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「勝てないと知ったカーン卿は、思念爆弾を起動した。この途方もないダークサイドの武器はルーサンの地表を焼き、ジェダイとシスのあらゆる戦士から霊を吸いとって、底なしの特異点のなかにそれを閉じこめた」
レステリー・クイスト[出典]

ソート・ボム思念爆弾(Thought bomb)は、大勢のシス卿が集まる古代の儀式によって創り出された、フォースのダークサイドの爆発性を完全に解き放つフォース・パワーである。ソート・ボムの爆発は、効果範囲内の全てのフォース感応者を完全に(身体のみならず、それ以上の意味で)滅ぼし去り、断片化した魂を永遠の苦悩の渦の中に閉じ込めた。犠牲者の魂を閉じ込めた渦は、銀の光彩を放つ卵形のオーブ(球体)に変化した。ソート・ボムの起源は古代のシスにあったが、その存在は長い間忘れ去られ、ジェダイ内戦の時代になってようやく、シスの暗黒卿ダース・レヴァンによって再発見された。彼はソート・ボムの創造法の秘密をシス・ホロクロンに記録した。レヴァンのホロクロン惑星レオン寺院に隠されたが、1000 BBYシサリダース・ベインによって発見された。ベインはソート・ボムの創造方法をブラザーフッド・オブ・ダークネスの指導者であるスケア・カーンに教えた。新シス戦争ジェダイに勝とうと必死だったカーン卿は、ブラザーフッドの暗黒卿を集めてソート・ボムを創り出し、惑星ルーサンでそれを起動した。ルーサンの戦いから1,000以上が経った5 ABY、ソート・ボムに囚われたままになっていた犠牲者たちの魂は、カイル・カターンという名の反乱軍の工作員の活躍によって解放された。

特徴

創造

Thought bomb

ソート・ボムの爆発から逃れようとするサラスタンパイロット

ソート・ボムを創造するためには、強いフォースのダークサイドの力を持つシス卿が大勢集まり、同じ目的のもとに団結し、意志力を集中させる必要があった。シスは手を組んで円陣をつくり、フォースを頼りにして素早く呪文を繰り返し、その力を輪の中心へと注ぎこんだ。輪の中では暗黒の潮流が渦を巻き、手を取り合ったシスたちの精神もまたひとつの意志へと統一され、エネルギーを形成していった。儀式の途中、参加者の思考と認識力、個性は渦の中に飲み込まれ、最終的に個々の人格は失われた。彼らの人格だったものは、フォースの中で単一の存在へとつくり変えられた。儀式の参加者は、これ以上物理的な接触をする必要は無く、手を中央部へ向け、非物質的な存在となる自分たちの肉体を差し出した。彼らは、統一意志を束縛する呪文の力や、ダークサイドの力と同化した。収束された力は、シスの輪の中で、現実の構造をゆがめるほどに濃縮された。儀式の途中、周囲の気温は極度に低下し、参加者たちの吐息が目に見えるようになり、彼らの体の末端には霜が降りた。あらゆる光と熱、音がソート・ボムの真空の中へと引きずり込まれ、シス卿たちの頭上では、暗黒のもやの中から現れた渦巻き状のエネルギーが形成された。ソート・ボムの儀式が行われた惑星大気圏内では、フォースがまるで凝固する血液のように濃縮されていき、ダークサイドに慣れていない人々ですら、放出されたエネルギーの負荷を身体的に感じるほどだった。

準備が整ったソート・ボムは、手をたたく音によって起動され、卵形の球体に姿を変えた。この球はあらゆる光を吸収したが、自ら淡い輝きを放ち、リズミカルに単調な振動音を立てた。球体は鈍い灰色で、表面は平たく、煙のようになった犠牲者の魂の影を内部に湛えながら、真珠のような光を放った。ソート・ボムの残骸であるこの黒い球体は、訪れた人々に不快感を与え、彼らの視線を釘付けにした。この球体は地面より1メートルほど高い位置に浮揚し、上から下までは4メートル、円周はおよそ3メートルだった。この物体の形やサイズは、ゴールデン・グローブと呼ばれる古代シスの兵器に似ていた。この物体は触ると冷たい火を放ち、接触点に集まって来た影の群れが、憎しみと絶望に満ちたささやき声を接触者に投げかけた。

リスク

ソート・ボムの制御は極めて難しく、創造者と周辺の人々は致命的な危険に晒された。そのため、ソート・ボム創造の儀式は自殺行為だと考えられていた。強いダークサイドの力を持つ者であれば、儀式に参加しても知覚や感覚をかすかに保つことが出来たが、ほとんどの儀式参加者は完全に心を奪われ、抵抗力を失った。儀式の参加者は、ソート・ボムの爆発を至近距離で経験することになり、爆弾の標的となる人々と同じ運命を辿ることになった。耳をつんざくような爆発が周囲のあらゆる物体を破壊し、近隣にいたフォース感応者の魂はばらばらに引き裂かれ、爆発の中心点へと引き込まれた。ソート・ボムに閉じ込められた魂は、果てしない苦しみに悩まされることになった。最初の爆発を生き延びた者も、後遺症に苦しめられることがあった。ソート・ボムの爆発から数時間、あるいは数、数後になって、激しい頭痛やリアルな幻覚に苦しめられる者たちもいた。爆心地に残された卵形の球体に精神的に接触すると、中に閉じ込められた魂の苦しみを味わわされ、かつては知性を持っていた亡霊たちによって永遠の狂気に引きずり込まれた。哀れな魂の群れは大挙して侵入者を攻撃し、二度と逃れることの出来ない深みへと侵入者を引き入れようとした。ソート・ボムの爆心地はフォース・ネクサスになり、爆発が起きた惑星では気候パターンの変動が生じた。その結果、気候変動に適応することの出来ない固有種族は絶滅に追いやられた。

Githany Thought Bomb

ソート・ボムの犠牲になったフォース感応者、ギサニー

効果

ソート・ボムは、フォースの強い敵対者(すなわちジェダイ)を倒すための最後の手段として、古代のシスによって編みだされた。ソート・ボムは創造者すら滅ぼしてしまう破滅的な兵器だった。しかし、自らの破滅の危険を顧みないほど狂気に陥ったシス卿が、この危険な兵器を実際に使用することがあった。ソート・ボムの爆発は近隣のフォース使用者の命を無差別に奪ったが、極めて強いフォース能力を持っていたり、爆心地から十分な距離を維持することで、破壊を生き延びる可能性が増した。

歴史

「もしわたしの計画がうまくいかず、カーンがソート・ボムで自らを滅ぼさずにいたら、わたしがこの手で彼を殺さざるをえなかったろう。ルーサンでの壊滅は、価値のない者を一掃してくれた贈り物だった」
ダース・ベイン[出典]

ソート・ボムの起源は古代シスにあったが、この技術は長い間忘れ去られ、何千年も経った後、3959 BBYシスの暗黒卿ダース・レヴァンによって再発見された。ジェダイ内戦を引き起こし、銀河共和国と戦っていたレヴァンは、ソート・ボムの儀式の詳細を自身のホロクロンに記録した。レヴァンのホロクロンは惑星レオンにあるラカタン古代の寺院に隠され、ソート・ボムの情報は更に3,000年近く日の目を見ることが無かった。1000 BBY、古代シスによって予言された“シサリ”のダース・ベインがホロクロンを発見し、ソート・ボムの秘密を知った。この時代ジェダイ・テンプルの生徒たちの間では、ソート・ボムが引き起こす破壊に関する噂話が流れていた。

暗黒卿になって間もないダース・ベインは、レヴァンのホロクロンから学んだソート・ボムの知識を利用し、他のシスを滅ぼそうと考えた。2人の掟というシスの新しい哲学を考案したベインは、同時期に大勢のシス卿が存在すると、ダークサイドの力が薄く引き延ばされてしまうと考えていたのである。彼は惑星ルーサンに赴き、ブラザーフッド・オブ・ダークネスの指導者であるスケア・カーン卿にソート・ボムの情報を教えた。ブラザーフッドの壊滅を望んでいたベインは、ルーサン戦役でジェダイや共和国と争うカーン卿が、勝利を求めて必死になるあまり、ソート・ボムを使ってくれるのではないかと考えていた。ルーサンの最後の戦いのさなか、シス軍はジェダイのアーミー・オブ・ライトに包囲され、カーン卿は暗黒卿を集めてソ―ト・ボムの儀式に取り掛かった。ジェダイ卿ホスは、カーンの愚行を止めるため、100名のナイトを率いてブラザーフッドのもとへ押しかけた。しかし、彼らの到着はあまりに遅く、ソート・ボムは既に完成していた。ホス卿が妨害を試みようとする中、ソート・ボムはカーン卿によって起動され、ブラザーフッドの全メンバーと100名のジェダイの命が一瞬で奪われた。彼らの霊魂は、渦を巻く虚無の空間の中に閉じ込められた。

Valleyy

ジェダイの谷

シス軍の生存者は、ダース・ベインと彼の弟子ザナーのふたりだけだった。彼らはソート・ボムから放たれたダークサイドのエネルギーの波を感じたが、爆心地から十分に離れていたため、被害を受けることはなかった。その後、ふたりは爆心地に赴き、ベインはソート・ボム残骸である金属的な輝きを放つ球体を調査した。ソート・ボムの遺物は、ベインやザナーだけでなく、ルーサンの原住民であるフォース=センシティブのバウンサーや、ダロヴィットという名の人間の少年も引き寄せた。ソート・ボムの爆発から数日後、ベインは後遺症に悩まされた。彼は激しい頭痛を経験し、ブラザーフッドの犠牲者の鮮明な幻覚を見たが、それもやがておさまった。ソート・ボムの影響を恐れたジェダイは、ルーサンにいた全てのフォース感応者に即時避難を命じた。ルーサンはほぼ一夜にして砂漠の荒野に変り果て、ルーサンの原住民や入植者も多数巻き添えになった。ソート・ボムはルーサンの生態系に回復不可能なダメージを与え、惑星では毎年雪が降るようになった。その結果、数多くの固有動物が絶滅した。高エネルギーの放出と、爆弾の虚空の中に閉じ込められた魂の断片は、ソート・ボムの爆心地をフォース・ネクサス(フォースのライトサイドとダークサイドのバランスが等しく保たれた地点)に変えた。ジェダイの勇気を称えるため、共和国はジェダイの谷にソート・ボムの犠牲者の記念碑を建設する許可を出した。それから何世紀もの間、ジェダイ・マスターたちはルーサンにおけるジェダイの活躍を語り継いだ。

ソート・ボムの爆発を生き延びたルーサンの住民は、生態系が破壊された故郷で、苛酷な生活を送ることになった。戦いが終わって以降、ルーサンは共和国から見捨てられ、やがてこの惑星(および、ジェダイの谷にあるフォース・ネクサス)は忘れ去られた。近隣の星雲が移り変わったため、ルーサンの位置情報もほとんど失われてしまった。ソート・ボムの爆発から1,000年もの間、犠牲となったジェダイの魂は、永久に続く苦悩に悩まされた。5 ABY反乱同盟に所属するフォース=センシティブの工作員、カイル・カターンがジェダイの谷の位置を知った。カターンは、ジェダイの谷の力を利用していたジェレクという名のダーク・ジェダイを破り、ソート・ボムの犠牲者の魂を解放した。

制作の舞台裏

ソート・ボムは、1998年10月に発売されたウィリアム・C・ディーツの中編小説、『Dark Forces: Jedi Knight』で初めて登場した。主人公カイル・カターンが経験するフォース・ヴィジョンの中でルーサンの最後の戦いが描写され、ソート・ボムについても触れられている。2001年ダーコ・メイカンによるコミック『Jedi vs. Sith』シリーズでルーサンの戦いが大々的に取り上げられ、ソート・ボムが実際に使用される様子が描かれた。

邦訳書籍のほとんどで、ソート・ボムというカタカナ表記と、思念爆弾という訳語が併用されている。ただし、『スター・ウォーズ シスの書 DXエディション』では思考爆弾と訳されている。

登場エピソード

Thought bomb (Book of Sith)

ルーサンのソート・ボム

  • Darth Bane: Path of Destruction
  • Star Wars: Jedi vs. Sith 5 (言及のみ)
  • Star Wars: Jedi vs. Sith 6
  • Darth Bane: Rule of Two
  • Bane of the Sith (言及のみ)
  • Darth Bane: Dynasty of Evil (言及のみ)
  • Star Wars: The Wrath of Darth Maul (言及のみ)
  • オビ=ワン・ケノービの伝説 (言及のみ)
  • Dark Forces: Jedi Knight (初登場) (回想シーン)

参考資料

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