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この記事は貨物シャトルを扱っています。お探しの記事はゼータ級シャトルかもしれません。

「こちら貨物シャトルSW-0608。着陸パッドを要請する」
ボーディー・ルック[出典]

ゼータ級重貨物シャトル(Zeta-class Heavy Cargo Shuttle)は銀河帝国反乱同盟軍戦争を繰り広げていた時代に使用した貨物運搬用シャトルの一種である。ヤヴィンの戦い以前、大量のゼータ級貨物シャトルが砂漠ジェダに配備され、デス・スタースーパーレーザーの動力源となるカイバー・クリスタルの運び出しを行った。1 BBY反乱同盟軍キャシアン・アンドージン・アーソらは惑星イードゥーで貨物シャトルSW-0608を奪取する。その後、SW-0608はローグ・ワン分隊を乗せて惑星スカリフ帝国安全管理施設へ潜り込んだ。

特徴[]

「それは押収した帝国の船だぞ。コールサインは?」
反乱同盟の管制官[出典]
Imperial-Cargo-Shuttle-SWCT

飛行状態のゼータ級貨物シャトル

サイナー・フリート・システムズ社テルゴーン社の共同出資で開発されたゼータ級貨物シャトルは、モジュラー式貨物ポッドを運搬することができる多目的の輸送船である。[1] 着陸時に上に向けて折りたたむ[5] 可変式の4枚の翼を備え、全長は35.50メートル(116フィート5インチ)、着陸状態の全高は28.74メートル(97フィート4インチ)だった。船体は安定を保つため頑丈に作られており、貨物の重量に耐えるため、翼の中に20個のセットを連結した重リパルサーリフト発生装置が組み込まれていた。船首の下にある主要エントリー・ランプは貨物ベイや貨物ポッド用の集約化されたエアロックに通じており、乗船してすぐのところにある梯子を登ると、テック・ステーションや船首コックピットにつながっていた。[1]

ゼータ級貨物シャトルの下面には、規格化された接続およびドッキング用スリーブが備わっており、貨物ポッドを船体構造にしっかり固定することができた。このモジュラー式のポッドはさまざまな貨物の需要に応えることができ、シャトルのリアクター・プラントとも繋がっているため、冷凍や生命維持などの処置を必要とする特定の貨物に直接エネルギーを供給することもできた。またゼータ級貨物シャトルが運ぶ貨物ポッドは“インターステラー・オレンジ”と呼ばれるくすんだに塗装されていた。ゼータ級シャトルの乗組員数はパイロットと副操縦士各1名で、搭乗可能な乗客の定員数は貨物の運搬量によって増減した。熟練したパイロットは、ゼータ級シャトルを地面に完全に着陸させないまま効率的に貨物の荷揚げ・積み下ろしを行うことができた。[1]

ゼータ級貨物シャトルはサイナー・フリート・システムズ社製の亜光速ドライブ・システムを備え[1]、クラス3のハイパードライブとクラス12のバックアップを搭載していた。[2] このシャトルは船体に装備されたKX7レーザー砲3門と、海賊による襲撃を思いとどまらせる翼部旋回式KV22重レーザー砲2門で武装し、翼の中に偏向シールド発生装置を内蔵していた。[1]

用途[]

「彼らは何を運び込んでいるの?」
「運び出しているんだ」
―ジェダ・シティで貨物シャトルの運搬作業を見守るジン・アーソキャシアン・アンドー[出典]
Jedha city

ジェダ・シティからカイバー・クリスタルを運び出す銀河帝国のゼータ級貨物シャトル

ゼータ級貨物シャトルは銀河帝国が採用していた中でもっとも多用途の輸送船のひとつであり、軍隊と民間の両方で使用された。この貨物シャトルは、貨物が確保されるとその診断情報が船内の主要テック・ステーションに直接送信される仕組みになっていたが、帝国の場合、クルーの保安許可証のレベルしだいでは運んでいる貨物の詳細なセンサー・リードアウトが表示されなことがあった。また貨物シャトルの安全な運用には、帝国宇宙省発行の基準を満たしたライセンスが求められた。帝国で突然貨物運搬の必要が生じた時、最低限の保安許可証しかないルーキーのパイロットが任務につくこともあった。しかし帝国の港へのアクセスは制限が厳しく、いずれにせよほとんどのパイロットは船を出ることすら許されていなかった。[1]

歴史[]

「貨物シャトルSW-0608、到着予定のリストにないぞ」
「分かっている、ゲート管制官。イードゥー・フライト・ステーションから経路変更になった」
ゲート士官ボーディー・ルック[出典]
SW-0608 at yavin 4

着陸状態から飛行状態へ移行中のゼータ級貨物シャトルSW-0608

ゼータ級貨物シャトルはサイナー・フリート・システムズ社とテルゴーン社の共同出資で開発された。銀河帝国の超兵器デス・スターの建造事業が終わりに近づいていた頃、さまざまな秘密研究所に散らばっていた部品をバトル・ステーションへ運ぶ必要が生じ、ゼータ級貨物シャトルが絶え間なく利用された。パイロットたちは自分が運んでいる品が何に使われるのかを知ることもなく、機密扱いの積荷を毎日のように運搬した。デス・スター計画に関連する貨物シャトルの往来が絶えることはなく、衛星ジェダで採取されたカイバー・クリスタル惑星イードゥーへ運び込まれ、精錬・濃縮されたあと、イードゥーからデス・スターへ、もしくはさらなる分析のためスカリフへ運ばれた。スカリフにはまた、いずれバトル・ステーションに取り付けられることになる、ターボレーザーシールド、その他の機械部品が貨物シャトルで運び込まれた。[1]

フラクチャー作戦のさなか、イードゥーに潜入していた反乱同盟キャシアン・アンドー大尉K-2SOジン・アーソボーディー・ルックチアルート・イムウェベイズ・マルバスは、イードゥー・フライト・ステーションにあった貨物シャトルのひとつSW-0608を奪って惑星から脱出し、衛星ヤヴィン4の反乱軍基地ベース・ワンに帰還した。その後、ジンとキャシアンを中心に結成されたローグ・ワン分隊は、帝国安全管理施設に保管されているデス・スター設計図を手に入れるため、SW-0608に乗ってスカリフへ向かった。もともと帝国の貨物パイロットだったボーディーは、イードゥーから経路変更になってここへ来たとスカリフのゲート士官に報告し、無事にシールド・ゲートを通過することに成功した。その後発生したスカリフの戦いのさなか、SW-0608は帝国のショアトルーパーが投げたグレネードで破壊された。[5]

銀河帝国によるジャ=ベス襲撃では、バラディウムの運搬にゼータ級貨物シャトルが使用された。シャトルで運ばれたこの爆発性物質は反乱軍を追い出すために使用され、結果的に反乱軍を焼き尽くした。[6] ゼータ級貨物シャトルは惑星フォンドアの軌道にある造船所でも使われていた。4 ABYエンドアの戦いの後に反乱同盟軍がフォンドア造船所を襲撃した時も、現場に複数の貨物シャトルが居合わせた。[7]

銀河内戦終盤、リミティク星系にある帝国の弾薬備蓄基地で複数のゼータ級貨物シャトルが使用されていた。ザヴィアン・アビスの戦いの後、インペリアルII級スター・デストロイヤーオーバーシアー>の修理および補給を必要としていたテリサ・ケリル艦長は、新共和国攻撃に乗じて、味方の弾薬備蓄基地から必要な物資を盗み出すようタイタン中隊に命じた。中隊の隊員であるタイタン3は、基地のシャトルや貨物船を次々とスキャンし、バラディウムを積んでいるゼータ級貨物シャトルを2隻発見した。この2隻はタイタン中隊にエスコートされながら、LT-514による遠隔操作で<オーバーシアー>のハンガーに回収された。[6]

知られている機名[]

登場作品[]

Zeta-class interior

ゼータ級貨物シャトルのコックピット

参考資料[]

脚注[]

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