セトロン(Setron)はジャングルに覆われた惑星。帝国時代初頭、この星にはドクター・ロイス・ヘムロックが監督する銀河帝国の医学研究所があった。しかしやがて帝国はこの施設を軌道爆撃で破壊し、制御不能となった生物兵器のスリザー・ヴァインを残してセトロンから撤退した。
特徴[]
- 「じゃあついて来い。はぐれないように。蔓には絶対に触るなよ」
- ―スタック[出典]
セトロンはジャングルの惑星で[2]、宇宙から見ると緑色の球体だった。大気圏には霧が立ち込めており、人間などの知覚種族が呼吸可能な空気が存在した。空気には特有の刺激臭があり、レッカーはそれをジョタスの体臭に例えた。セトロンのジャングルには、銀河帝国の手に負えなくなった実験兵器のスリザー・ヴァイン(動く蔓)が放置され、繁殖していた。スリザー・ヴァインはジャングルや沼地に生息し、接触してきた生物に獰猛に襲い掛かった。[1]
歴史[]
- 「何をしてるんだ、こんなところで?」
「見ればわかるだろ? 生き延びてるんだ」 - ―ハンターとディーク[出典]

セトロンの風景
帝国時代初頭、銀河帝国はこの惑星で医学研究所を運営した。この施設では先端科学部門のドクター・ロイス・ヘムロックによる秘密の研究が行われていた。施設にはクローン候補生たちが囚人として閉じ込められており、研究の実験台として血液の採取が行われていた。また帝国はセトロンで実験的な生物兵器であるスリザー・ヴァインの製造も行っていた。しかしこの獰猛な“動く蔓”はコントロール不能になり、セトロンのジャングルに繁殖し始めてしまった。帝国はセトロンからの撤退を決意し、研究機材や人員を別の惑星へ移した後、医学研究所をベース・デルタ・ゼロ(軌道爆撃)で破壊した。その際、クローン候補生のディークとスタック、モックスが基地から脱出し、帝国が去った後もセトロンでサバイバル生活を送った。[1]
18 BBY頃、バッド・バッチのハンターとレッカーがクローンの少女オメガを捜索するためセトロンにやって来た。彼らはヘムロックに連れ去られたオメガの居場所を特定できていなかったが、ローランド・デュランドからの情報提供で、この星がヘムロックの研究に関係していることを突き止めていた。ハンターとレッカーは候補生の生存者3人と出会った後、ディークの助けを借りて医学研究所の廃墟を探索し、破壊を免れたコンソールからデータを回収した。巨大な動く蔓に襲われた際、ハンター、レッカー、ディークは<マローダー>で駆け付けたスタックとモックスに救われ、なんとか基地から脱出した。目的の情報を手に入れてセトロンから離れた後、ハンターたちは3人の候補生をパブーの島へ送り届けた。[1]