- 「きみは偉大なジェダイだった。そして、偉大なジェダイの息子だった。だが、復讐に身をゆだねた」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
ダース・クレイト[1](Darth Krayt)はアシャラド・ヘット[2](A'Sharad Hett)という名で生まれた人間の男性で、銀河共和国衰退期のジェダイ・マスター。伝説的なジェダイ・ナイト、シャラド・ヘットの息子だったアシャラドは、マスター・キ=アディ=ムンディのパダワンとなり、のちにアンヤ・クロに師事した。アシャラドがまだ10歳の時、シャラド・ヘットはジェダイ・キラーのオーラ・シングに殺される。アシャラドは後に父の仇であるシングと対峙し、対決に勝利した。クローン戦争中、彼は将軍として共和国に仕え、カリスマ的な指導者としてボズ・ピティの戦いやサルーカマイの戦いでクローン・トルーパーを指揮した。彼は若きアナキン・スカイウォーカーと友人になり、戦争で思い悩むアナキンに助言を与えた。クローン戦争が終結した19 BBY、アシャラドはオーダー66を生き延びた数少ないジェダイのひとりとなった。
アシャラド・ヘットはやがて故郷のタトゥイーンへ帰還し、新しく誕生した銀河帝国への復讐を誓った。しかし、彼はジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービと対立し、タトゥイーンから追放されることになった。やがてアシャラドは、ジェダイ・オーダーを崩壊へ導いたシス卿ダース・ヴェイダーの正体が旧友のアナキンであることを知った。アシャラドはアナキンを正しい方向へ導けなかったことで自らを責め、ジェダイとしての生き方を捨て、賞金稼ぎとなった。賞金稼ぎの仕事でコリバンを訪れた際、アシャラドはゾーザーンの亡霊に導かれてシスの道を歩み始めた。その後、アシャラドはユージャン・ヴォングに捕えられて拷問を受け、ダークサイドに転向し、自らをシスの暗黒卿“ダース・クレイト”と称した。彼は新世代のシス卿としてワン・シスを創始する。クレイトのシス・オーダーはコリバンに身を隠しながら密かに成長を続けた。ユージャン・ヴォング戦争終結後、クレイトはモフ・ニーナ・カリクストと手を結び、シス=帝国戦争を引き起こして銀河連合自由同盟を破滅へと導いた。戦争終結時、クレイトは皇帝ローン・フェルを失脚させ、ニュー・ジェダイ・オーダーを崩壊させた。
銀河同盟のガー・スタージ提督やローン・フェルが大規模な抵抗運動を開始するまでの7年間、ダース・クレイトは銀河系に鉄の統治体制を敷いた。また、クレイトはスカイウォーカー家の末裔であるケイドの存在を知った。健康状態の悪化に悩まされていたクレイトは、スカイウォーカーの末裔が持つフォースの力を求め、ケイドの捜索を命じた。しかし、彼はハド・アバドンにおける戦いで副官のダース・ウィーロックに裏切られた。ウィーロックはしばらくのあいだシスを指揮したが、クレイトは瀕死の状態から復活し、自らに忠実なシスを呼び集めた。新しいシス・トルーパーを使ってコルサントを奪回した後、クレイトはウィーロックを殺害し、銀河再生のための決戦に乗り出した。コルサントで行われた最終決戦のさなか、クレイトはケイドをダークサイドに引き込もうとしたが失敗し、敗北して命を落とした。
参考資料[]
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇』に基づく。
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇』に基づく。
関連項目[]
- ヘット家