- 「大昔、シスは互いに殺し合い、自らの欲望の犠牲となった。灰となった多くのシスの中で、私だけが生き残った。私は知識をひとりだけに伝えることにした」
- ―ダース・ベインの幻影[出典]
ダース・ベイン(Darth Bane)は人間の男性で、クローン戦争の1,000年前に活躍したシスの暗黒卿。シスがジェダイ・オーダーによって滅ぼされた際、ベインは唯一の生存者となった。ベインはシスがジェダイに負けたのは仲間内で争いを繰り広げていたせいだと考え、新世代のシスを存続させるためのルールを打ち立てた。ベインが定めた2人の掟により、同時期に存在するシスの人数はマスターと弟子の2人だけとなった。ベイン以降、新たなるシスはジェダイへの復讐を目標に掲げ、教えを受け継いでいった。ベイン自身はジェダイに倒されたが、ジェダイはベインを最後にシスが完全に滅びたと思い込んだ。
ベインが思い描いた復讐は、クローン戦争の終結時に実現された。ベインの系譜に連なるシス卿ダース・シディアス(表向きには銀河共和国のパルパティーン最高議長として知られた)が、ジェダイ・オーダーを滅ぼして銀河帝国を創始したのである。しかし、シディアスはフォースのライトサイドへ再転向した弟子、ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーに倒され、シスの勝利は短命に終わった。
経歴[]
2人の掟[]
ダース・ベインはクローン戦争の1,000年前に活躍したシスの暗黒卿である。彼が生きた時代、シスは権力を求めて互いに争い、結果的にシス全体の敗北を招いてしまった。フォースのダークサイドの信奉者たちはジェダイ・オーダーに滅ぼされたが、ダース・ベインは戦いを生き残り、唯一のシス卿となった。[1][2]
味方同士の争いがシスに破滅をもたらすことに気付いたベインは、2人の掟というシスの新しい哲学を打ち立てた。彼は同時期に存在してよいシスの人数を、力を持つマスターと、マスターの力を渇望する弟子の2人だけと定めたのである。ベインは自ら弟子を取り、持てる知識を教え込んだ。ベイン以降、新世代のシス卿たちは陰謀と欺瞞によって権力掌握とジェダイへの復讐を追い求めた。やがてジェダイは2人の掟の存在を知り、ダース・ベインを滅ぼしたが、ベインを最後にシスが完全に消え去ったと勘違いした。ジェダイに気付かれないまま、ベインの計画はその弟子によって受け継がれた。[1]
ベインの死後、彼の遺体は古代シスの故郷、惑星モラバンドにある暗黒卿の谷の墓地に納められた。クローン戦争当時、ベインはモラバンドに埋葬された最後のシス卿だった。[1]
ベインの遺産[]
- 「幻想じゃ。実体ではない」
- ―ベインの幻影に対し、ヨーダ[出典]
ベインが死んだ後、シスは長年にわたって表舞台から姿を隠し、銀河系の征服を目指して秘密の活動を続けた。ナブー危機以前、シスの教えはダース・シディアスによって受け継がれた。シディアスはシーヴ・パルパティーンという名を名乗って銀河共和国最高議長の地位を手に入れ、更なる権力を求めてクローン戦争を引き起こした。戦争中、彼は共和国と分離主義同盟の双方を操り、一般市民の反ジェダイ感情を密かに煽り立てた。[5] シディアスはジェダイ・オーダーを滅ぼす日に備え、自らを正当化する準備を着々と進めた。[6]
クローン戦争中、ジェダイのグランド・マスター・ヨーダは死後も自我を保つ術を求めて惑星モラバンドを訪れた。暗黒卿の谷にある墓地に足を踏み入れたヨーダは、炎に包まれたダース・ベインの幻影に行く手を阻まれた。[4] これはベイン本人の霊体ではなく、ヨーダの試練の一環として出現したヴィジョンだった。[7] ベインの幻影は年老いたジェダイ・マスターをダークサイドに引き込もうとしたが、にべなく拒否された。ヨーダは、ダース・ベインは既に死んでおり、自分の目の前にいるのは何の力も持たない幻想に過ぎないと断言した。すると幻影はベインの石棺の中へと姿を消し、ヨーダは旅を続けた。[4]
シスはクローン戦争終結時に1,000年越しの復讐を実現した。ダース・シディアスが自らを皇帝と称し、共和国を銀河帝国へと再編したのである。彼は共和国グランド・アーミーのクローン・トルーパーにオーダー66を発令し、銀河各地の戦場で戦うジェダイをその場で処刑させた。また、シディアスはジェダイの“選ばれし者”とされていたジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーをダークサイドに引き込んで弟子にした。こうしてダース・ベインの思い描いたシスの復讐が達成されたのである。[6]
しかしシスの勝利は短命に終わった。銀河帝国の創設から23年後、アナキン・スカイウォーカーがフォースのライトサイドに再転向してシディアスを殺し[8]、1,000年以上昔のダース・ベインに起源を持つ[1] シスの銀河統治に終止符を打ったのである。[8]
人物[]
ダース・ベインは人間種族[2] の男性だった[3]。シスの敗北を目撃したベインは、貪欲さと内紛がシス全体の敗北をもたらしたのだと考えた。シス最後の生き残りとして、ベインは2人の掟という新しいルールを打ち立てた。[4] 彼は同時期に存在するシスをマスターと弟子だけにすることで、ジェダイに対する復讐計画の秘密を保ちながら伝統を存続させることができると考えたのである。[9]
登場作品[]
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- Darth Bane - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- Darth Bane - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 Darth Bane - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ 3.0 3.1 Darth Bane - 公式データバンク
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 クローン・ウォーズ – 犠牲
- ↑ クローン・ウォーズ – 爆破犯を追え
- ↑ 6.0 6.1 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- ↑ @pablohidalgo(パブロ・ヒダルゴ) - X (旧Twitter). “That wasn't his spirit. It was a vision that was part of Yoda's ongoing trial.” (スクリーンショット)
- ↑ 8.0 8.1 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
- ↑ Sith - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)