テヌー(Tenoo)は銀河系のアウター・リム・テリトリーに属す森林の惑星。巨大なテヌー・ツリーが生い茂り、豊かな水と緑の地形が広がっていた。テヌーを最初に開拓したカリア・クブロップは、この星にクブロップ・スプリングスと呼ばれる町を設立し、宙域各地からの旅人を歓迎した。この精神は後世の住民たちにも受け継がれ、テヌーには誰にでも親切に接し、物を分かち合う文化があることで知られた。テヌーにはジェダイ・オーダーの寺院があり、ハイ・リパブリック時代にはジェダイ・イニシエイトのグループがこの惑星で修業を積んだ。
特徴[]
惑星テヌーは銀河系のアウター・リム・テリトリー、グリッド座標I-17に位置した。[1] テヌーは様々な種族が呼吸可能な大気を有し、地表には森林や川が広がっていた。森を構成するテヌー・ツリーは入植地を見下ろすほど巨大で、さまざまな動物の棲み処になっていた。中でも格段に巨大なテヌー・ツリーの天蓋の上には独自の自然が広がっており、ビフルフライやガングル、ガドニアン・グラウンド・ウィーヴィルといった動物が暮らしていた。またヤラの木は巨大なテヌー・ツリーの上にしか生えないことで知られた。[8]
テヌーを流れる川にはフリッターポッドが生息していた。[8] 川には間欠泉が点在しており[15]、特に巨大なものはクブロップ間欠泉として知られた。クブロップ間欠泉は一年に一度空高く水を噴き上げることで知られ、地元住民の観光地となっていた。[8]
歴史[]
辺境の惑星テヌーはカリア・クブロップによってはじめて開拓された。カリアはテヌーにクブロップ・スプリングスという町を設立し、宙域各地からの旅人を歓迎する方針をとった。[9] やがてテヌーにはジェダイ・オーダーの寺院も築かれた。ドロイドのパイロットである0G-LCはかつてジェダイのために宇宙船<スター・シーカー>でブライアール宙域を旅してまわり、古代の遺物を集めた。しかし0G-LCはテヌーに戻ろうとしていた時に小惑星とぶつかる事故を起こし、惑星フォバリスに不時着した。0G-LCはそのまま長らく行方不明となったが、伝説的なパイロットとしてジェダイのあいだで語り継がれた。[16]
0G-LCの遭難から数百年が経過した[16] 232 BBY[17]、グランド・マスター・ヨーダは幼いカイ・ブライトスターやリス・ソレイ、ナブスをはじめとするジェダイ・イニシエイトのグループを新たにテヌーの寺院に送り込んだ。カイたちは同じ年頃の地元出身のパイロット、ナッシュ・デュランゴやドロイドRJ-83と親しくなり、彼女たちの宇宙船<クリムゾン・ファイアホーク>でテヌーへ運ばれた。テヌーに到着した直後、カイたちはハップのサップ・タップで略奪を働いていた海賊テイバー・ヴァル=ドーンの一味と最初の対決を繰り広げた。[4] 以降、カイたちはジェダイ・マスター・ジア・ザルドア・ザナの監督のもとテヌーでジェダイの修行を積み、友人たちとともに数々の冒険を経験した。[18]
住民[]
- 「ここの人はみんな親切だ」
- ―アンセン・ストラング[出典]
テヌーの最初の入植者であるカリア・クブロップがクブロップ・スプリングスを設立して以降、この惑星には人間やアルデニアン、ビス、チャドラ=ファン、ギゴーラン、アイソリアン、ラテロ、ミリアラン、ノートラン、パントラン、ローディアン、サラスタン、トワイレック[9]、アクアリッシュ[4]、ドウーティンといった様々な種族の住民が住み着いた。[12] カリア・クブロップが宙域各地からの旅人を歓迎する方針をとったこともあり、テヌーの人々は来訪者に親切なことで知られた。[9][12]
テヌーにはジェダイ・オーダーの古い寺院があり、ハイ・リパブリック時代当時はジェダイ・マスター・ジア・ザルドア・ザナの監督のもと、ジェダイ・イニシエイトのグループが寺院で暮らしていた。地元の住民はジェダイにも友好的であり、イニシエイトたちがクブロップ・スプリングスの祭りに招待されてライトセーバーの演武を披露したこともあった。[18] テヌーには他にも、子どもたちがレーシング・スキッフで競うクブロップ・クラシックや[15]、珍しいジェリーフルーツを分け合うジェリーフルーツ祭りといった伝統行事があった。[11]
主な地名[]
クブロップ・スプリングス[]
クブロップ・スプリングスはカリア・クブロップによって設立された入植地で、テヌー・ツリーの森の根元に築かれていた。[9] ハイ・リパブリック時代当時、この町には商人たちが魚類や果物などを売る市場や[14]、住民たちから愛されるカリア・クブロップの像、ハップが経営するカフェ“ハップのサップ・タップ”などがあった。[9] パイロットのナッシュ・デュランゴはクブロップ・スプリングスの出身だった。[4] クブロップ・スプリングスの隣を流れる川は、レース大会クブロップ・クラシックのコースにもなっていた。[15]
テヌー・ジェダイ・テンプル[]
テヌーのジェダイ・テンプルは232 BBYの数百年前には既に存在していた。232 BBY当時はテンプル図書館などの改修工事が行われており、長らく忘れ去られていた部屋が再発見されることもあった。[16] テンプルのてっぺんには巨大なテヌー・ツリーがそびえており、その根っこは建物の内部にまで及んでいた。ハイ・リパブリック時代当時、この寺院はジェダイ・イニシエイトたちの学びの場となっており、コルサントのジェダイ・テンプルから子どもたちが送られてくることもあった。[4] テンプルには子供たちが訓練ドロイドを相手にライトセーバーやフォースの修行を積む訓練場があった。[18]
制作の舞台裏[]
惑星テヌーは子ども向けアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』のために制作され[19]、2023年3月27日に公開された短編アニメ第1作『わかきジェダイのしょうかい』で初めて登場した。[5] テヌーという固有名詞自体は、設定資料集『スター・ウォーズ タイムライン』のプロモーション用に公開されたギャラクシー・マップで初めて判明した。このマップ・ポスターは2022年5月27日に公開・配布されたため、テヌーという星の存在は早い段階から知られていた。[1]
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ ギャラクシー・マップ
- スター・ウォーズ ハイ・リパブリック キャラクター事典
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 SWCC 2022: 7 Things We Learned from the Lucasfilm Publishing Behind the Page Panel - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- ↑ 3.0 3.1 3.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 飛行訓練
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 若きジェダイ
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 5.9 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – わかきジェダイのしょうかい
- ↑ 6.0 6.1 6.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – カイのドロイド・レスキュー
- ↑ 7.0 7.1 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – こねこのぼうけん
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 8.7 8.8 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナブスのために
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 9.7 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ジャンク・ジャイアント
- ↑ 10.0 10.1 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナブスのはなさがし
- ↑ 11.0 11.1 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ジェリーフルーツの行方
- ↑ 12.0 12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 行方不明のペット
- ↑ ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 新しい出会い
- ↑ 14.0 14.1 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – テイバーとのたいけつ
- ↑ 15.0 15.1 15.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナッシュのレース
- ↑ 16.0 16.1 16.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 行方不明の宇宙船
- ↑ ウォルト・ディズニー・スタジオのプレスリリース資料によれば『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』の時系列は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の200年前であるため、『スター・ウォーズ タイムライン』で紹介されている暦に照らし合わせると、年代は232 BBYとなる。
- ↑ 18.0 18.1 18.2 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ヨーダからの任務
- ↑ Young Jedi Adventures Release Date, Billy Dee Williams Joins Star Wars Celebration Europe, and More! スター・ウォーズ公式YouTube チャンネル