ダグ(Dug)は惑星マラステア出身の知覚種族。腕で歩く姿が特徴的で、体格は小柄だった。マラステアのダグはダグ評議会によって統治され、クローン戦争期には“ドージ”の称号を持つナカ・ウラスが評議会の長を務めていた。一部のダグは母星のマラステアを離れ、銀河系社会に進出していた。銀河共和国時代の末期、ダグのセブルバはポッドレーサー・パイロットとして活躍し、プレイゴは人気のサーカスを主宰していた。ダグはコア・ワールドのコルサントからアウター・リム・テリトリーのタトゥイーンまで、さまざまな惑星に住んでいた。
生態と特徴[]
エイリアン種族のダグは独特な姿勢で歩くため、他の種族と容易に見分けがついた。彼らは脚ではなく腕を使って歩き、歩行中、脚は宙ぶらりんになった。ダグの脚は手の役割を果たし、物を器用に操作することができた。ダグの鼻は前に向かって突き出しており、左右から巻きひげのような器官が垂れ下がっていた。ダグの肌の色は個体によってさまざまだったが、多くのダグは全身の大部分が黒紫色だった。また、体の前側は他の部分に比べて色が淡かった。コルサントに住んでいたダグの1人は、緑色の肌をしていた。
歴史[]
ダグ種族は惑星マラステアに起源を持っていた。古代のダグ部族は、ジロ・ビーストと呼ばれる巨大な獣と戦いを繰り広げた。マラステアの各地へ進出したダグは燃料を求めて掘削活動を行い、ジロ・ビーストをほぼ絶滅状態へ追い込んだ。彼らはこの獣の弱点を全て記録に残した。やがてジロ・ビーストはどこかへ身を隠した最後の1匹を除き、完全に滅び去ったと考えられるようになった。最後の1匹との対決に備え、ダグの民は代々ジロ・ビーストの知識を教え継いだ。
クローン戦争期、ダグは燃料を求めてマラステアにやって来た独立星系連合と対立した。銀河共和国はマラステアの戦いに援軍を派遣し、分離主義勢力のバトル・ドロイドを倒すためエレクトロ=プロトン爆弾を使用した。その結果、ダグによる攻撃を免れた最後のジロ・ビーストが呼び覚まされた。ドージ・ナカ・ウラス率いるダグたちはジロ・ビーストを殺そうとしたが、共和国軍はこの獣を気絶させ、コルサントへ持ち帰った。その後、ダグは共和国との間に協定を結んだ。
銀河系におけるダグ[]
銀河共和国時代、多くのダグが母星マラステアを離れ、銀河系社会でさまざまな役割を果たしていた。ダグのセブルバはポッドレーサーのパイロットとして名を馳せた。セブルバは大会で何度も優勝を果たし人気も高かったが、違法な兵器をレース機に積み込み、勝利のために他のパイロットを事故死させることもあった。ナブー危機のさなか、セブルバは砂漠の惑星タトゥイーンで開催されたブーンタ・イヴ・クラシック・レースに出場した。彼は優勝を期待されていたが、人間の少年アナキン・スカイウォーカーとの揉みあいに負けてリタイアした。
クローン戦争中、ダグのプレイゴがサーカス団の座長を務めていた。彼は未開の星々で苛酷な生活を送る入植者たちに適正価格で娯楽を提供していた。フローラムを拠点とするウィークウェイの海賊、ホンドー・オナカーのためにショーを行った際、プレイゴは座員の1人をオナカーの部下に殺されてしまった。それ以来、プレイゴはオナカー・ギャングの前で芸を披露するのをためらうようになった。
登場作品[]
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