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「閣下? 陛下? 猊下? 作法は苦手よ。私、盗賊考古学者で、プロトコル・ドロイドじゃないし」
ダース・ヴェイダーに対し、アフラ[出典]

チェリ・ローナ・アフラ(Chelli Lona Aphra)は人間女性で、銀河内戦の時代に活動した盗賊考古学者宇宙船アーク・エンジェル>のパイロットで、銀河系の失われたテクノロジーや兵器を見つけ出して再起動することを生業にしていた。ヤヴィンの戦いの直後、犯罪組織ドロイド・ゴートラの仕事を請け負っていたアフラは、トリプル=ゼロ人格マトリックスを手に入れるため隔離施設クアランティン・ワールドIIIに潜入した。アフラは学芸員ウタニ・ゼーンに捕えられたが、彼女を探していたシス卿ダース・ヴェイダーによって窮地を救われ、マトリックスを入手した。忠実なドロイド軍団を欲していたヴェイダーはアフラに協力を求め、アフラは運命を感じて暗黒卿の頼みを引き受けることに決めた。その後、アフラは再起動した殺人ドロイド0-0-0BT-1と共にヴェイダーの旅に同伴することになった。

アフラと2体のアサシン・ドロイドは、ヴェイダーのドロイド軍団製造に必要な装置を奪うため惑星ジオノーシスの秘密任務に着手した。彼女たちは銀河帝国による虐殺を免れたジオノージアン女王から装置を奪い、目的の秘密兵団を手に入れる。その後、皇帝ダース・シディアスサイバネティックス研究者サイロIVに命じて密かにヴェイダーの後継者を準備していたことが判明し、アフラはヴェイダーのJタイプ327ヌビアン・スターシップを操縦してサイロの研究基地へ向かった。ヴェイダーはこの基地内で自らの代替要員たちと決闘を繰り広げて戻ってきたが、アフラには多くを語らず引き上げた。

経歴[]

盗賊考古学者[]

「私は盗賊考古学者よ。掘り返すのは本能だわ」
ドクター・アフラ[出典]
Aphra

ドクター・アフラ

人間女性、チェリ・ローナ・アフラは分離主義運動クローン戦争の時代に未開の地の農場で育った。農場が略奪に遭った際、アフラは母親に命じられて逃げ出した。逃げ先の洞窟で巨大な大砲を見つけたアフラは、農場に戻って略奪者たちを皆殺しにしたが、母親の命を救うことはできなかった。その後、アフラは盗賊考古学者技術者としての活動を開始し、軍事利用できるテクノロジーやドロイドの再起動を仕事にした。彼女は主に独立星系連合が使用したバトル・ドロイドを改造して復活させ、海賊等の犯罪組織に提供していた。

盗賊考古学者としてのキャリアの中で、アフラは刑務所に入れられていたことがあったが、短い刑期で出所できた。また、彼女は古代の産物を現場で使うのではなく倉庫に保管しようとする者たちを敵対視し、カリダインの学芸員ウタニ・ゼーンとの間に何度かトラブルを起こしていた。銀河内戦時代ドロイド・ゴートラと呼ばれる犯罪組織がアフラを雇い、銀河帝国グランドモフウィルハフ・ターキンの管轄下で開発された2体の殺人ドロイドを復活させる仕事を依頼した。そのうちの1体、アストロメクアサシン・ドロイド(通称ブラストメク)のBT-1は、ターキンの基地を破壊して宇宙空間を漂っていたところをアフラに回収された。アフラはBT-1に強力な行動抑制プログラムを組み込んだが、ターキンの基地で使われていた研究開発言語が分からなかったため、ドロイドを起動することができなかった。また、彼女はターキンのもとで製作された拷問プロトコル・ドロイドのボディも入手した。

ヴェイダーの手先[]

殺人ドロイドと暗黒卿[]

「私、あなたに仕える運命なのよ」
ダース・ヴェイダーに対し、チェリ・ローナ・アフラ[出典]
Aphra jones

警備用ドロイデカから逃げるアフラ

ヤヴィンの戦いの直後、アフラはドロイド・ゴートラから依頼された2体目のドロイドを復活させるため、カリダイン・スペースにある隔離施設クアランティン・ワールドIIIに潜入した。この施設には古代に製作された危険なドロイド・プログラム、トリプル=ゼロ人格マトリックスが保管されていた。彼女はステルス・マイクロドロイド・ダストを使ってレーザー・セキュリティ・システムを暴き、マトリックスが収められている倉庫にたどり着いた。しかし彼女は帰り道でレーザーに触れてしまい、警備装置を作動させてしまった。ドロイデカの追跡を何とか振り切った後、彼女はウタニ・ゼーンとB2スーパー・バトル・ドロイドに取り囲まれた。

カリダインの学芸員はマトリックスを取り上げ、アフラを拘束した。その直後、クアランティン・ワールドIIIにシス卿ダース・ヴェイダーTIEアドバンストx1が到着した。ヴェイダーは海賊の討伐任務を遂行した際にアフラが再起動したバトル・ドロイドと戦い、盗賊考古学者の技術に感銘を受けて彼女を捜索していたのである。ヴェイダーはゼーンの抗議を聞き入れず、フォースライトセーバーを使ってスーパー・バトル・ドロイドと戦い始めた。拘束を逃れたアフラは、マトリックスを奪うためゼーンに飛び付いた。ゼーンが落としたマトリックスはプラットフォームの端から落下していったが、アフラは間一髪のところでキャッチした。シスの暗黒卿はゼーンを殺し、片手だけでプラットフォームにぶら下がっているアフラに手を差し伸べ、彼女の助けを借りたいと告げた。

Triple zero born anew

0-0-0を起動するアフラ

アフラはヴェイダーのTIEスターファイター宇宙船アーク・エンジェル>にドッキングさせ、暗黒卿を作業室に招き入れた。アフラは人格マトリックスのコードを解除するまでは仕事を手伝うことができないと語ったが、ヴェイダーはコントロール・パネルをいじって一瞬でロックを解除した。彼女はターキンの基地で開発されたプロトコル・ドロイドのボディにマトリックスをインストールし、通訳・式典・拷問専門ドロイド“0-0-0”(通称トリプル=ゼロ)を起動させた。彼女は自分とヴェイダーをトリプル=ゼロの主人に設定し、BT-1を起動するよう命じた。ターキン配下で開発されたトリプル=ゼロは、再起動に必要な研究開発言語を知っていたのである。目覚めたBT-1はアフラやヴェイダーを攻撃しようとしたが、トリプル=ゼロに制止され、すぐに忠実なアサシン・ドロイドになった。

ヴェイダーに仕えることに運命を感じたアフラは、ドロイド・ゴートラとの縁を切ることに決めた。ヴェイダーは自分に忠実なバトル・ドロイドの軍団を求めており、それにはアフラの協力が必要だった。ヴェイダーはシス・マスターである皇帝ダース・シディアスにも存在を知られていない秘密兵団を手に入れたがっていたが、アフラに詳細な情報は教えなかった。ヤヴィンの戦いで皇帝の不興を買ったヴェイダーは、以前よりも自由に帝国軍を指揮することができなくなっていたのである。アフラはバトル・ドロイド製造装置を手に入れるため、アウター・リム・テリトリーの惑星ジオノーシスへの旅を提案した。

ジオノーシスの秘密任務[]

「今ここで私を殺すの? それとも後で? あなたの目的だった秘密兵団は手に入った。私はもう用済みよね。最初から、制限時間があるのはわかってた。選べるなら、ライトセーバーで首を刎ねて。予告なしに、一撃で。宇宙に捨てるのはやめてよね。いつもその悪夢を見るの。たまんない」
―チェリ・ローナ・アフラ[出典]
Secret mission Geonosian queen

女王のドロイド工場

帝国時代、ジオノーシスは銀河帝国による攻撃を受け、ジオノージアンの大半が死に絶えていた。しかし、ひとりの女王が浄化を生き延び、ドロイド技術を駆使して種族の復活を試みた。ドロイド・ゴートラを介してその情報を得ていたアフラは、ヴェイダーを女王のドロイド工場へと案内した。女王の巣穴へ向かう途中、アフラは暗黒卿にジオノーシスに来た経験はあるかと尋ねたが、余計な詮索はするなとたしなめられた。トリプル=ゼロとBT-1に警備ドロイドの始末を任せ、アフラたちは地下のドロイド工場に辿り着いた。

ヴェイダーはライトセーバーを起動して女王に襲い掛かり、彼女の下半身と繋がっているドロイド製造装置を切り離した。女王はB1バトル・ドロイドをベースにした“子ども”たちを暗黒卿にけしかけたが、BT-1がミサイル火炎放射器で敵を一掃した。アフラは脱出口を開くため位置ビーコンを起動しようとしたが、ビーコンの噴射装置が故障しており、天井に設置することができなくなっていた。アフラはヴェイダーのもとへ飛び降りて相談したが、暗黒卿はフォースを使ってビーコンを持ち上げ、簡単に問題を解決した。その後、自動操縦の<アーク・エンジェル>がビーコンの場所を砲撃し、地下工場の天井に穴をあけた。ヴェイダーはフォースを使って瓦礫の落下から自分とアフラの身を守った。ヴェイダーはJタイプ327ヌビアン・スターシップ専用機から降ろされたケーブルをドロイド製造装置に取り付け、アフラ、トリプル=ゼロ、BT-1らと共に地下から脱出した。

<アーク・エンジェル>に戻った後、アフラは女王のドロイド製造機械に手を加え、ヴェイダーに忠実なBXシリーズ・ドロイド・コマンドーを製造できるようにした。仕事を終えた後、アフラはヴェイダーに自分を殺すつもりなら一思いに殺してほしいと頼んだ。アフラはヴェイダーに仕え始めた時から、仕事が終わったら口封じのため殺される覚悟を決めていたのである。ところが、ヴェイダーは使い道がある限り彼女に危害を加えるつもりは無いと答え、自分に害をなすような事は絶対にするなと警告した。その直後、トリプル=ゼロがふたりの会話に割って入り、賞金稼ぎから連絡が入ったと報告した。

サイロの研究基地へ[]

「なるべく不吉な話はしたくないんだけど…悪者の秘密基地を見つけちゃったみたいね」
「いかにも」
「冗談なのに」
「知っておる。私を相手に戯れ言は無駄だ」
―チェリ・ローナ・アフラとダース・ヴェイダー[出典]
Cylo base space whales

サイロの研究基地

ヴェイダーに連絡を入れたのは、ウーキーの賞金稼ぎブラック・クルルサンタンだった。彼はヴェイダーに雇われ、皇帝パルパティーンの秘密エージェントの素性を探っていた。エージェント(のちにサイロという名前だと分かった)はクルルサンタンに捕まり、ヴェイダーやアフラの前に引き立てられた。その後サイロはトリプル=ゼロの拷問で命を落としたが、研究基地の場所、そして皇帝が彼に与えた仕事の内容が明らかになった。サイロは皇帝の指示のもとヴェイダーの後任者を育成していた。

アフラはヴェイダーに命じられてヌビアン・スターシップを操縦し、サイロの研究基地に到着した。サイロの基地は宇宙空間を漂う巨大なサイボーグ生物の体に組み込まれており、アフラやヴェイダーを驚かせた。アフラが基地にイオン魚雷を撃ちこんだ後、ヴェイダーはトリプル=ゼロ、BT-1、ドロイド・コマンドーを率いて施設へ攻め入った。アフラは船内に留まり、BT-1がハッキングした情報をもとにヴェイダーの案内役を務めた。その後、ヴェイダーは研究所内でサイロの新しい肉体(サイロV)や皇帝パルパティーンと対峙した。皇帝に命じられ、ヴェイダーは自分の後任として用意されたサイバネティックス戦士たちと戦うことになった。デモンストレーションが終わった後、皇帝はヴェイダーにシスの道を説き、後任者を育成したのもダークサイドの摂理に従ったまでだと語った。

アフラがヴェイダーの身を案じて突入の準備をしていた時、皇帝との会話を終えたヴェイダーがひとりで船に戻ってきた。研究所内での一件で不機嫌になっていたヴェイダーはアフラを黙らせ、すぐに船を出発させるよう命じた。研究基地を離れた後、アフラはボバ・フェットという名の賞金稼ぎから連絡があったことを報告した。ヴェイダーはアフラと別れ、インペリアル級スター・デストロイヤーでフェットと対面した。デス・スターを破壊した反乱軍パイロットを追っていたフェットは、そのパイロットの名が「スカイウォーカー」だったことをヴェイダーに知らせた。

登場作品[]

参考資料[]

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