ダイオキシス(Dioxis)は人間をはじめとする知覚種族にとって有毒なガス。しばしば暗殺の手段やトラップとして用いられた。共和国時代、トレード・フェデレーションや独立星系連合が毒ガスとしてダイオキシスを用いた。また銀河内戦では銀河帝国と反乱同盟の双方がダイオキシス・グレネードと呼ばれる兵器を使用した。
歴史[]
- 「ダイオキシスだ。吸えば死ぬぞ」
- ―ラコ・ハーディーンに扮したオビ=ワン・ケノービ[出典]
32 BBY[3]、ナブー危機のさなか、トレード・フェデレーションを率いるニモーディアンたちは、ルクレハルク級バトルシップの会議室にダイオキシス・ガスを流し、ジェダイの特使であるクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービを暗殺しようとした。しかしジェダイはガスの攻撃を生きのび、バトルシップから脱出して惑星ナブーの地上へ逃げた。[1]
21 BBY[3]、独立星系連合のエージェントである大女優リシャ・シナタは、自身の宇宙船の劇場に集めた銀河共和国の元老院議員たちをダイオキシス・ガスで皆殺しにしようと画策した。しかしゲストのひとりだったパドメ・アミダラ議員が間一髪で観客たちを会場から避難させた。舞台にダイオキシスの煙が立ち込める中、シナタとジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーは呼吸マスクをつけた状態でライトセーバーの対決を繰り広げた。[4]
20 BBY[3]、ドゥークー伯爵が惑星セレノーで主催した賞金稼ぎのコンテストでダイオキシス・ガスが使用された。シーヴ・パルパティーン最高議長の誘拐計画に参加するメンバーを選出するため、ドゥークーはモラロ・エヴァルが設計した“ボックス”で賞金稼ぎたちに実力を証明させることにした。賞金稼ぎたちに与えられた試練は、徐々にダイオキシス・ガスで満たされていく部屋からの脱出だった。賞金稼ぎラコ・ハーディーンに変装していたオビ=ワン・ケノービがガスの中に潜り、次の部屋へ続く通路を発見したおかげで、賞金稼ぎたちは第一の試練を生き延びることができた。[2]
制作の舞台裏[]
ダイオキシスは1999年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で初登場を果たした。[1] “Dioxis”という単語はスター・ウォーズ世界オリジナルの固有名詞だが、映画の字幕や吹き替え等の翻訳媒体では「毒ガス」と意訳されることが多い。[1][2]
『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン4の第17話『サバイバル・ボックス』の制作時、当初の想定では第一の試練の部屋を充満するのはダイオキシス・ガスではなく水になる予定だった。デイヴ・フィローニ監督によると、脚本が描かれた当時はまだ水の表現方法が確立されておらず、代案としてガスが選ばれたのだという。最終的に水の表現問題は解決されたものの、『サバイバル・ボックス』のFX予算が限られていたため、そのままガスが使われることになった。[5]
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II
- 幕間 パート2—アドベンチャーズ(2017) 13
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (初登場)
- クローン・ウォーズ – サバイバル・ボックス
- Star Wars バトルフロント