ティヴォーチェ・ビルレ（Tivoche Bilure）、通称“ミッドナイト”（Midnight）は惑星コレリア出身の人間男性で、帝国時代に惑星ヴァンドアのフォート・イプソにあるロッジで働いていた夜間バーテンダー。コロネット・シティの労働者地区の貧しい家庭で育ったビルレは、クレジットを稼ぐためにひたすら働いて年老い、父親のようにシップブレイカー咳を患う人生を送りたくないと考え、できる限りの貯金をして大型貨物船＜ランペイア・ホライズン＞に乗り込んだ。彼はチケット分を働いて返し、＜ホライズン＞の寄港地の中からヴァンドアを自分の新たな故郷に選んだ。[1]
ビルレはヴァンドアで生計を立てるため様々な仕事を経験した。ロッジのバーテンダーになる前、彼はここで雇い主を探したこともあった。彼の最初の仕事は、スピーダー・バイクに乗ってコドヨクを集め、レーザー・ナイフで彼らの皮を剥ぐことだった。しかし彼は自分のせいでコドヨクの頭数が減ったことを後悔した。その後、彼はビッグ・ロックに登って通信中継機を設置したり、銀河帝国がヴァンドアに来た際には、スピンネイカー・レイダースの縄張りにコンヴェイエクスの線路を敷く危険な仕事を引き受けたこともあった。ビルレはレイダースに襲撃された上、レイダースに間違われてTIEファイターに狙われるなどさんざんな目に遭った。[1]
ある時、ビルレはロッジのオーナーであるティブス・オスペからスラグ炉の再点火の手伝いを頼まれ、コレリアでの経験を活かして仕事をこなした。それ以来、ビルレはロッジを訪れるたびオスペから雑用を頼まれるようになり、やがて部屋を与えられた。ある日の夜、皮剥ぎ屋の集団がロッジのバーの営業終了時に現れた際、ビルレは一晩中彼らの相手をしてやった。ビルレが接客の才能に長けていることを知ったオスペは、彼に夜間のバーテンダーのフルタイムの仕事を提供した。“ミッドナイト”を名乗るバーテンダーとなったビルレは、ハン・ソロやチューバッカ、ランド・カルリジアンといったロッジの客たちと知り合い、彼らから様々な物語を聞いた。やがてビルレはロッジで見聞きした話を小さな本にまとめた。[1]
制作の舞台裏[]
“ミッドナイト”ことティヴォーチェ・ビルレは2018年に発売されたレプリカ・ジャーナル『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー：テールズ・フロム・ヴァンドア』（ジェイソン・フライ著）で初めて紹介されたキャラクターであり、この本の設定上の“著者”である。同書はビルレの主観で書かれた日誌という体裁をとっており[1]、ジェイソン・フライは“個人的には、ミッドナイトの言うことは信用できない”とコメントしている。[2]
