ってわけじゃない。でも彼らは違った方向で話を作ったんだ。僕はとても楽しみにしてるよ。僕の筋書きではないから、どうなるか知らないんだ」と語っている。
撮影[]
- 「スター・ウォーズに関しては本当に注意しなくてはならないと学んだよ。もし僕が『スター・ウォーズにスケート・ボードは出てこない』と発言すれば、それが見出しになってしまうんだ」
- ―ディズニー・スタジオ会長アラン・ホーン[出典]
2014年4月の時点で映画の撮影は既に始まっており、セカンド・ユニットによる撮影がアイスランドとアブダビで行われたことが明らかになった。4月25日、ルーカスフィルムは拡張世界(スター・ウォーズ レジェンズ)を踏襲しない新しいストーリーを作ることを発表した。すなわち、『エピソード7』とその続編は、これまでに制作されたどのスピンオフ・ストーリーにも属さないということである。続いて4月29日、正式な出演者リストが発表された。マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、ケニー・ベイカー、ピーター・メイヒュー、アンソニー・ダニエルズはオリジナル・トリロジーで演じた役で再登板。また新たに多くの俳優が重要な役で出演する。加わる俳優陣はジョン・ボイエガ、デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、アンディ・サーキス、ドーナル・グリーソン、マックス・フォン・シドー。マーク・ハミルは「僕が再びスター・ウォーズに出るとは思ってもみなかった。僕らの映画には始まり、中盤、終焉があったからね。もし新たな3部作ができたとしても、僕の出番はないと思っていた」と、スター・ウォーズへの再登板について感想を述べた。デニス・ローソンはオリジナル・トリロジーと同じウェッジ・アンティリーズ役の出演オファーを受けたが、それを「退屈だ」と言って断った。
2014年5月16日、イギリスのパインウッド・スタジオにて正式に撮影が始まった。以前、撮影ディレクターとしてエイブラムスと仕事をしたことのあるダニエル・ミンデルがディレクターとして再び参加することになった。報道によると、シークエンスのうちひとつがIMAXカメラで撮影された。ピーター・メイヒューが再びチューバッカ役を務めているが、彼の年齢や体力を考慮し、スタントを使わざるを得ない場面もあった。6月11日、71歳のハリソン・フォードが撮影中に左足を負傷した。パインウッド・スタジオの圧力可動式のドアが倒れ、彼の足が下敷きになったのである。ハリソン・フォードはオックスフォードにあるジョン・ラドクリフ病院にヘリコプターで搬送され、回復するまで8週間撮影を離れることとなった。エイブラムスも、ハリソン・フォードを助けるためドアを持ち上げようとし、腰を痛めた。6月28日、俳優のアンディ・サーキスはザ・イマジナリアム・スタジオがパフォーマンス・キャプチャー部分を担当していると公表した。彼らは、今後も全てのスター・ウォーズ・プロジェクトに携わる予定である。またサーキスは、彼の役にパフォーマンス・キャプチャーが使われていることも認めた。7月6日、ルーカスフィルムはイギリスでのオーディションで俳優のクリスタル・クラークとピップ・アンダーソンがキャストに加わったと伝えた。またハリソン・フォードのケガに配慮し、8月中の2週間は撮影を中断すると伝えた。その後、撮影は再開され、晩秋に終わる予定であるとした。エイブラムス、マーク・ハミル、デイジー・リドリーはアイルランドのケリー州にあるスケリッグ・マイケルで3日間撮影をした。
2014年11月6日、スター・ウォーズ公式ツイッターが撮影の終了を発表した。公表された正式なタイトルは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』である。付随されたタイトルカードには、公開当初のオリジナル・トリロジーと同様、「エピソード」の番号が使用されていない。スケリッグ・マイケルでの追加撮影が2015年9月に予定されている。
デザイン[]
エイブラムス製作の映画『スタートレック』で衣装をデザインしたマイケル・カプランが『エピソード7』の衣装担当として契約。カプランは新しいストームトルーパーのユニフォームをデザインした。以前のユニフォームでは現代の厳しい評価には耐えられないだろうと判断され、一新された。これらの新しい衣装はアップル社の製品に影響を受けている。製作チームはC-3PO用の新しいスーツをダニエルズに合わせて作った。R2-D2のモデルは「R2-D2ビルダーズ・クラブ」のメンバーにより提供、監督された。
音楽[]
2013年2月9日に行われた「ヤング・ミュージシャンズ・ファウンデーション・デビュー・オーケストラ」のコンサートの中で、指揮者のジョン・ウィリアムズは「新しい3部作の楽譜を書くチャンスを望んでいる」と述べた。エイブラムスは4月29日の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の会見で、この件について「『スター・ウォーズ』のことだが、次期尚早ではあるが、ジョン・ウィリアムズがおそらく映画に関わると思う。なぜなら彼は僕よりずっと前から『スター・ウォーズ』に関わっているんだから」と発言した。2013年7月27日、「スター・ウォーズ・セレブレーション・ヨーロッパII」において、ジョン・ウィリアムズが新しい映画の音楽を担当することがビデオ出演で発表された。2015年3月21日、ルーカスフィルムは、ジョン・ウィリアムズがロサンゼルスで『フォースの覚醒』用の音楽を収録したことを明らかにした。旧作スター・ウォーズ映画の音楽はイギリスのロンドン・シンフォニー・オーケストラにより演奏され、収録されている。レコーディングは2015年の夏から秋まで続けられた。
公開[]
- 「今は時代が全然違う。誰がいち早く情報を漏らすか競争しているみたいさ。僕は理解できないよ。誰かが台本をコピーして、ネット上に全てを公開してしまわないことを祈るばかりだよ」
- ―マーク・ハミル[出典]
ファンの要望に応え早めに公開された最初の予告映像は、バッド・ロボット・プロダクションズのツイッター経由で発表された。そこには「我々の仕事をほんの少しだけ」というエイブラムスの言葉が加えられていた。88秒のトレイラーは北米30ヵ所の映画館で初公開され、2014年11月28日にオンラインで公開された。予告映像は2014年12月に世界中の映画館で見られるようになった。キャラクター名はほどなくして、オンラインのトレーディングカードの見本で明らかになった。11月の初旬、J・J・エイブラムスはTV番組『Last Week Tonight with John Oliver』に出演。『フォースの覚醒』のセットでR2-D2に演技指導をしているエイブラムスの姿が放送された。コメディアンのジョン・オリバーが作ったサーモン砲がさまざまな人びとを攻撃するという企画で、台本にサーモンをぶつけられたエイブラムスは、怒って撮影を止めてしまう。
雑誌『バラエティ』2015年6月号にて『フォースの覚醒』の特集が組まれ、キャストとスタッフのインタビュー、写真家アニー・リーボヴィッツが撮った写真が掲載された。『エンターテインメント・ウィークリー』2015年8月号でも表紙と共に特集が組まれた。『フォースの覚醒』は2015年のサンディエゴ・コミコンとD23 EXPOのイベントにも登場した。また、旧作で映画のポスターを担当していたドリュー・ストルーザンが再びポスターを手掛けることが明らかになった。イベント専用のポスターも同氏が担当している。
チャリティー[]
2014年5月21日、ディズニー、ルーカスフィルム、バッド・ロボットは「フォース・フォー・チェンジ(Force for Change)」と銘打ったチャリティー・キャンペーンを発表した。これは「世界中の深刻な問題をクリエイティブな方法で解決する」というもの。キャンペーンはまず始めにユニセフへの寄付に焦点を合わせた。寄付をしてくれた人の中から、セットへの招待と『エピソード7』に出演する権利が与えられるというものだ。8月11日、コロラド州デンバー在住のD・C・バーンズ氏が当選したと発表された。エイブラムスはのちにYouTubeで、この募金活動で426万ドルが集まったと報告している。2014年8月、数名のキャストとスタッフが「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加。これは ALSアソシエーション への寄付を約束し頭に水をかぶるというパフォーマンスで、インターネットを通じて話題になった社会現象である。2015年4月21日、エイブラムスは「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演し、自閉症の人々のための寄付として、チューバッカと共に「トゥイズラー・チャレンジ」を行った。2015年8月、ルーカスフィルムはHP(ヒューレット・パッカード)と組み、芸術の振興のために2ヵ月に渡るプログラムを始めた。『フォースの覚醒』に影響を受けた芸術作品を募集し、選ばれた作品が美術展に展示されるというもの。収益は「フォース・フォー・チェンジ」にゆだねられる。
マーチャンダイジング[]
2012年にディズニーがルーカスフィルムを買収したことを受けて、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングはディズニーの所有するさまざまなテーマパークでスター・ウォーズ関連の商品開発を始めた。しかしボブ・アイガーは、『フォースの覚醒』以降の物語も取り入れられるように、物語が特定の段階に達するまで、商品開発に待ったをかけた。そして2015年8月15日、ディズニーのテーマパークにスター・ウォーズをテーマにしたセクションを作る計画を進めていると発表された。それらには『フォースの覚醒』をベースにした内容も含まれている。
スター・ウォーズ関連のディズニー商品のキャンペーンは「フォース・フライデー」と銘打ち、2015年9月4日にスタートする予定。ルーカスフィルムは『ジェダイの帰還』と『フォースの覚醒』をつなぐ小説とコミックを出版する。ノベライゼーションも出版される。映画について扱った数々の本も出版予定。アートブック、キャラクター・アンソロジー、『スター・ウォーズ:フォースの覚醒アルティメット・ステッカー・コレクション』など。全日空は『フォースの覚醒』のペイントを飛行機に施すと発表した。
クレジット[]
キャスト[]
- ハリソン・フォード - ハン・ソロ
- マーク・ハミル - ルーク・スカイウォーカー
- キャリー・フィッシャー - プリンセス・レイア
- アダム・ドライバー - カイロ・レン
- デイジー・リドリー - レイ
- ジョン・ボイエガ - フィン
- オスカー・アイザック - ポー・ダメロン
- ルピタ・ニョンゴ - マズ・カナタ
- アンディ・サーキス - 最高指導者スノーク
- ドーナル・グリーソン - ハックス将軍
- アンソニー・ダニエルズ - C-3PO
- マックス・フォン・シドー - ロア・サン・テッカ
- ピーター・メイヒュー - チューバッカ
- グェンドリン・クリスティー - キャプテン・ファズマ
- ピップ・アンダーソン - リード・ストームトルーパー(FN-2003)
- サイモン・ペッグ - アンカー・プラット
- キラン・シャー - ティードー
- サシャ・フロスト - ジャクーの村人
- ピップ・トレンズ - カプラン大佐
- アンドリュー・ジャック - イーマット少佐
- ロッキー・マーシャル - ダトゥー大佐
- グレッグ・グランバーグ - スナップ・ウェクスリー
- エマン・エリオット - ブランス
- ブライアン・ヴァーネル - バラ=ティク
- ヤヤン・ルヒアン - タス・リーチ
- セバスチャン・アーメスト - ミタカ中尉
- メイシー・リチャードソン=セラーズ - コー・セラ
- ワーウィック・デイヴィス - ウォリヴァン
- ケイリー・フレミング - 少女時代のレイ
- マーク・スタンリー - レン騎士団の戦士
- ケン・レオン - スタトゥラ提督
- イコ・ウワイス - ラズー・クイン=フィー
- アンナ・ブルースター - バジーン・ネタル
- ハリエット・ウォルター - ドクター・カロニア
- ティム・ローズ - アクバー提督
- エリック・バウアーズフィールド - アクバー提督の声
- マイク・クイン - ナイン・ナン
- キプサン・ロティッチ - ナイン・ナンの声
- マイケル・ジアッチーノ - FN-3181
- ナイジェル・ゴッドリッチ - FN-9330
- ジュダ・フリードランダー - バーの客
- ヴィクター・マグワイア - バーの客
- ミルトス・イェロレムー - バーの客
- フランチェスカ・ロングリッグ - バーの客
- D・C・バーンズ - バーの客
- マット・ジョンソン - バーの客
- ビリー・ラード - コニックス中尉
- リアン・ベスト - ミン・サクール
- クリスタル・クラーク - エンサイン・グード(パミッチ・ネロ・グッド)
- ジェフェリー・キッスーン - グィッチ少将
- クラウディア・サーンベジス - レマ・イーリアック
- ジェラルド・W・エイブラムス - キャプテン・サイプレス
- ジェームズ・マグラス - レズドックス少将
- フィリシア・サーンダーズ - タバラ・ゾー
- モーガン・ダメロン - メタ准将
- ジェシカ・ヘンウィック - "ジェス・テスター"(ジェシカ・パヴァ)
- トーシン・コール - バスティアン中尉
- ジェームズ・マッカードル - ニヴ・レック
- ステファン・グルーブ - ヨロー・ジフ
- ディクシー・アーノルド - レジスタンス兵士
- ハンナ・ジョン=カメン - ファースト・オーダー・オフィサー
- トム・エデン - ファースト・オーダー・オフィサー
- ケイト・フリードウッド - ファースト・オーダー・オフィサー(ナスティア・ウナモ)
- リチャード・リデル - ファースト・オーダー・オフィサー(ロディノン)
- ジェファーソン・ホール - ファースト・オーダー・オフィサー
- トーマス・ブロディ=サングスター - ファースト・オーダー・オフィサー(サニソン)
- ジャック・ラスキー - ファースト・オーダー・オフィサー(マンデタット)
- ケニー・ベイカー - R2-D2
- ヨーナス・スオタモ - チューバッカのボディダブル
- アレック・ギネスとユアン・マクレガー - オビ=ワン・ケノービの声
- フランク・オズ - ヨーダの声
- マイク・マッサ - ハン・ソロのボディダブル
- ダニエル・クレイグ - ファースト・オーダーのストームトルーパー
クルー[]
- 監督 - J・J・エイブラムス
- 製作 - キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、バッド・ロボット・プロダクションズ
- コンサルティング・プロデューサー - ローレンス・カスダン、サイモン・キンバーグ
- 脚本 - マイケル・アーント、ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス
- 音楽 - ジョン・ウィリアムズ
- 製作総指揮 - トミー・ハーパー、ジェイソン・マクガトリン
- 撮影監督 - ダニエル・ミンデル
- プロダクション・デザイナー - リック・カーター、ダレン・ギルフォード
- 衣装デザイナー - マイケル・カプラン
- 特殊効果監督 - クリス・コーボールド
- 音響デザイナー - ベン・バート