トゥース(Toos)は銀河帝国に仕えた男性の下士官である。銀河内戦の初期、彼は帝国軍のデス・スター・バトル・ステーションに配属されていた。0 BBY、YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>がデス・スターのドッキング・ベイ327に収容された時、トゥースはスレイレン中尉と一緒にステーション・コントロール・ウエストで職務に就いており、この古い軽貨物船の性能について2人で意見を交わした。ステーション・コマンダーのパメル・ポールはスケジュールの遅延の原因となっているベイ327を空にするようトゥースたちに命じたが、スレイレンはスキャン・クルーが貨物船内の走査を終えるまでは対応できないと報告した。
ポールがコマンダー・シアードとシフトを交代しようとしていた時、ステーションで警報が鳴り響いた。トゥースとスレイレンは警報の発生源を調べ、監房ブロックAA-23でセンサーやカメラが停止したことを2人のコマンダーに報せた。トゥースはポールの指示のもと監房レベルに連絡を入れ、現地のスタッフから事情を聞き出そうとした。しかしAA-23の人員はプリンセス・レイア・オーガナの救出を試みる侵入者たちによって殺されており、<ファルコン>のハン・ソロ船長がスタッフに扮して通信に応答した。ソロは適当な嘘で異常事態を隠そうとしたがすぐに諦め、通信装置をブラスターで破壊した。その後トゥースはポールの命令に従い1個分隊を監房ブロックへ派遣した。
経歴[]
ステーション・コントロール[]
銀河帝国に仕えた下士官のトゥースは、銀河内戦の初期にデス・スター・バトル・ステーションに配属されていた。[1] 0 BBY当時[2]、トゥースはデス・スターの運用を監督する4つのコントロール・センターのうちの1つ、ステーション・コントロール・ウエストのスタッフを務めていた。[1] デス・スターがトラクター・ビームを使って[2] YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>を捕まえた時も、トゥースはステーション・コマンダー・パメル・ポールのもとで職務に就いていた。軽貨物船はトゥースたちのステーションの管轄下にあるドッキング・ベイ327に収容され、このベイを使用する予定だった全てのトラフィックがドッキング・ベイ328と329に回されることになった。コントロール・コンソールで仕事をしていたトゥースは、“おんぼろ”のYT-1300の性能について隣りに座るスレイレン中尉と意見を交わした。その時コマンダー・ポールが彼らに近づき、ドッキング・ベイ327のスケジュールに7分の遅延が生じている理由の説明を求めた。[1]
スレイレンは、エドモス・カアギー大尉の指揮下にあるスキャン・クルーが今も<ミレニアム・ファルコン>を走査中であるためドッキング・ベイ327を空けることはできないとポールやトゥースに説明した。そのときポールの交代要員であるコマンダー・シアードがステーションに到着したため、ポールはカアギー大尉が作業を終えたら自分ではなくシアードに知らせるよう命じた。トゥースは到着したばかりのシアードのために、コンソールに問題のYT-1300の映像を拡大表示した。その後、コマンダーたちは惑星スカリフに配属されていたというスレイレンの兄弟の宇宙軍設計技師に関する世間話を始めた。[1]
監房ブロックとの通信[]
- 「お前は誰だ? 識別番号は?」
- ―トゥース[出典]
それからしばらくしてコントロール・コンソールで警報が鳴り響き、トゥースは眉をひそめながら一連のスイッチをいじりまわし、モニターの表示を凝視した。トゥースはステーションの保安システムに接続している監視用周波数のダイヤルを回したが原因を究明することができず、コマンダー・ポールからの質問に答えることができなかった。そのときスレイレンが警報の出どころを突き止め、監房ブロックAA-23で全てのセンサー機器が停止したようだと報告した。トゥースもすぐにそれを確認し、カメラも停止していると付け加えた。[1]
ステーション・コントロール・ウエストにいるメンバーは知らなかったが[1]、このとき<ミレニアム・ファルコン>の乗組員たちがデス・スターに囚われているプリンセス・レイア・オーガナを救出するため監房レベルを襲撃し、AA-23の全てのカメラとセンサー機器を破壊していた。[2] トゥースはポールの命令で監房ブロックに通信を入れたが、このブロックには政治犯が収監されているためコム・ユニットが保安モードになっており、現地のスタッフの応答を待つ必要があった。[1]
監房ブロックとの通信回線が繋がり、トゥースが口を開こうとした時[1]、<ミレニアム・ファルコン>の船長であるハン・ソロが彼の言葉を遮った。現地のスタッフに扮したソロは、監房ブロックでは何も異常は発生しておらず、武器が少し故障した以外は何も問題ないと報告した。[2] それを聞いたトゥースは後ろにいるスレイレンを振り返り、彼女が頷いたため、分隊を監房ブロックに派遣するとソロに告げた。しかしソロは大量の放射能漏れが発生しているため危険だと答え、封鎖するまでのあいだ応援をよこす必要はないと語った。このやり取りを聞いていたコマンダー・シアードは監房ブロックの担当将校の名を周囲に尋ね、ポールがデータパッドをチェックしてシャン・チルゼン中尉であることを確認した。[1]
チルゼン中尉のことを知っていたトゥースは通信相手の声の主がチルゼンではないことに気づき、ソロに名前と識別番号を尋ねた。[1] ソロはパニックになり、会話を打ち切って通信装置をブラスター・ライフルで破壊してしまった。[2] ポールはトゥースにシステム・チェックを命じ、スレイレンが放射能漏れが起きていないことを確認すると、保安分隊を派遣してグランドモフ・ウィルハフ・ターキンにも状況を知らせるよう命じた。ターキンはバトル・ステーション全体に厳重警戒態勢を敷いたが[1]、結局<ファルコン>のクルーはオーガナを解放してデス・スターから逃げ去っていった。その後、デス・スターは衛星ヤヴィン4の上空で反乱同盟軍による攻撃を受け、バラバラにふっ飛ばされてしまった。[2]
人物[]
- 「くだらん会話だ。ルーク、お客さんが来るぞ!」
- ―トゥースとの会話を終えたハン・ソロ[出典]
トゥースはYT-1300ラインの軽貨物船をクラシックとして評価しており、スレイレン中尉がこの船を馬鹿にするとショックを受けて舌打ちした。[1]
制作の舞台裏[]
トゥースは1977年5月25日公開の映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に声だけ登場したキャラクターである。映画公開より前に発売された小説版(アラン・ディーン・フォスター著)にもこのキャラクターのセリフが収録されているが、本作は現在レジェンズ作品として扱われている。キャラクターの名前は2017年10月3日に発売されたアンソロジー『ある視点から見た物語』に収録されている短編『終業時刻』(アダム・クリストファー著)で初めて明かされた。
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 (初登場) (台詞または音声のみ)
- 終業時刻—ある視点から見た物語