ダガン・ゲラ(Dagan Gera)はアーカニアン・オフシュートの男性で[3]、フォースのダークサイドに転向した元ジェダイ・ナイト。ジェダイの探検家にして、ジェダイ・オーダーでも指折りの戦士だったダガンは、ハイ・リパブリック時代にアウター・リムの惑星コーボーを拠点に活動した。ダガンとその盟友であるジェダイの科学者サンタリ・クリィは謎多きコーボー物質の研究チームに所属しており、この物質の起源とされる星雲“コーボー深淵”を探索するために巨大なアンテナ装置をコーボーとその衛星に設置した。またダガンはレイヴィスを決闘で破り、このゲンダイ種族の戦士から厚い忠誠心を勝ち取っていた。[2]
ダガンは独りで危険な深淵を探索し、その深奥に隠された惑星を発見してタナローと名付けた。ダガンはこの星が銀河辺境におけるジェダイの砦となることを夢見て、新たなジェダイ・テンプルを設立した。サンタリも彼の夢を後押しし、誰でも深淵を渡航できるよう専用のコンパスを発明した。ところが、タナローがナイヒルの侵略にさらされた際、ジェダイ評議会はこの惑星から撤退する決断を下し、全てのコンパスを破壊するよう命じた。オーダーに幻滅したダガンは、コンパスを破壊したジェダイたちを殺し、サンタリから最後のコンパスを奪い取ろうとした。しかしサンタリはライトセーバーでダガンの右腕を切断すると、彼を“森のアンテナ”施設にあるバクタ・タンクに封印した。サンタリはいずれダガンを解放して再び選択のチャンスを与えるつもりだったが、コーボー星系を襲ったハイパースペース大災害によって実現に至らず、ダガンは200年以上にわたって眠り続けることになった。[2]
9 BBY、ダガンはジェダイ・ナイトのカル・ケスティスによってタンクから解放された。ジェダイに対する恨みとタナローへの野望がいまだ衰えていなかったダガンは、カルと敵対し、レイヴィス率いる盗賊団ベッドラム・レイダーを従えて再びタナローの探求を開始した。彼はサンタリのコンパスを追い求め、かつて彼女の従者だったドロイドZN-A4を誘拐した。共和国チューナー装置を手に入れたダガンは、レイヴィスにアンテナ施設の稼働を命じ、自身は銀河帝国と戦いを繰り広げながらコーボー観測所を制圧した。コンパスを確保し、サンタリが遺したメッセージを見た後、ダガンは観測所に現れたカルやその仲間ボード・アクーナと対決に臨んだ。ダガンは戦いを優位に進めたが、サンタリの幻を見せられた際に生じた隙を突かれ、カルに殺された。ダガンの野望は潰えたが、のちにカルのクルーがタナローへの再渡航に成功し、この星をヒドゥン・パスの避難所として役立てていくことに決めた。[2]
登場作品[]
- Star Wars ジェダイ:サバイバー (初登場)
参考資料[]
- スター・ウォーズ ハイ・リパブリック キャラクター事典
- アート・オブ・Star Wars ジェダイ:サバイバー
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
脚注[]
- ↑ Star Wars Jedi: Survivor - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)によると『Star Wars ジェダイ:サバイバー』は前作『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』の5年後の物語である。『スター・ウォーズ タイムライン』によれば『フォールン・オーダー』の時系列は14 BBYであるため、『サバイバー』の時系列は9 BBYということになる。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 Star Wars ジェダイ:サバイバー
- ↑ 3.0 3.1 3.2 スター・ウォーズ ハイ・リパブリック キャラクター事典