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「ずいぶん遅かったじゃないか」
「ええ、そうです、マスター。気に入るスピーダーが見つからなくて」
オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカー[出典]
Rey-SpeederBike

レイスピーダー

スピーダー(Speeder)は惑星上の移送手段として銀河系各地で一般的に使用されていた乗り物である。[1] スピーダーはリパルサークラフトの一種であり、空中を飛ぶエアスピーダーや地上を浮遊走行するランドスピーダー、スピードに特化したスピーダー・バイクなどさまざまな下位分類が存在したが、デザイン上の違いはあれどリパルサーリフト・テクノロジーを利用している点はどれも同じだった。[2]

概要[]

「スピーダーは出せるか?」
「いえ、まだです。寒冷地用の改造に手こずっておりまして」
ハン・ソロティグラン・ジャミロ[出典]

銀河系で広く一般に普及していたリパルサーリフト・ビークルであるスピーダーは、通勤のための乗り物、あるいは過酷な地形の移動手段、さらには軍事行動や法執行など、幅広い役割を担っていた。[3] 惑星上の広大な距離を旅したり、銀河系に点在する賑やかな都市を移動する際には、しばしばこの乗り物を使う必要に迫られた。[2] 他の多くのリパルサークラフトと同様、スピーダーもリパルサーリフトによって浮揚し、ジェット・エンジンを使って速度を得ると同時に、補助用のスラスターを使って方向転換を行った。しかしどの機体にも共通する特徴はこれだけで、その他は飛行する環境に応じてさまざまな種類が存在した。[4]

スピーダーは機種によって加速や最高速度、最高高度に大きな違いがあったが、いずれもリパルサー・フィールドを利用して重力に逆らい、地上を滑走するように移動した。スピーダーはリパルサーリフトを利用することで様々な地形を移動することができた。直接地面に触れる乗り物や、複雑な可動部を有する乗り物にとって、障害物や小さな落とし穴は衝突や脱線の原因になりうるが、スピーダーのパイロットはそんなものを気にかける必要もなかった。[3]

また多くのスピーダーは、機体が環境を移動する際に危険なエネルギーが蓄積されるのを阻止するため、静電放電ベーンを搭載していた。[2] スピーダーは民間・軍用を問わず使用され[4]、中にはブラスター砲などで武装しているものもあった。[5]

スピーダーの分類[]

エアスピーダー[]

Blue Glass Arrow 詳細はエアスピーダーを参照
ComfortRidePassengerAirspeeder-TCWs2BR2

コンフォートライド旅客エアスピーダー

エアスピーダーは主に大気圏上層での移動手段として用いられた。[6][7] エアスピーダーの中には、デスラー・ジズ・アウトワールド・モビリティ社が製造したコロ2全地形対応エグゾドライブ・エアスピーダーのように2人しか乗れないものもあれば、ハイロティ社が製造したコンフォートライド旅客エアスピーダーのように複数の乗客を運ぶために設計されたものもあった。[8] コルサントを始めとする惑星では、高層ビルが立ち並ぶ上空での移動手段として、エア・タクシーと呼ばれるサービスが提供されていた。[9] インコム社が製造したT-16スカイホッパーは、大気高層まで飛べる飛行能力とスピードが人々から支持され、銀河系全域で人気の個人用エアスピーダーとなったが、武器の積載能力が低かったため帝国軍にはほとんど見向きもされていなかった。一方、同じくインコム社のT-47エアスピーダーは、銀河内戦中に反乱同盟によって改造を施され、“スノースピーダー”としてホスの戦いなどで活躍した。[8]

ランドスピーダー[]

Blue Glass Arrow 詳細はランドスピーダーを参照
Landspeeder chase

ランドスピーダー

ランドスピーダーは地上における移動手段として用いられ、地面からわずかに浮遊して飛行した。[10] ランドスピーダーは安価だが素早く、短い距離の旅に適しており、武器を搭載していることは稀だった。ほとんどのランドスピーダーは新型モデルの発売に伴ってすぐに価格が落ちることで知られ、中には信頼性が低く何度もメンテナンスが必要な機種もあった。帝国時代V-35クーリエは安価なランドスピーダーとしてロザルタトゥイーンなどのアウター・リムの星々でよく使われていた。[8] モブクェット・スウープ・アンド・スピーダー社が製造したM-68ランドスピーダーを始めとするモデルはレース用マシンとしても使われた。[11]

スピーダー・バイク[]

Blue Glass Arrow 詳細はスピーダー・バイクを参照
Speeder bike SWCT

74-Zスピーダー・バイク

スピーダー・バイクは主に1人乗りの、迅速かつ小回りがきく移動手段として用いられた。[10][12] 銀河系のいたるところで目にすることができ、メーカーによって民間用と軍事用の両方が造られていた。どのモデルも高スピードでの移動が可能だが、パイロットには技術と反射神経が求められた。アラテック・リパルサー社が製造した74-Zスピーダー・バイクは、クローン戦争と銀河内戦の両方で使われた有名なモデルである。[13] またクローン戦争ではBARCスピーダーと呼ばれるモデルも共和国グランド・アーミーによって使われた。これは偵察任務に適していた他、コルサント保安部隊による治安維持活動にも使われた。[8]

スピーダー・バイクよりもはるかに強力かつ危険な、スウープと呼ばれる乗り物も存在した。[14] スウープは細かい操作が効かず、“座席付きのエンジン”と揶揄されるほど荒っぽい乗り物だった。コア・ワールドではスウープ・レースが人気の娯楽だったが、辺境の領域でこの乗り物に乗るのはほとんどがスウープ・ギャングだった。エンフィス・ネスト率いるクラウド=ライダーズが使用したケリ=マーセド社製のスカイブレード330ハルバード441[11]ホンドー・オナカー率いるオナカー・ギャングが使用したスターホーク・スピーダー・バイクなどのモデルが知られる。[8][14]

参考資料[]

脚注[]

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