トゥーング(Toong)は惑星タンド出身の知覚種族である。一般的なヒューマノイド型種族でいうところの胴体が無く、巨大な頭部から手足が生えており、頭頂部には3本のアンテナがあった。トゥーングは極めて憶病な種族として知られ、銀河系との対立を避けて生きていた。しかし中にはベン・クワディナロスのように、種族特有の気質を克服してポッドレーサーのような危険な職業に就くトゥーングもいた。
生態と特徴[]
トゥーングは一風変わった外見の知覚種族で、一般的なヒューマノイド種族でいう胴体に相当する部分が無く、巨大な頭部に手足が生えていた。[5] トゥーングの小さな目と鼻は顔面の上方に集中しており、鼻と口が大きく離れていた。[1] 顔面はダイヤ型で、左右には耳のような突起があった。[2] しかし中には、左右に突起がない丸顔の個体もいた。[3] またトゥーングは頭頂部に3本のアンテナを生やしていた。[5] 彼らの手足は細長く、手の指は5本で、足の指は3本だった。[7] トゥーングの肌の色は個体によってさまざまで、黄色や[1] 黄緑、水色などのバリエーションが存在した。[2] また目の色はオレンジや[1] 茶色などがあった。[3] トゥーングのベン・クワディナロスは身長1.63メートルで[8]、トゥーングとしては小柄だった。[9]
社会と文化[]
トゥーングは謎めいたタンド星系の[8] 惑星[10]、タンドに起源を持っていた。[5] トゥーングは森林ないしジャングルで発展を遂げた種族であり[6]、非常に憶病な性格で知られた。そのため彼らは自分たちの家族だけでの付き合いを好み、銀河系社会との対立を避けていた。しかし一部のトゥーングは生来の気質を克服し、レーサーなどの危険な職に就いた。トゥーングには胴体が無いが[5]、一般的なヒューマノイドが胴体に身に着けるベストやベルトなどの衣類を、手足の付け根の部分に着用することがあった。[3] また顔と手足を覆う一体化したスーツを身に着けるトゥーングもいた。[7]
歴史[]
トゥーングはハイ・リパブリック時代にはすでに銀河社会の一員になっていた。[3] 彼らの姿はアウター・リム・テリトリーの惑星テヌーや[11]、バトゥー[12]、オーバ・ディアといった各地で見かけることができた。[2]
銀河系におけるトゥーング[]
232 BBY[13]、ジェダイ・イニシエイトのカイ・ブライトスターは友人ナッシュ・デュランゴの頼みを引き受け、チェラティン級シャトル<クリムゾン・ファイアホーク>を操縦してデュランゴ・シャトル・サービス社の配達の仕事を手伝った。その際、カイはまず初めに荒野の惑星へ向かい、トゥーング種族の[3] 商人[14] の男性に卵を届けた。[3] またヘイズンの王女であるイナヤは、自作の宇宙船のテスト飛行中に砂漠の惑星に墜落してしまった後、修理部品を手に入れるためトゥーングの商人の店を訪れた。イナヤは商人が修理にてこずっていたサーキット・スラスターを代わりに直し、店の客としてふさわしい整備士としての腕前を証明してみせた。[15]
共和国時代の後期、トゥーングのロア・ケラサクルーナはエアスピーダーのレーサーとして活躍した。ケラサクルーナはドラゴンファイア・エア・ラリーで優勝経験があり、惑星コルサントで開催された第48回大会にも出場した。[16] またトゥーングのベン・クワディナロスは共和国時代後期にポッドレーサー・パイロットとして活動した。[1] 32 BBY[17]、クワディナロスは経験不足であるにも関わらず惑星タトゥイーンで開催されるブーンタ・イヴ・クラシック・ポッドレースに出場した。彼はトゥーングとしては小柄だったが、ブーンタ・イヴの出場レーサーの中では最も背が高かった。[9] 結局、クワディナロスのマシン[1] BT310クワドラは[10] エネルギー・バインダーの故障でスタートラインを切ることすらできず、失格となった。[1] しかしクワディナロスはその後もレーサー稼業を続け、やがてセブルバのライバルと目されるまでになった。[18]
クローン戦争当時、トゥーング種族の労働者たちが犯罪組織パイク・シンジケートのために惑星オーバ・ディアの荷役ドックで働いていた。[2] 19 BBY[17]、トレースとラファ・マルテス姉妹のネビュラ級貨物船<シルヴァー・エンジェル>が荷役ドックに現れた。彼女たちはパイクのマーグ・クリムを欺くためにスパイスの積み荷を必要としており、自分たちは“緊急運搬”のためにやって来たと嘘をついて、トゥーングたちにスパイスの積込みを命じた。トゥーングたちはラファに押し切られて積み込み作業を開始したが、念のためトランドーシャンの現場監督に報告を行った。トランドーシャンはマルテス姉妹が泥棒であることを見抜き、ドックで乱闘が始まった。トゥーングたちは現場監督に加勢したが、1人はトランドーシャンの攻撃の巻き添えを食らい、何人かがトレースにノックアウトされた。現場監督を倒した後、マルテス姉妹は気絶もしくは気絶したふりをするトゥーングたちをドックに残し、<エンジェル>で飛び去って行った。[2]
登場作品[]
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナッシュの忙しい一日
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ジェダイか海賊か
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 秘密の船
- ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – リスのライトセーバー
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (初登場)
- ドゥークー:ジェダイ・ロスト (回想シーン)
- クローン・ウォーズ – クローヴィスの台頭 (ポスターに描かれている)
- クローン・ウォーズ – 再結束
- クローン・ウォーズ – 不良分隊 (ポスターに描かれている)
- スター・ウォーズ 反乱者たち/影の中へ (ポスターに描かれている)
- 反乱者たち – 運命のホロクロン (ポスターに描かれている)
参考資料[]
- Ben Quadinaros - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ:エイリアン・アーカイブ
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- Ben Quadinaros - 公式データバンク
- Toong - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 クローン・ウォーズ – 再結束
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ナッシュの忙しい一日
- ↑ Toong - 公式データバンク
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 スター・ウォーズ:エイリアン・アーカイブ
- ↑ 6.0 6.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 7.0 7.1 Ben Quadinaros - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 8.0 8.1 Ben Quadinaros - 公式データバンク
- ↑ 9.0 9.1 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ 10.0 10.1 スター・ウォーズ/ビークル・クロスセクション完全版
- ↑ ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – ジェダイか海賊か
- ↑ ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – リスのライトセーバー
- ↑ ウォルト・ディズニー・スタジオのプレスリリース資料によれば『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』の時系列は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の200年前であるため、『スター・ウォーズ タイムライン』で紹介されている暦に照らし合わせると、年代は232 BBYとなる。
- ↑ YJA-FF-000551 | All Access Pages | The Walt Disney Studios Media Kits Official Brand Assets
- ↑ ヤング・ジェダイ・アドベンチャー – 秘密の船
- ↑ ドゥークー:ジェダイ・ロスト
- ↑ 17.0 17.1 スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史