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トレード・フェデレーション[1]、通商連合(Trade Federation)は、350 BBYに設立された、極めて強力な銀河共和国の商業ギルドであり貿易カルテル、大企業、そしてロビイング・グループだった。このビジネス組織かつ貿易団体は、それ自身の商業貿易用艦隊を保持していた。
この組織は星系全体とすべての主要貿易ルートを支配するようになり、恐るべき民間軍事勢力を所有した。共和国が晩年に向かうにつれ、この組織は商業に精通したニモーディアンによって支配されるようになっていった。政治的、軍事的、経済的にに脅威たり得る存在となったのは、ナブー封鎖のほんの数十年前であり、ニモーディアンが完全に支配権を掌握したのはナブー封鎖の半年前だった。
19 BBY、トレード・フェデレーションは銀河帝国の形成によって解体および帝国化されたが、0 BBYの帝国元老院の解体まで、公式には解散されなかった。
目次
歴史
クローン戦争以前
350 BBY、ニモーディアンを含む多くの種族によって、トレード・フェデレーションはコロニーズで設立された。やがてトレード・フェデレーションは造船企業およびカルテルになった。彼らの意図はシスの影響を受けており、目標を達成するためにバクトイド・アーマー・ワークショップ社やシ・チャーと取引を行っていた。この組織は当初、ディレクトレイト(理事会)によって支配されていたが、やがて権力を持つヴァイスロイ(総督)へと支配権が移った。
ニモーディアンはトレード・フェデレーション・ディレクトレイトの指導者の中で非常に影響力を持っていたが、33 BBYにヴァイスロイ・ヌート・ガンレイを除く、ディレクトレイトの6人のメンバー全員が殺害されると、フェデレーションはニモーディアンによって独占的に支配されるようになった。ガンレイは、空席を操り人形であるニモーディアンたちで埋めていった。そのうち何人かは、のちのナブーの侵略でシード・シティの支配権を握った占領評議会のメンバーである。
アラリス・プライムが発見された時、ヌート・ガンレイの指揮の下、ドロイド軍団がこの森の衛星に配置され、資源の採取と戦略的な理由から星系に基地を建設し始めた。そのため、彼らは衛星の固有種族であるガンダークと戦った。トレード・フェデレーションがこの月にいることを知らず、ウーキーのアティッチトカックとその息子チューバッカ、そして彼らの友人ショランは、合法的にアラリス・プライムに植民を行っていた。ジェダイの助けもあり、フェデレーションはこの月から撤退することになる。
アラリス・プライムやエッセレス、イオスなどを含むいくつかの惑星で必要な物資を手に入れた後、シスの暗黒卿ダース・シディアスがガンレイに接近し、遠く離れた素朴で反映している惑星、ナブーを、安価で強力なフェデレーションの軍隊を使って封鎖せよと命じた。彼はおそらく、ナブーは共和国の助けを得ることなく、フェデレーションの意思に下ると考えていた。

トレード・フェデレーションは、銀河元老院で自由貿易ゾーンの新しい税制に対して抗議を行っていた。他の惑星に対する大胆な実例になるだろうと考え、ヌート・ガンレイはナブーの貿易を止めるため、この惑星の封鎖を行った。彼はナブーの侵略を指示するダース・シディアスに操られていたのである。トレード・フェデレーションに属していたふたつの種族、カーライトとフィローディは、この封鎖がフェデレーションを破壊に導くと考え、メタセラン・カルテルを創設するため組織から分裂し、クラリン星系からトレード・フェデレーションを追い出した。
ヌート・ガンレイはまた、ジオノーシスの戦いの直前に、トレード・フェデレーション・ドロイド・アーミーを独立星系連合と提携させていた。
トレード・フェデレーションの艦隊は、主に改造されたルクレハルク級バトルシップから構成されていた。倹約家のビジネスマンだったトレード・フェデレーションの理事会は、余計なクレジットを注ぎ込むつもりはなく、膨大な数の商業用の貨物輸送キャリアーを、2マイルの長さで、シールドとターボレーザー、軍事用通信アレーを備えた、恐るべき軍艦へと改造する手段を選んだのである。また、トレード・フェデレーションは大規模な軍隊を作り上げるために、シ・チャーやコリコイドといった多くの種族と手を結んでいた。
それに加え、長く待ち望まれ、利益を生む戦いの事業においても、トレード・フェデレーションの商売は安価な製造を行っていた。ドロイド脳に大金を使う気がなかったトレード・フェデレーションの理事会は、ルクレハルク級ドロイド司令船に搭載される中央制御コンピューターを使った軍隊の管理を開始した。
ナブーの侵略の後、フェデレーションは新型のデストロイヤーやクルーザーで艦隊の多様化に取り組み始め、モジュラー化したコア・シップをコントロール・コアとして使った。さらにパマント・ドックス社は、<インヴィジブル・ハンド>などを始めとする、大量のプロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーをトレード・フェデレーションに提供した。
トレード・フェデレーションを経営していたニモーディアンたちは、その組織内での技能を、ニモーディアやニモーディアンの資産惑星であるケイト・ニモーディア、ディーコ・ニモーディア、そしてコルー・ニモーディアといった惑星における、ハイブ(群れ)や菌類農場の運営で養っていた。
トレード・フェデレーションはかなり大規模の惑星間取引の独占を維持しており、銀河共和国においても、惑星の代表者と同じように元老院で議席を獲得できるほどの権力を握っていた。元老院でこの企業を代表していたのはロット・ドッドだった。
彼らはハイパースペース・ルートにマップを共有せず、厳重に保管しており、貿易路上で支配していた惑星を繋ぎ合わせることが出来た。彼らと同じくらい高い質のマップを保有していたのは、最高議長のオフィスとジェダイだけだった。トレード・フェデレーションは銀河中至る所に保護惑星を所有しており、保護惑星協定の調印式の式場として、頻繁にコア・シップを利用していた。
クローン戦争

クローン戦争終結後、センテペス・フィンドスは止むを得ずフェデレーションの資産を銀河帝国に譲渡した
24 BBYごろ、ドゥークー伯爵は独立星系連合を形成するために、さまざまな星系や企業を連合に引き入れ始めた。ヌート・ガンレイは、ナブーでの大失敗の復讐としてパドメ・アミダラに死をもたらすことを条件に、トレード・フェデレーションの資産を連合の目的のために譲渡することに同意した。しかし、ザム・ウェセルによるアミダラの暗殺計画は失敗に終わり、オビ=ワン・ケノービがもう1人のバウンティ・ハンターを追跡して惑星ジオノーシスへとやって来た。この惑星には、ガンレイを含む独立星系連合のメンバーたちが集まっていた。ケノービは捕えられるが、間もなくアナキン・スカイウォーカーとアミダラがケノービ救出のために現れた。
スカイウォーカーとアミダラも捕まえ、彼らの処刑がアリーナで開かれたが、そこにメイス・ウィンドゥが率いるジェダイの攻撃部隊が登場したことで、ガンレイは狼狽する。ヨーダが大規模なクローン軍団を率いて到着したことで、戦いは戦争となり、独立星系連合と共和国のあいだにクローン戦争が勃発する。トレード・フェデレーションはもう逃げるわけにもいかず、間もなくフェデレーションのドロイドが独立星系連合の大部分を形成することになった。
クローン戦争中、惑星ローシャはトレード・フェデレーションと深い関係を持っていた。
再組織
19 BBY、ダース・ヴェイダ―となったもとジェダイ、アナキン・スカイウォーカーの手によってヌート・ガンレイが殺害されると、トレード・フェデレーションは勢力を失った。ヴァイスロイ・センテペス・フィンドスが非常に短い期間、ケイト・ニモーディアで抵抗運動を行ったが、クローン戦争が終結した日に、銀河帝国との平和協定にサインするようストームトルーパーに強要され、フェデレーションのすべての資産は、銀河帝国建造のためパルパティーンが自由に使用できるようになった(ただし、まだ若干のフェデレーションの抵抗勢力は残っていた)。こうしてフェデレーションは帝国元老院の傀儡政府となってしまった。抵抗勢力の何人かは、2 BBYに反乱同盟軍へと吸収された。0 BBYのヤヴィンの戦いの直前に元老院が解散するまで、フェデレーションの残存勢力は傀儡政府であり続け、その後残った派閥も解体された。
組織

ジオノーシスにおいて、トレード・フェデレーション・ヴァイスロイ・ヌート・ガンレイと、ルーン・ハーコ(右)、ドゥークー(左)
メンバー
バトル・ドロイド
軍隊
スターファイター

- E-STAPドロイド・スターボマー
- E-STAPアドバンスト・ドロイド・スターボマー
- E-STAPシールデッド・ドロイド・スターボマー
- スカラベ級ドロイド・スターファイター
- ヴァルチャー・ドロイド・スターファイター
- アドバンスト・ドロイド・スターファイター
- 軽ドロイド・スターファイター
- トレード・フェデレーション・ドロイド・ボマー
地上用ユニット

- ドロイド・トランスポート・キャリアー
- HAG-M
- HAML
- HHAG-M
- 装甲型強襲用重戦車
- HAG
- ヘビー・シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォーム
- 大型兵員輸送車
- 多目的輸送車
- MVR-3スピーダー・バイク
- ニモーディアン・トレーダー
- OX9労働ドロイド
- シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォーム
- スピーダー・プラットフォーム
- トレード・フェデレーション・パムル
水中用ユニット
- マンタ・ドロイド・サブファイター
- オストラコダ級ガンボート
- OTT
- ミニ=サブ
- サブマリン
- サブ=キャリアー
- パトロール・ボート
- S-AAD
- S-CRS
- S-DST
- S-FRG
- S-HAAD
- S-HCRS
- S-HDST
- S-HFRG
- S-LFRG
空中用ユニット
主力艦

独立星系連合のマーキングをしたルクレハルク級バトルシップ
- ルクレハルク級バトルシップ
- ルクレハルク級コア・シップ
- ルクレハルク級クルーザー
- ルクレハルク級デストロイヤー
- ルクレハルク級ドロイド司令船
- プロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤー
- トレード・フェデレーション・クルーザー(第二次ロクの戦い)
- トレード・フェデレーション・ミサイル・フリゲート
サポート・クラフト
- C-9979着陸船
- ルクレハルク級LH-3010貨物船
- ルクレハルク級LH-3210貨物船
- ルクレハルク級タンカー
- ニモーディアン・トランスポート
- シーシピード級トランスポート・シャトル
- トレード・フェデレーション・バクタ・シップ
- トレード・フェデレーション・カーゴ・ハウラー
- トレード・フェデレーション・ドロップシップ
- トレード・フェデレーション・エスコート・クルーザー
- トレード・フェデレーション・フレイター
- トレード・フェデレーション・ガンシップ
- トレード・フェデレーション・シップ
- トレード・フェデレーション・シャトル
- トレード・フェデレーション・スーパーフレイター
- トレード・フェデレーション・トランスポート
- ドロック級ボーディング・シップ
支配惑星
提携企業
- バクトイド・アーマー・ワークショップ社
- コリコイド・クリエーション・ネスト
- ドーヴァラ炭鉱社
- ホーシュ=ケッセル・ドライブ社
- タッグ社
- テクノ・ユニオン
- ヴィラクソ・インダストリーズ社
- コマース・ギルド
- コーポレート・アライアンス
- インターギャラクティック銀行グループ
登場エピソード
このリストは不完全です。
非正史作品での登場
- LEGO Star Wars: Episode I The Phantom Menace
- LEGO Star Wars: The Video Game
- レゴ スター・ウォーズ
- LEGO Star Wars: Darth Maul's Mission
- LEGO Star Wars: The Complete Saga
- Junkheap Hero
- LEGO Star Wars III: The Clone Wars
参考資料
脚注
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版』に基づく。