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「腕利きの貨物船パイロットを見つけるならここに限る。だが気を付けろ。少々荒っぽい場所だからな」
ルーク・スカイウォーカーに対し、オビ=ワン・ケノービ[出典]

チャルマンの宇宙港カンティーナ(Chalmun's Spaceport Cantina)、別名モス・アイズリー・カンティーナ(Mos Eisley Cantina)は砂漠惑星タトゥイーンモス・アイズリー宇宙港にある酒場である。タトゥイーン訪れるスター・パイロットの多くはこのカンティーナで休憩をとるため、宇宙船のクルーを雇うには最適の場所だった。この店は強い酒と熱い音楽で知られ、ときには暴力沙汰が発生した。銀河共和国末期の時点ですでに、モス・アイズリー・カンティーナはハットの手下や賞金稼ぎ貨物船乗組員、運の悪いスペーサーといったあらゆる人種のたまり場として悪名を轟かせていた。薄暗い店内に足を踏み入れた旅人は、タトゥイーンの酷暑と、過去に関する余計な詮索から逃れることができた。しかしこのバーでの出会いの多くが暴力と流血に行きつくことから、常連たちは背中に気を付けることを心得ていた。

クローン戦争の時代、ニンバネル男性がカンティーナのバーテンダーを務めていた。戦争中の21 BBYパントランノットルウィスキー・パパノイダ書記長グリードによって誘拐された娘のチェ・アマンウェを救出するためモス・アイズリーのカンティーナを訪れ、グリードの仲間と銃撃戦を繰り広げた。またクローン戦争中、クレイツ・クローのメンバーやアサージ・ヴェントレスといった賞金稼ぎたちがたびたびカンティーナを訪れた。一時期、ラナットヴリチョン兄弟が建物の所有者となってスパイス小屋を経営したが、やがてウーキーチャルマンが新しいオーナーとなり、再びカンティーナを開いた。帝国時代にはウーハーアクメナがバーテンダーとしてチャルマンに雇われ、フィグリン・ダン率いるモーダル・ノーズが店内で演奏を行っていた。0 BBYオビ=ワン・ケノービルーク・スカイウォーカーは、この店で密輸業者ハン・ソロチューバッカと運命的な出会いを果たした。カンティーナは新共和国時代も営業を続けており、9 ABY頃にはマンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリンが仕事を求めて来店した。

特徴

概要

「散らかして悪かったな」
―店内でグリードを殺した後、ハン・ソロ[出典]

建物の外観。入口付近にユブリキアン9,000ランドスピーダーが駐機されている

チャルマン宇宙港カンティーナは、惑星タトゥイーンモス・アイズリーの中心地に位置し、隣には“共同”ゴミ捨て場があった。[2] モス・アイズリー宇宙港自体が異様な者たちの集まる場所であったが、モス・アイズリー・カンティーナはその中でもとりわけ凄みのある連中が出没する場所として知られていた。この店には幅広い経験を積んだプロのスペーサー銀河系のはるか辺縁から集まってきた奇妙なよそ者たちが集っていた。気弱な者には不向きな酒場だったが、常連客にとっては、それぞれの不運や、モス・アイズリーの惨めな吹き溜まりにいることを忘れさせてくれる“汎銀河的な雰囲気”を味わえる空間だった。[7] この薄暗いカンティーナは強い酒と熱い音楽で知られ[6]、専属のカンティーナ・バンドが様々な音色を奏でてくれるため、愚かなよそ者が迷い込んできて頭を吹っ飛ばされない限りは、誰もがそれぞれに楽しいひと時を過ごすことができた。店内では取引が交わされ、客たちが酔っ払い、怪しいビジネスがまかり通った。そしてバーテンダーは迷惑な客にはを盛るぞと脅しつけながら、店内ににらみを利かせていた。[7]

カンティーナではタトゥイーンの暑さと、過去に関する余計な詮索を避けることができた。カンティーナは銀河共和国時代の末期からすでに、ハットの手下や貨物船乗組員、運の尽きたスペーサーのたまり場として悪名を轟かせていた。帝国時代にはその悪評がさらに高まり、あらゆる種族の凶悪犯がこの埃っぽい酒場をまるで自宅のようにしていた。一方、タトゥイーンにやってきたスター・パイロットのほとんどがこのカンティーナを訪れるため、この店は宇宙船のクルーを雇うのに最適な場所でもあった。実際、パイロットたちは貨物輸送やチャーター便の仕事を探すためにこの店を愛用していた。[6] カンティーナは犯罪者と密輸業者に人気であり、その客層は既知星系のありとあらゆる異種族を網羅していた。[8] メタン呼吸するモアシーリアンジャワイーズ語が話せるビムの密輸業者、ソーリンボディガード、パイプを吸う役人が一堂に会すことができる場所は極めて少なく、カンティーナはその中でも重宝されていた。常連の種族が多岐にわたるため、バーテンダーは彼らに応じた飲み物の品ぞろえに気を配っていた。[7]

カウンターで接客をするバーテンダーのウーハー。前列の客は右からジェリコハーチェク・カル・ファスライカー・ライジャードネイブラン・リーズサイトア・カル・ファス

モス・アイズリー・カンティーナではたびたび暴力沙汰が発生した。薄暗いバーにおける出会いの多くが暴力や流に行きつくため、常連客は背後に気を付けなければならないことを承知していた。[6] カンティーナではクレジットさえ持っていれば誰でも歓迎されたが、新参者は危険な常連客に注意を払う必要があった。店内でブラスターを撃つのは賢明なことではなかったが、腕っぷしならだれにも負けない常連客ですら、丸腰でカンティーナに来るべきではないと考えていた。[7] しかしバーで発生する数々の喧嘩は、たいていの場合は無関心で済まされ、争いが起きたとしても数後には普段通りの状態に戻った。[8]

建物

「スピーダーで待っててくれ。厄介事は起こしたくない」
「心から同意いたします、ご主人様」
ルーク・スカイウォーカーC-3PO[出典]

カンティーナの入口に向かうディン・ジャリン

もともと初期の開拓者によってタスケン・レイダーの襲撃に備えた要塞として建てられた建物であり、カンティーナになるまでに兵器庫、醸造所、放浪者の安宿、スパイス小屋などさまざまな目的で使われた過去があった。またカンティーナとして使われるようになった後も、店を訪れる密輸業者賞金稼ぎ、ならず者の宇宙船乗組員、タトゥイーンの荒れた宇宙港をしばしば訪れるスパイス業者にとって、この建物は酒場であると同時にオフィスであり、会議室であり、待ち合わせの場、取引場所でもあった。[2]

建物のドアを通ると椅子ドロイド探知機が置かれた玄関ホールがあり、アーチを通って奥へ進み、数段の低い階段を降りると、カウンターとテーブル席が並ぶ薄暗いバーのエリアが広がっていた。[2] 玄関ホールは、灼熱の屋外と、比較的涼しい店内を仕切る緩衝地帯の役割を果たしていた。またこの空間があるおかげで、バーの先客は後から入ってくる者を品定めすることができた。[7] ホールとバーを隔てるアーチは低く、上方にベーシックで「頭上注意」と書かれた標識があった。[2]

バーの中心部には楕円形のカウンターがあり、その中にはIGシリーズドロイドの頭部を模したサーバーが設置されていた。カウンターの周囲には壁とアーチで区切られた8つのブースがあり、それぞれのブースにひとつないし複数の丸いテーブルが配置されていた。またブースのひとつはカンティーナ・バンド演奏場所として使用された。[2] この酒場は最大で102名を収容することができた。[9] バーカウンターの甲板の下には伸縮式のアームがあり、ラッチを弾くとがちゃがちゃと音を立ててデータパッド・スクリーンが展開された。このデータパッドは飲み物の配送スケジュールなどの確認に使われたが、銀河内戦当時は満足に機能しなくなっていた。[10]

バーのブース席のひとつに座るマフタックライリン・カーンジャス・パーマイオ

バーのさらに奥には、プライバシーに相応のを支払う逃亡者専用のバック・ルームや格納庫があった。格納庫には、軌道を周回する重貨物船まで酒を受け取りに行く多用途クレーン船や、チャルマンの脱出用宇宙船などが収容された。またカンティーナには秘密の裏口があり、いかがわしい店に通じていた。さらにまた、バーの奥には地下室へ通じる階段があった。地下の施設はもともとチャルマンがカンティーナを購入する前に造られたカタコンベ(地下墓地)であり、要らないものや体を投げ入れる腐食ピットとして活用されていた。また地下には酒蔵も造られ、バーテンダーウーハーが新しい飲み物を発明するための“ラボ”としても利用していた。酒蔵のクッカーはバーの樽栓までパイプでつながっており、特別な酒を店へ供給していた。[2]

カンティーナにはオーナーの部屋と、オーナーのプライベート・バーがあった。オーナーの部屋の床にはトラップドアが仕込まれ、その上にカーペットが敷かれていた。客から没収した武器はこの部屋に飾られていた。またオーナーの部屋の照明パネルは店の監視窓も兼ねていた。カンティーナには盗聴ワイヤーが張り巡らされており、店の警備主任が盗聴内容を確認するための小部屋があった。建物の壁には冷却ロッドが通っており、外壁にはロントジャーバを係留するためのリングが設置されていた。建物の隙間や人目につかない場所は、都市部で暮らすジャワたちの一時的な住みかとして勝手に利用されていた。[2]

経営者と従業員、バンド

「うちではそういうのはお断りだ」
「何だって?」
「ドロイドだ。そいつらは外で待たせておけ」
ウーハーとルーク・スカイウォーカー[出典]

オーナー、チャルマン

クローン戦争の時代、ニンバネル種族のバーテンダーがカウンターで接客をしていた。[5] クローン戦争以降、カンティーナの所有者は2人代わった。[9]

一時期、ラナット種族のヴリチョン兄弟がオーナーとなってこの土地でスパイス小屋を経営したが、ウーキーチャルマンが彼らから建物を買い取り、カンティーナのオーナーとなった。ヴリチョン兄弟は地下に埋めた無数の死体がチャルマンに発見される前に姿を消した。チャルマン自身、かつてはオード・マンテルで不運な旅人から金をたかる悪党だったが[2]、カンティーナでは非暴力のルールを掲げていた。[11] その一方で、チャルマンは自分の店で起こる騒動を楽しんでいる節があった。[12]

帝国時代、チャルマンはウーハーをバーテンダーとして雇っていた。[10] ウーハーはドロイド嫌いの人間男性で[4]、決して愛想のよい店員とは言えないまでも、客に余計な質問はせず、きちんと金を払う者ならだれでも大事に扱うことで知られた。[9] ウーハーはさまざまな種族の生化学を研究し、彼らがそれぞれどういう飲み物を好むかを学んだ。[4] ウーハーは味の分かる客を楽しませようと、カンティーナの地下にあるラボで新しい調合を試していた。[2] 地下はウーハーのねぐらでもあった。彼はいつも双子の太陽が昇る前に起床し、ズッカの塩漬けと砕いたグラヴェル=マゴットで朝食をとった。そしてカンティーナの階へ上がり、店内の明かりをすべて点け、機械のスイッチを入れるのが、店を開くまでの毎日のルーティーンだった。[10]

同時期、人間女性のアクメナが夜勤のバーテンダーとして雇われていた。彼女は愛想が良いのでウーハーよりも人気があった。[7] デルキン・リッジで妻のソルシとともに暮らしていたアクメナは[10]、もっといい時間帯に働きたいと考えていた。チャルマンは他にも、ニンバネルのハスクルフにプライベート・バーのバーマンを任せ、客の会話の盗聴を行う警備主任や、専属のパイロット、メカニックを雇っていた。[2] また新共和国時代にはEV-9D9を含む複数のEVシリーズ監督ドロイドがバーカウンターで働いていた。[3]

カンティーナで演奏するモーダル・ノーズ

カンティーナではかつてローディアンドーダ・ボドナウィードミュージシャンとして雇われていたが、彼がクビになった後、ビスモーダル・ノーズが新たにチャルマンと契約を交わした。[11] フィグリン・ダンドイック・ナッツイカベル・ゴントライリン・カーンナラン・チールスニル・エイデテック・モアテドン・ダーハイによって構成されるモーダル・ノーズはジャジーな音楽を得意とするインストゥルメンタル・バンドであり、彼らが演奏する日は客が増えた。[4] ファースト・オーダー=レジスタンス戦争の時代、モーダル・ノーズはもうカンティーナにはいなかったが、『わたしに夢中』や『デューン・シー・スペシャル』といった彼らの往年の名曲が、この頃もカンティーナの専属バンドによって演奏されていた。[13]

ルール

ウーハーがバーテンダーを務めていた頃、カンティーナには以下のルールが存在し[9]、看板に複数の言語で表示されていた:[11]

出典:  きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック

ウーハーに怒られたくないなら、ドロイドは外においてくること。
ブラスターはホルスターから出さない!わざわざもめごとを起こしたくはないだろう?
あいたテーブルか、カウンターを見つけること。ほかの客のそばにおしかけても、悲しい結果に終わるだけだ。
にこやかにふるまい、カウンターのとなりの客には1杯おごろう。
バンドには拍手を。たとえ、かなり調子っぱずれな演奏でも!
感じのいい会話を心がけ、くだらないジョークにもなるべく笑ってやろう。
バーテンダーにはチップをわたすこと。とくに、めんどうをかけた場合には

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メニュー

「プロウを。ストレートで」
アサージ・ヴェントレス[出典]

飲み物を受け取るカーベ

カンティーナで提供される普通サイズの飲み物の量は473ミリリットルであり、すぐに出せる飲み物の数は12杯だった。[9] カンティーナのバーではさまざまなエイリアンに酒を出していた。彼らはそれぞれ、多種多様の陶酔感を誘う液体、ガス、比率の決まった混合飲料を消費した。バーテンダーのウーハーは、酒を出すときに4台あるコンピューターのひとつを使い、基本成分の正しい比率を間違えないようにしていた。[2]

モス・アイズリー・カンティーナでは、バンサであるブルー・ミルクと、果物を発酵させたタトゥイーン・サンセット、バンサの皮から作るジャワ・ジュースデューバックの汗を発酵させたヤトゥーニ・ボスカ、強力なハットの飲み物タトゥーニ・ジャンコ、水生生物を材料にしたハットの喜びが人気のドリンクだった。[9] 他にも、カンティーナでは酷暑のタトゥイーンにおいて気分を和らげてくれるフィスチュラ・ジュースガモーリアン・フーチガー=スラリーといった飲み物や[10]プロウ[14]コレリアン・レッド[12]メレゼイン・ゴールド[2]ブラック・フィザーなどを注文することができた。[10]

チャルマンのカンティーナでは、メニュー表を見せてくれと頼み(変な顔で見られるが)、リストの中から特定の注文をすると、それが合言葉となって店の裏にある秘密の武器庫へ案内してもらうことができた。一時期はノヴァ・ブラスターを注文して、材料であるコレリアン・ブランデーの代わりにサヴァリーン・ブランデーを使うよう頼むのが合言葉になっていたが、この合言葉はのちに変更された。密輸業者ハン・ソロが知る限りでは、グルヴィアンスパイス=アイスを注文するのが最新の合言葉であるという。このメニュー表に記載されていた飲み物は4品目で、それぞれ材料まで明記されていた。品目は以下の通り:[15]

歴史

共和国時代

「グリード、何しにここへ来た?」
「計画が変更になった」
ゴウタルグリード[出典]

帝国時代

モス・アイズリー宇宙港の地下には洞窟のような造りのパイプラインが広がっており、常連客のマフタックカーベ[16] ドッキング・ベイ83[2] カンティーナの地下の“王国”で暮らしていた。カンティーナの営業時間中、マフタックとカーベは暗くて涼しい店に現れて中をうろつき、酔っ払いからモノを盗んでいた。カンティーナの夜勤バーテンダーであるアクメナは2人の行動を把握していたが、彼らが“敬意”を払う限り黙認していた。敬意とはすなわち家賃のことであり、アクメナは彼らから受け取った金の一部をオーナーのチャルマンにも渡していた。[16]

銀河帝国誕生から19後、惑星オルデランまで運んでくれるパイロットを探していたジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービ水分農夫ルーク・スカイウォーカーがこのカンティーナを訪れた。スカイウォーカーのドロイドであるC-3POR2-D2は入店を拒否された。スカイウォーカーは店内で犯罪者のコーネリアス・エヴァザンポンダ・バーバらとトラブルになった。バーバはブラスターを引き抜こうとしたが、ケノービがライトセーバーで彼の腕を切断した。その後、ふたりは<ミレニアム・ファルコン>のハン・ソロ船長チューバッカと取り引きし、彼らを雇うことに決めた。ケノービの仕事を引きうけた後、ソロは賞金稼ぎグリードと店内で対面した。グリードはジャバ・ザ・ハットがソロの首に懸けた賞金を狙っていた。ソロはグリードを挑発し、テーブルの下に隠したブラスターで彼を射殺した。[1]

登場作品

参考資料

脚注

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