- 「かの者はジェダイの武芸の訓練を受けていました。私の直感では、彼はシス卿に間違いありません」
- ―クワイ=ガン・ジン[出典]
タトゥイーンの対決(Duel on Tatooine)はトレード・フェデレーションによるナブー侵略のさなかに砂漠の惑星タトゥイーンで発生した、ジェダイ・マスター・クワイ=ガン・ジンとシスの暗黒卿ダース・モールの対決である。クワイ=ガンは弟子のオビ=ワン・ケノービとともにパドメ・アミダラ女王を救出して惑星ナブーから脱出し、女王のロイヤル・スターシップを修理するためタトゥイーンに立ち寄っていた。ナブー危機の立案者であるシス・マスター・ダース・シディアスは、アミダラ女王を捕まえるため弟子のモールをタトゥイーンへ派遣した。
クワイ=ガンはアナキン・スカイウォーカー少年を連れて女王のスターシップへ戻る途中で、シス卿の襲撃を受けた。クワイ=ガンは正体不明の襲撃者とライトセーバーの対決を繰り広げ、ロイヤル・スターシップが離陸するまでの間、モールの攻撃をしのいだ。クワイ=ガンは飛び立った宇宙船のタラップに飛び乗り、モールを1人砂漠に残してタトゥイーンを後にする。銀河共和国の首都惑星コルサントに到着した後、クワイ=ガンは謎の襲撃者はシスに違いないとジェダイ最高評議会に報告したが、賛同は得られなかった。しかし間もなくクワイ=ガンとオビ=ワンはナブーの戦いで再びモールと相まみえることになった。
背景[]
- 「ついにジェダイの前に姿を見せる時が。復讐の時が来ました」
- ―ダース・モール[出典]
32 BBY[2]、シスの暗黒卿の陰謀により、トレード・フェデレーションによってミッド・リムの惑星ナブーが侵略された。ナブーの女王パドメ・アミダラはジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンやパダワン・オビ=ワン・ケノービの助けを借りて母星から脱出し、アウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星タトゥイーンへ逃れた。ナブー侵略を合法化するには女王に協定書へ署名させる必要があったため、シス卿ダース・シディアスは弟子のダース・モールをタトゥイーンへ派遣する。スター・クーリエ<シミター>でタトゥイーンに到着したモールは、DRK-1ダーク・アイ・プローブ・ドロイドを使ってモス・エスパの街を捜索し、アミダラの居場所を探った。一方、クワイ=ガンはブーンタ・イヴ・クラシックの賭けで宇宙船の修理部品を手に入れた後、奴隷生活から解放されたアナキン・スカイウォーカー少年を引き取り、宇宙船に戻る途中だった。[1]
対決[]
- 「クワイ=ガンが襲われている」
- ―キャプテン・パナカ[出典]
プローブ・ドロイドからの報告を受けたモールは[1]、FC-20スピーダー・バイク<ブラッドフィン>[4] でナブー・ロイヤル・スターシップの方角へ向かい、ゼルリック・ドローと呼ばれる平原で、船に戻る途中のクワイ=ガンとアナキンを襲撃した。[3] アナキンはクワイ=ガンから伏せるよう命じられたおかげで、モールのスピーダー・バイクに轢かれずに済んだ。アナキンの頭上を通過した後、モールはスピーダー・バイクから飛び降り、ライトセーバーを起動してジェダイ・マスターを攻撃する。クワイ=ガンは自身のセーバーを抜いて応戦しながら、ロイヤル・スターシップのクルーに離陸を指示するよう、アナキンに命じた。[1]
モールはこの戦いでダブル=ブレード・ライトセーバーの刃を片方だけしか起動しなかった。アナキンが船に向かって走っていく中、クワイ=ガンは後方へ後ずさりしながらモールの攻撃をしのぎ、自身も反撃に転じたが、シス卿のライトセーバーに防御された。一方、アナキンはスターシップで侍女に扮したアミダラやキャプテン・パナカと合流し、コックピットにいたオビ=ワンやパイロットのリック・オーリーらにクワイ=ガンの状況を伝えた。オーリーはオビ=ワンの命令でスターシップを発進させ、ライトセーバーの対決が行われている現場に向かって低空で飛行した。クワイ=ガンが戦いを切り上げてタラップに飛び乗ると、スターシップはモールを砂漠に置き去りにしてそのまま空の彼方へ消えていった。[1]
その後[]
- 「女王とともにナブーへ行き、闇の戦士の正体を掴むのだ」
- ―メイス・ウィンドゥ[出典]
女王とともに銀河共和国の首都惑星コルサントに戻った後、クワイ=ガン・ジンはジェダイ最高評議会にタトゥイーンでの事件を報告し、襲撃者はシス卿に違いないと語った。シスは1,000年前に全滅したと信じられていたため、クワイ=ガンの主張は賛同を得られなかった。マスター・メイス・ウィンドゥはクワイ=ガンとオビ=ワンに引き続きナブーの問題を任せ、襲撃者の正体を解き明かすよう言い渡した。[1]
クワイ=ガンとオビ=ワンは女王とともにナブーに戻り、トレード・フェデレーションとの戦いに参加した。その際、2人は首都シードのパワー・ジェネレーターで再びモールと対峙した。クワイ=ガンはこの対決で命を落としたが、オビ=ワンがモールに重傷を与え、勝利を収めた。この戦いの後、メイス・ウィンドゥとグランド・マスター・ヨーダはシスの存在を認め、今回の敵の他にもう1人、彼の師匠または弟子にあたるシスがどこかに残っていると結論を下した。[1]
ダース・モールはオビ=ワンに敗れて重傷を負ったが、死んではいなかった。彼はアウター・リムの惑星ロソ・マイナーへ逃げ延び、クローン戦争の時代になって弟のナイトブラザー・サヴァージ・オプレスによって発見された。[5] モールはクローン戦争で再台頭を果たしたが、やがてシディアスに破れ、逃亡者となった。[6] 2 BBY、モールは再びタトゥイーンを訪れ、隠遁生活を送っていたオビ=ワンに再度対決を挑んだ。オビ=ワンはモールを倒して30年に及ぶ因縁に終止符を打った。[7]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (初登場)
- テイルズ・オブ・ジェダイ – シス卿 (間接的に言及)
- ドゥークー:ジェダイ・ロスト (間接的に言及) (ヴィジョンの中に登場) (回想シーン)
- 反乱者たち – ヴィジョンと声 (間接的に言及)