「<キャリオン・スパイク>はリアルスペースへ戻っています。座標〇-〇-三。ターゲット捕捉、攻撃命令入力済み、右舷側砲列スタンバイ」
「わたしの攻撃命令を待て」
―セキューター級スター・デストロイヤー<コンクエスト>のブリッジにて、帝国軍のクルーとドッド・ランシット中将[出典]

セキューター級スター・デストロイヤー(Secutor-class Star Destroyer)、別名セキューター級バトルキャリアー(Secutor-class battlecarrier)は銀河帝国が使用したクワット・ドライブ・ヤード社製のスター・デストロイヤーおよびバトルクルーザーの一種である。帝国時代初期から使われていたセキューター級艦はスターファイターの空母としては帝国宇宙軍最大規模の軍艦の可能性があり、全長は数キロメートルに及んだ。ターボレーザーイオン砲トラクター・ビームなどで重武装したこのスター・デストロイヤーは、数万人の人員に加えてスターファイター2個大隊ウォーカー、その他の装甲戦闘ビークルを積載することができたため、惑星を容易に包囲することが可能だった。

セキューター級艦は主に機動部隊を率いる司令船旗艦として使用され、しばしば反乱同盟艦隊や拠点、あるいは反乱軍支持派の惑星に対する攻撃作戦で使用された。またこのスター・デストロイヤーはより大型のスター・ドレッドノートの護衛艦として使用することもできた。帝国時代の初期、セキューター級艦の1隻である<コンクエスト>は宇宙軍情報部ドッド・ランシット中将の指揮下にあった。14 BBY、ランシットは<キャリオン・スパイク>と戦うためカリダで<コンクエスト>を旗艦とする艦隊を指揮したが、帝国に対する反逆罪を犯したことを暴かれ、スター・デストロイヤーの脱出ポッドを使って処刑された。

特徴

「司令官、キャリオン・スパイクに生命体がいないかスキャンするよう専門官に伝えろ」
―<コンクエスト>の司令官に、ダース・ヴェイダー[出典]

セキューター級スター・デストロイヤーは[2] セキューター級バトルキャリアーという別名でも知られ[1]スター・デストロイヤーの一種にして[2]キャリアーバトルクルーザーにも分類された。この軍艦の全長は数キロメートルにも及び、スターファイター運搬を主とする空母としては帝国宇宙軍最大の可能性があった。セキューター級艦はクワット・ドライブ・ヤード社が製造した他のどの帝国よりも、ヴェネター級スター・デストロイヤーと多くの共通点を持っていた。セキューター級艦は矢じり型の平たい船体の後部にツイン・ブリッジを備えており、ブリッジを支える司令構造が船尾イオン・ドライブの上部ではなく、船体の中ほどから隆起している、特徴的な設計となっていた。[1] 司令ブリッジの内部には、高所に設けられた歩行路やビューポート、コンソールなどがあり、専門官が作業を行うための椅子と、その背後には通信ボードが設けられていた。[2]

セキューター級スター・デストロイヤーはキャリアーとして腹面部に2つの開放式ハンガー・ベイを備えており、スターファイター2個大隊(計144機)に加え、多数のシャトル着陸船、多目的ビークル、ATシリーズウォーカー地上攻撃ビークルを積載することができた。またイオン・ドライブとクラス2のハイパードライブを搭載し、クラス14のバックアップも備えていた。セキューター級艦のクルーは40,000名の将校パイロット、下士官からなり、14,000名の兵員を運ぶこともできたほか、過剰積載となるが追加で28,000名の人員を乗せることもできた。また乗組員のために2分の物資を積載することができた。[1]

セキューター級はターボレーザーや重イオン砲トラクター・ビームなど、さまざまな兵器で重武装していた。その詳細な内訳は、重ターボレーザー砲塔15基(右舷5基、左舷5基、背面5基)、軽ターボレーザー15門(右舷5基、左舷5基、前方5基)、戦艦イオン砲塔10基(両舷各5基)、腹面部戦艦イオン砲台5基、中型イオン砲16基(両舷各8基)、船体搭載重トラクター・ビーム放出機12基である。またセキューター級艦は重装甲であり、そのシールドは戦闘グループ全体からの攻撃を苦もなく吸収することができた。これらの兵装に加え、セキューター級艦は長距離センサー航法コンピューター[1]生命体スキャナー脱出ポッドなどの機器を備えていた。[2]

役割

「中将は、彼が適切と考える数の戦艦を配備する許可を与えられた。中将自ら作戦部隊を指揮する」
―ドッド・ランシット中将について、ダース・ヴェイダー[出典]

セキューター級スター・デストロイヤーはより小型の護衛艦を引き連れ、機動部隊小艦隊を率いる司令船旗艦として使用することができた。あるいは、より大型のスター・ドレッドノートの護衛艦の役割を果たすことも可能だった。セキューター級艦はその積載能力により、ひとつの惑星をたやすく包囲可能な物資を積み込むことができた。[1]

セキューター級艦は一般的に反乱同盟艦隊や拠点、反乱軍支持派の星に対する攻撃作戦で使われることが多かった。戦闘において、セキューター級艦の司令官たちは数の優位に立って敵と戦うようスターファイターに命じ、通常は敵機に対して2対1、あるいは3対1の割合で戦わせていたが、同時にキャリアーの後方の護衛も怠らなかった。もしファイターが撃墜された場合、セキューター級艦は穴埋めのためさらなるファイターを送り出した。[1]

歴史

「クレスト中尉、ランシット中将を脱出ポッドへお連れしろ。発射指令はわたしが出す。ポッドがこの船から充分に遠ざかったら、ランシット中将、おまえがポッド破壊指令を出すのだ」
―ダース・ヴェイダー[出典]

プロヴィデンス級ドレッドノートと交戦するセキューター級スター・デストロイヤー

セキューター級スター・デストロイヤーの歴史は帝国時代の初期にさかのぼり、クワット・ドライブ・ヤード社が1隻あたり200,000,000クレジットの費用をかけて建造した。とある戦闘において、セキューター級艦が2つの褐の天体の付近で、クエーサー・ファイア級クルーザー=キャリアーとともにプロヴィデンス級ドレッドノートと砲撃をかわしたことがあった。この戦闘で3隻の軍艦はそれぞれの船体にダメージを負った。[1]

14 BBY当時、セキューター級艦<コンクエスト>が宇宙軍情報部中将を務める[2] ドッド・ランシット[3] の司令船として使用されていた。帝国内における自分の地位に不満を持っていたランシットは、反乱分子に機密情報を流し、ライバルであるモフウィルハフ・ターキンコルベットキャリオン・スパイク>を強奪するよう仕向けた。その後、反乱分子は<スパイク>を利用して数々の帝国施設に襲撃行為を働いた。ランシットはこの反乱分子を裏切って自ら騒動を鎮めることで、銀河皇帝パルパティーンに気に入られようと画策していた。[2]

ランシットは<コンクエスト>のブリッジから機動部隊を指揮し、反乱分子に次の標的として指示しておいた、惑星カリダ上空の帝国宇宙軍ディープドック・ファシリティIIへ展開した。しかし反乱分子はすでにランシットの意図に感づいており、自分たちのを偽装するため、<キャリオン・スパイク>をオートパイロットカリダ星系へ送り出した。<キャリオン・スパイク>がリアルスペースに現れると、ランシットは自分の攻撃命令を待つよう部下に命じた。しかしシス卿ダース・ヴェイダーが<コンクエスト>のブリッジに姿を現し、<キャリオン・スパイク>を生命体スキャナーにかけてみるようスター・デストロイヤーのコマンダーに命令した。[2]

ヴェイダーの予想通り、<スパイク>にはクルーが1人も乗り込んでいなかった。ヴェイダーはその場でランシット中将の裏切り行為を暴き、一連の攻撃の首謀者として糾弾した。その後シスの暗黒卿は<コンクエスト>のクルーに機動部隊の総員配備解除を伝えるよう命令した。ランシットを処刑するため、ヴェイダーは部下のストームトルーパークレスト中尉に、裏切り者の中将を脱出ポッドへ連れて行くよう指示した。ヴェイダーが脱出ポッドの発射命令を出し、ポッドが<コンクエスト>から充分に遠ざかった後、ランシットは自分自身でポッドの破壊司令を出すこととなった。[2]

制作の舞台裏

スター・ウォーズ正史媒体におけるセキューター級スター・デストロイヤーの初出は、2014年発売のジェームズ・ルシーノによる小説『ターキン』である。[2] 2020年ファンタジー・フライト・ゲームズから発売されたスター・ウォーズ ロールプレイング・ゲームの設定資料集『Starships and Speeders』で初めてビジュアルが公開された。[1] このイラストは2014年に同社から発売された『Star Wars: Age of Rebellion』の設定資料集『Stay on Target』からの流用である。こちらの書籍は現在ではスター・ウォーズ レジェンズとみなされている。

セキューター級スター・デストロイヤーがデザインされるきっかけとなった『ダーク・エンパイア』の無名船

レジェンズ媒体におけるセキューター級艦の初出は、1992年に発売されたコミックダーク・エンパイア』(トム・ヴィーチ作、キャム・ケネディ画)である。ただしこの時点では背景に描かれている無名の船の一種に過ぎなかった。のちに3Dアーティストのアンセル・シャオによって、この無名の船をもとに詳細なスペックが二次創作された。2012年、シャオの設定がジェイソン・フライによる設定資料集『Essential Guide to Warfare』で公式に紹介された。セキューター級という名称は書籍内では紹介されていないが、フライは自身の Tumblr で公開したあとがきの中で、シャオが作った名称と一部のスペックはルーカスフィルム公認だと明言した。

登場エピソード

参考資料

脚注

特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC-BY-SA ライセンスの下で利用可能です。