- 「ツキになんか頼っちゃいけねえ」
- ―ティー・ヴァ[出典]
ティー・ヴァ(Tee Va)は惑星ムーガ出身の男性ムーガンで、銀河共和国時代の末期に活動した密輸業者である。ムーガンとゴウタルからなる密輸組織を率いた。クローン戦争中、ヴァは物資不足に苦しんでいた惑星マンダロアにアーディース・ビバレッジ・ティーを密輸した。しかしヴァがスレイビンを使って飲み物を薄めたせいで新マンダロリアン市民の子どもたちが中毒症状に陥り、サティーン・クライズ女公爵に密輸活動の実態が知られてしまった。ヴァは首都サンダーリの港湾倉庫で公爵の部隊に見つかり、銃撃戦のすえ逮捕された。のちにヴァは自由の身となり、戦争中に再びマンダロアを出入りしていた。
経歴[]
マンダロアの事件[]
ムーガンの男性、ティー・ヴァはコマース・ギルドが支配する惑星ムーガ出身で、銀河共和国時代の末期に密輸組織を率いて闇市場の商品を売りさばいていた。彼の組織はムーガンとゴウタル種族の密輸業者によって構成され、禁制品の運搬にはシケルシュ級貨物ガンシップを用いていた。クローン戦争中の21 BBY、ヴァの組織はムーガで仕入れたアーディース・ビバレッジ・ティーをアウター・リム・テリトリーの惑星マンダロアへ密輸した。当時マンダロアはサティーン・クライズ女公爵率いる新マンダロリアン政府が中立政策を貫いたせいで外部との貿易を絶たれ、国民は物資不足に苦しんでいた。[2] そこでアルメク首相はクライズに秘密で惑星内に闇市場を設立し[4]、ヴァをはじめとする違法な業者がマンダロアに立ち入ることを許した。銀河共和国のパドメ・アミダラ元老院議員の歓迎パレードが行われた日、ヴァの組織は警備が手薄になっている首都サンダーリの荷役用ドックに入港し、税関のスタッフをクレジット・インゴットで買収した。以降、ヴァはこの税関スタッフを通すことで自由にサンダーリを出入りできるようになった。[2]
マンダロアに入り込むことに成功したヴァは、スレイビンと呼ばれる希薄剤を使ってアーディース・ビバレッジを薄め、利益の倍増を図った。ヴァはスレイビンが人体に害になることはないと考えていたが、大量に混ぜたため毒性が発生し、誰もそれに気づかないまま流通してしまった。シディークの仲買でアーディース・ビバレッジを仕入れたサンダーリの学校では大勢の子どもが中毒症状に陥り、病院へ運び込まれた。クライズ女公爵はアミダラ議員とともに事件の背景を調査し、学校関係者や貿易商をはじめ、闇市場に関連した腐敗がマンダロア各地に広まっていることを突き止めた。彼女たちはシディークからムーガの商人が利用している港を聞き出し、マンダロリアン・ガードを率いて港湾倉庫へ踏み入った。アミダラとガードたちは密輸業者に買収されたマンダロリアン・シークレット・サービスの見張りを倒し、短い銃撃戦のすえ倉庫を制圧する。ヴァはその場で逮捕され、彼が密輸した飲み物はクライズの指示で倉庫もろとも焼き払われた。[2]
その後[]
20 BBYの時点で、ティー・ヴァは既に自由の身になっていた。この年、彼はザイゲリアン種族の故郷である惑星ザイゲリアを訪れ、奴隷市場でオークションに参加した。[1][5]
19 BBY、ヴァはシャドウ・コレクティヴの支配下に入った惑星マンダロアで密輸活動を再開した。ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービがG9リガー級軽貨物船<トワイライト>でサンダーリにやってきたときも、ヴァは部下たちとともに積荷の運び出しを行っていた。ケノービが<トワイライト>の中でマンダロリアン・スーパー・コマンドーを倒した際、ヴァは不審な物音に気づいたが、部下にはそのまま作業を続けさせた。[3]
制作の舞台裏[]
ティー・ヴァはTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン3のエピソード『星を蝕むもの』で初登場を果たし、公式サイトのエピソード・ガイドで初めて名前が明かされた。その後目立った活躍はないが、『共和国の奴隷たち』と『歪みゆく惑星』で再登場している。『歪みゆく惑星』のエピソード・ガイドでは、首相に返り咲いたアルメクがティー・ヴァの組織をマンダロアへ呼び戻した可能性が示唆されている。