- 「ドライデンに会いに来た。待っているはずだ」
「すぐに参ります。総督との会見がすぐに終わりますので」 - ―トバイアス・ベケットとマーゴ[出典]
ダイルズ・アネヴィ(Diles Anevi)は人間の男性で、銀河帝国の時代にエクスパンション・リージョンで総督を務めていた人物。10 BBY、アネヴィ総督は惑星ヴァンドアで犯罪組織クリムゾン・ドーンのヨット<ファースト・ライト>を訪れ、犯罪王のドライデン・ヴォスと会見した。
会見の目的は、グレート・グラン・ラン交易路を通るクリムゾン・ドーンのスターシップに対して特定の航行上の規則を免除する取り決めを結ぶことだった。アネヴィはその引き換えとして、自分が気にかけている慈善事業への寄付を確保したいと考えていたが、ヴォスは取り引きの途中で激昂し、アネヴィをキューゾ・ペターで斬り殺してしまった。
経歴[]
銀河帝国の時代、人間男性のダイルズ・アネヴィはインナー・リムとミッド・リムに挟まれた帯状領域、エクスパンション・リージョンの総督を務めた。10 BBY、アネヴィ総督は寒冷惑星ヴァンドアのフォート・イプソに停泊中のカレヴァラン・スター・ヨット<ファースト・ライト>を訪れ、クリムゾン・ドーン・シンジケートを率いる犯罪王ドライデン・ヴォスと対面した。この会合の目的は、グレート・グラン・ランと呼ばれるハイパースペース・ルートを通るクリムゾン・ドーンのスターシップが、特定の航行上の規則を免除されるよう取り決めを結ぶことだった。アネヴィは規則免除の引き換えとして、自身が深く気にかけている慈善事業に対して経済支援をしてもらいたいと考えていた。[1]
アネヴィはヨットの書斎でヴォスと話し合いに臨んだが、激昂したヴォスは[2] キューゾ・ペター[1] を使って総督の胸を切り裂いた。アネヴィは短いうめき声を上げ、ペターが引き抜かれた直後に床に倒れて息絶えた。[2] このとき、<ファースト・ライト>の観測デッキがあるフロアでは、ステージで演奏されていた歌がちょうど終わったタイミングだったため、ハン・ソロは短い静寂のあいだに苦痛の叫びとそれに続く落下音を耳にした。[3] アネヴィの亡骸は犯罪王に使えるハイロボン・エンフォーサーの1人によって引きずられていき、ヴォスはペターを部下に預け、代わりに[2] クアニャ[1] のグラスを受け取った。[2]
人物[]
ダイルズ・アネヴィは白い肌の人間男性で、目は灰色、髪には白髪が混じっていた。[2]
装備[]
<ファースト・ライト>を訪問した時、アネヴィは黒いシャツとパンツの上にゲイバーウール製の灰色の公務用外套を羽織っていた。また彼のベルトのバックルには取り引き用クレジット・チップ・ポートフォリオが内蔵されていた。[1]
制作の舞台裏[]
- 「ドライデンが不運な地方総督をどのように始末するかに関して議論が行われた。我々の一部は首を切り落とすことにしようと考え、実際、首が床を転がるバージョンも撮影された。一方、これはスター・ウォーズにしてはちょっとやり過ぎだと感じる者もいた」
- ―ジョン・カスダン(Twitterから翻訳)[出典]
ダイルズ・アネヴィは2018年公開のアンソロジー映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターである。[2] 映画の設定資料集『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド』(パブロ・ヒダルゴ著)で初めてキャラクター名が明かされた。[1] 映画のエンドロールにクレジットされている役名は“地方総督”(Regional Governor)であり、役者はマイルズ・リチャードソンとなっている。[2] また『オフィシャルガイド』にもリチャードソン演じるアネヴィの画像が掲載されている。[1] しかし映画本編で確認できるアネヴィの俳優は、明らかにリチャードソンと別人である。[2]
『ハン・ソロ』撮影中、ドライデン・ヴォスがアネヴィをどうやって殺すかの議論が行われた。脚本家のジョン・カスダンによれば、制作クルーの一部は首を切り落とすアイデアを支持していたといい、実際に首が床を転がるシーンの撮影が行われた。しかし斬首のシーンは『スター・ウォーズ』映画にしては乱暴すぎだと考える者もいたため、結局このバージョンはカットされることになった。[4]
登場作品[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (初登場)