チョッパー(Chopper)はクローン戦争に参加したクローン・トルーパーのニックネームである。クローン・サージェント・スリック率いる小隊に所属し、独立星系連合のバトル・ドロイドと戦った。チョッパーは勇敢な戦士だったが、軍規に違反して戦場から戦利品を持ち帰ることを好んだ。戦争序盤の22 BBY、チョッパーの部隊は分離主義勢力の侵略を受けたアウター・リム・テリトリーの惑星、クリストフシスへ派遣される。ジェダイが計画していた待ち伏せ作戦が失敗に終わった後、チョッパーたちは共和国軍兵舎に戻って休息をとった。この間、クローン・コマンダーCC-2224(コーディ)とクローン・キャプテンCT-7567(レックス)は共和国軍内にスパイがいることを突き止め、スリックの小隊隊員を集めて聞き取り調査を行った。チョッパーは軍規違反がばれて嫌疑をかけられたが、最終的にスリック隊長が真犯人だったことが明らかになった。
経歴[]
生い立ち[]
“チョッパー”のニックネームで知られるクローン・トルーパーは、彼の“兄弟”たちと同じく海洋惑星カミーノで生み出された。彼らは賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子テンプレートから造られたクローンで、銀河共和国のために戦う兵士として育成された。22 BBY、ジオノーシスの戦いによってクローン戦争が幕を開けると、クローン・トルーパーによって構成される共和国グランド・アーミーは銀河系各地へ派遣され、独立星系連合の分離主義勢力ドロイド軍と戦った。[1] チョッパーはクローン・サージェント・スリックの小隊に配属された。この小隊にはチョッパーの他にガス、ジェスター、スケッチ、パンチが所属した。[2]
クリストフシスの戦い[]
22 BBY、チョッパーの所属する小隊はジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービ率いる部隊に参加し、アウター・リム・テリトリーの惑星クリストフシスへ派遣された。分離主義勢力の侵略軍を撃退するため、彼らは大都市チャレイドニアにあるツインタワーでバトル・ドロイドの待ち伏せを試みる。チョッパーの小隊はケノービ将軍やクローン・コマンダーCC-2224(コーディ)とともに南タワーで攻撃に備え、スカイウォーカーとクローン・キャプテンCT-7567(レックス)のチームは北タワーに陣取った。ところが、共和国の作戦は分離主義勢力に漏れており、Tシリーズ・タクティカル・ドロイドTJ-55率いるB1バトル・ドロイド部隊が南タワーでケノービ隊に先制攻撃を仕掛けた。共和国軍の生存者はタワーの屋上に集まり、クローン・パイロット・ホークの操縦するLAAT/iガンシップに乗って撤退する。共和国軍基地に戻った後、チョッパーは施設の南出口付近に隠れ、軍規を破って戦場から回収してきたバトル・ドロイドの指でネックレスを作った。戦利品を完成させた後、チョッパーは基地の食堂でパンチやスケッチと合流した。[2]
基地で休息中、チョッパーと小隊隊員はコマンダー・コーディとキャプテン・レックスの命令で兵舎に集められた。2人のクローン将校は共和国軍の誰かが作戦情報を分離主義者に漏らしていることを突き止め、その犯人がサージェント・スリックの小隊の中にいると疑っていた。スパイが使っていたと思われる不規則な連絡用周波数が、スリックの兵舎から発信されていたのである。コーディとレックスは小隊の隊員一人一人に基地に戻ってからの行動を尋ね、容疑者を絞っていった。最後に順番が回ってきたチョッパーは、ドロイドの指で作ったネックレスを隠し、基地に戻った後はすぐに食堂に向かったと嘘をついた。しかし食堂にいたスケッチがこのアリバイに疑問を呈し、チョッパーは軍規違反を犯して戦利品を漁っていたこと白状せざるを得なくなった。小隊の隊員たちはチョッパーの行動を責め、スリックは彼をスパイとして連行すると告げる。チョッパーは軍規には違反したがスパイ行為は犯していないと反論し、南出口に隠れていたときスリックが司令センターに向かうのを目撃したと証言した。スリックはチョッパーがでたらめを言っていると主張し、ジェダイが戻りしだい尋問を始めると告げたが、この発言で自分が真犯人であることを自白することになった。ジェダイの不在は、司令センターで盗み聞きをしていなければ知り得ない情報だったのである。[2]
反逆行為を暴かれたスリックは、コーディとチョッパーをノックアウトして兵舎から逃げ去っていった。兵舎に取り残された小隊のメンバーは、隊長が分離主義者のスパイだったことを知ってショックを受ける。その後、スリックは基地に駐機されていたAT-TEウォーカーやガンシップを爆破して共和国軍の戦力に深刻なダメージを与えたが、コーディとレックスによって取り押さえられ、営倉に収監された。[2]