- 「進撃するなら援護が必要です。部下たちは消耗しています」
- ―ドゥーム[出典]
ドゥーム(Doom)は双子のジェダイ将軍ティプリーとティプラーに仕えたクローン・コマンダーのニックネーム。共和国グランド・アーミーの兵士としてクローン戦争に参加した。戦争の終盤、コマンダー・ドゥームはリンゴ・ヴィンダの戦場へ派遣され、惑星の軌道を取り囲む宇宙ステーションでバトル・ドロイド軍団と戦った。ドゥームたちはジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカー将軍率いる第501軍団と協力し、トレンチ提督指揮下の分離主義勢力を司令センターの手前まで追いつめた。しかし、行動抑制バイオチップの故障で正気を失ったクローン・トルーパーのタップがティプラー将軍を殺害する事件が起き、ドゥームの部隊は目前に迫っていた勝利を諦め、撤退を強いられた。
経歴[]
- 「ついてきて!」
- ―ドゥームと部下のクローン兵に対し、ティプラー[出典]
他のクローン・トルーパーと同様、“ドゥーム”も賞金稼ぎジャンゴ・フェットのクローンとして惑星カミーノに生まれた。ドゥームはやがてクローン・トルーパー・コマンダーの階級を与えられ、共和国グランド・アーミーの将校として他のクローン兵士の指揮を執った。ジオノーシスにおける戦闘をきっかけにクローン戦争が勃発すると、ドゥームはミキアン種族の双子のジェダイ・マスター、ティプラーとティプリー将軍に付き従い、分離主義勢力のドロイド軍と戦った。彼の指揮下の部隊は緑色のマーキングが施された装甲服を着用した。
戦争中、ドゥーム、ティプラー、ティプリーは長期にわたる激戦が繰り広げられていた惑星リンゴ・ヴィンダへ派遣され、軌道の宇宙ステーションでトレンチ提督指揮下のバトル・ドロイド部隊と交戦した。彼らはジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカー将軍や第501軍団と力を合わせ、膠着状態の打破を試みた。BXシリーズ・ドロイド・コマンドーやドロイデカに苦しめられながらも、3人のジェダイに率いられた共和国軍は宇宙ステーションの通信センターを制圧したが、ドゥームの隊は消耗が激しく、作戦を続行するには別の隊からの支援が必要だった。トレンチ提督の増援部隊が到着する前に決着をつけたいと考えていたスカイウォーカーは、自分の部下のARCトルーパーCT-5555(ファイヴス)、クローン・トルーパーCT-5385(タップ)と10名の精鋭をドゥームの部隊に回し、3隊による進撃を開始する。
ティプラー、ティプリー、スカイウォーカーの3隊はほとんど同時に敵司令センターの手前にある広々とした空間で合流し、分離主義勢力のB1バトル・ドロイド、DSD1ドワーフ・スパイダー・ドロイド、B2スーパー・ロケット・トルーパーの大軍と戦った。彼らはトレンチ提督の防衛部隊を圧倒したが、勝利まであと一歩というところで、精神錯乱状態に陥ったタップがティプラー将軍を背後から射殺した。共和国の前線は混乱し、ドゥームの隊は新しく現れた数体のドロイデカによって押し返される。ファイヴスがタップを取り押さえると、共和国軍はスカイウォーカーの命令で止む無くいったん退却し、通信センターで再合流した。タップの異常行動は、脳内に埋め込まれた行動抑制バイオチップが故障し、ジェダイ抹殺を命じる緊急指令“クローン・プロトコル66”が誤作動したことによって引き起こされたものだった。しかし事件の真相はシスの暗黒卿によって巧妙に隠蔽され、ドゥームの上官を死に追いやった原因は闇に包まれたままとなった。
人物[]
- 「デストロイヤーだ!」
- ―ドゥーム[出典]
コマンダー・ドゥームは熟練した戦闘員で、銀河共和国に忠実な兵士として訓練を受けた。ドゥームは作戦のリスクを正確に把握し、自分の部下が消耗していると判断すれば、躊躇うことなく援軍を要請した。また、彼は戦いにおける引き際も心得ていた。ドゥームとマスター・ティプラーは戦闘時に互いをカバーし合い、効率的にドロイドの敵を排除した。ティプラーがタップによって殺された後、ドゥームはジェダイの上官の死を悲しんだ。
装備[]
ドゥームはフェーズIIクローン・トルーパー・アーマーを着用し、腰にカーマをつけていた。彼のヘルメットにはバイザーを覆うつばがあり、アンテナとフラッシュライトが取り付けられていた。リンゴ・ヴィンダの戦いに参加した頃、彼の装甲服は度重なる戦闘で傷だらけになっていた。彼の装甲服はほぼ全身が緑色に塗装され、腕とすねの部分は白く、左肩のパッドは黄色だった。カーマには黄色のストライプ模様が入っており、ヘルメットと胸部プレートには所属部隊を象徴する黄色い三角形のシンボルマークが描かれていた。ドゥームは戦闘時に2丁のDC-17ハンド・ブラスターを使用した。彼は腰の左右にブラスター・ピストルを収めるホルスターを下げていた。