- 「このドロイドの中にはまだ善の心がある。ぼくにはわかる」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ゼータ(Zeta)はストラクトギャラクティス社が製造したZ7シリーズの建設ドロイドである。目的に応じてさまざまなアタッチメントを換装可能な2本の腕を備え、凍結地帯からジャングル、沼地など、あらゆる種類の惑星での建設作業を経験していた。
経歴[]
ストラクトギャラクティス社製Z7シリーズ建設ドロイドであるゼータは、整地ドロイドのZ5-TXTやロードリフター・ドロイドのD-LKSとともにクワン=シュイやクロ=エイコンといったさまざまな惑星で仕事をこなし、報酬としてパワー・リチャージを受け取ってきた。しかし彼女はクロ=エイコンのツンドラに入植地を作る仕事をしていた時、D-LKSを助けたため代わりに奴隷商人に捕まってしまい、テクトジンのウラムによって未知領域の宇宙ステーション“ジェム”へ運ばれた。貴族のクルレエキ卿とイキー夫人に引き渡されたゼータは改造手術を施され、ジェムの下にある惑星、通称“深み”の鉱山施設で働かされることになった。[1]
ゼータは鉱山の執行ドロイドとなり、奴隷として働く他のドロイドを無理やり命令に従わせ、反乱を鎮圧する仕事を任せられた。しかしメモリー・バンクにはそれまでの記憶が残っており、彼女は本心ではやりたくない仕事をプログラムに強制されるがままこなさなければならなかった。作業員のうちの1体、R2-D2は執行ドロイドに対して反抗的であり、ゼータから何度も電気ショックを食らうことになった。ある時、ジェダイのルーク・スカイウォーカーがR2-D2を救うためプロトコル・ドロイドのボディに入って鉱山施設に潜入した。ルークはR2-D2を救出しただけでなく、ゼータをはじめとする執行ドロイドを上書きプログラムから解放し、当局に引き渡すため貴族たちを拘束した。[1]
ゼータはのちに“深み”での経験を他のドロイドに教え、彼女が話した物語がまったく変化することなく銀河系各地のドロイドへと教え継がれた。新共和国時代、長距離輸送船<ウェイワード・カレント>のクルーであるG2-Xは、幼い乗組員のティールとグコル、タイラ、密航者フラックスにゼータの物語を語って聞かせた。[1]
制作の舞台裏[]
ゼータは2017年発売のケン・リュウによる小説『ルーク・スカイウォーカーの都市伝説』で初登場を果たした。ゼータは本作の第4章「わたしはドロイド」の主人公である。本章はG2-Xが伝え聞いた物語という設定で、ゼータの視点から描かれている。[1] また「わたしはドロイド」は2020年発売のコミック『The Legends of Luke Skywalker: The Manga』で漫画化されている。作者は春壱。[2]
登場作品[]
- ルーク・スカイウォーカーの都市伝説 (初登場)
- わたしはドロイド—The Legends of Luke Skywalker: The Manga (初ビジュアル化)