ドライアックス(Dryax)は惑星ウェイランドのジャングルに生息したヒューマノイド型の巨大な捕食動物。暗闇で赤く光る目と、オオカミのような特徴を備えた。銀河帝国はドライアックスを始めとする危険な獣をタンティス基地から遠ざけるため、ラーカ・ハウンドを番犬として飼育していた。18 BBY頃、クローンのオメガとクロスヘアーはタンティスから逃げる途中で野生のドライアックスと遭遇した。しかしラーカ・ハウンドの群れがドライアックスに襲い掛かっため、2人は無事に逃げ切ることができた。のちにオメガが再びタンティスの囚人になった後、彼女を救うためウェイランドにやってきたバッド・バッチは、基地周辺のジャングルでドライアックスと遭遇した。
特徴[]

ドライアックス
ドライアックスは惑星ウェイランドのジャングルを徘徊した[1]、オオカミのような特徴を備えた巨大なヒューマノイド型の[3] 捕食動物である。[1] 4本の[2] 長い[3] 手足の先に、5本の長く鋭い爪を備えていた。ドライアックスは四つん這いになって移動したが、後ろ足だけで立ち上がることもできた。[2] ドライアックスの全高は3.2メートルで、全長は4.4メートルに達した。[1]
ドライアックスは滑らかな灰色の皮膚を持ち、背中の部分と後頭部は厚く緑茶色の毛に覆われていた。ドライアックスの顔には暗闇で赤く輝く2つの目、広い鼻があり、口には鋭い牙が並んでいた。ドライアックスはジャングルに響く低い唸り声を発し[2]、鋭い爪とその巨体によって、たった一匹でも強力な敵となった。[1]
歴史[]
- 「撃て!早く!」
「だめだ。ブラスターの銃声でここにいるとバレる」
「バレる前にあいつに食い殺されるぞ」 - ―エドモン・ランパートとハンター[出典]

オメガとクロスヘアーの前に姿を現したドライアックス
帝国時代初頭、ドライアックスはタンティス山周辺に広がるジャングルを徘徊していた。[2] タンティス山には、ドクター・ロイス・ヘムロック率いる銀河帝国の秘密研究施設タンティス基地が存在した。[4] 帝国はドライアックスを始めとする危険な生き物を基地から遠ざけるため[1]、ラーカ・ハウンドの群れを猟犬として飼育していた。しかし最も強力なハウンドですら、敷地の壁の外の敵には苦戦すると言われていた。ウェイランドでは、ジャングルに生息する獣が大きな脅威とみなされており、ドクター・ヘムロックは誤って敷地の外に出てしまった者はその時点で死んだも同然とみなしていた。[4]
18 BBY頃、タンティス基地から脱出したクローンのクロスヘアーとオメガは、セクター4に墜落したニュー級攻撃輸送シャトルの残骸へ向かう途中で、1匹のドライアックスと遭遇した。この獣はゆっくりと姿を現すと、大きな唸り声をあげ、クロスヘアーとオメガに迫ろうとした。クロスヘアーはDC-15Aブラスター・カービンを構えて警戒したが、ドライアックスが一歩も踏み出さないうちに、帝国が逃亡者を追うために放ったラーカ・ハウンドの群れがドライアックスに襲い掛かった。オメガとクロスヘアーはそのすきに逃げ出し、シャトル135の残骸にたどり着くことができた。一方、ドライアックスは体に噛みついてきたラーカを叩き落し、次々と迫りくる猟犬たちを撃退していった。[2]

ドライアックスと遭遇したバッド・バッチ
のちにオメガが再び帝国に捕まった後、バッド・バッチのハンター、レッカー、クロスヘアー、そして彼らに協力を強いられたエドモン・ランパート元帝国軍中将が彼女を救出するためウェイランドに侵入した。帝国軍のTKストームトルーパーによる捜索をかわしながら、彼らはタンティス基地を目指しながらジャングルを進んだ。一行が崖に出くわし、どうやって進むか話し合い始めたとき、ランパートは近くの壁にもたれて一息ついた。しかしその壁は岩ではなく、ドライアックスの背中だった。[5]
ランパートが違和感に気付いた直後、ドライアックスも彼に気付いてゆっくりと立ち上がった。ランパートは獣から離れると、バッド・バッチに撃つよう命じたが、ハンターは帝国軍に居場所を知られることを懸念して撃たなかった。ランパートは単独で遠くへ逃げ去っていき、ハンターとクロスヘアー、レッカーはそれぞれバイブロブレード、スナイパー・ライフル、格闘でドライアックスと戦った。バッド・バッチはドライアックスが2本の木の間に挟まって身動きが取れなくなったすきに距離をとり、再び追ってきたドライアックスがTKトルーパーを襲うあいだに逃げ出すことができた。しかしレッカーはこのクリーチャーとの戦闘で負傷し[5]、オメガ救出作戦のあいだも痛みに苦しむことになった。[6] またひとりで逃げ出したランパートは、帝国のパトロール隊に見つかって捕まった。[5]
制作の舞台裏[]
ドライアックスは2024年2月21日に公開されたTVシリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン3第3話『タンティスの影』で初めて登場したクリーチャーである。[2] クリント・フェルカーがドライアックスのコンセプト・アートを手掛けた。製作初期段階では、このクリーチャーは「巨大なクマ/パンサーに似たクリーチャー」と表現されていた。[7]
登場作品[]
参考資料[]
"Shadows of Tantiss" Episode Guide | Star Wars The Bad Batch - StarWars.com (アーカイブ)
Wayland - 公式データバンク
Dryax - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7
Dryax - 公式データバンク
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09
バッド・バッチ – タンティスの影
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3
バッド・バッチ – タンティスの影 (Disney+ 音声解説)
- ↑ 4.0 4.1
バッド・バッチ – 囚人
- ↑ 5.0 5.1 5.2
バッド・バッチ – 敵陣へ
- ↑
バッド・バッチ – 援軍の到着
- ↑
"Shadows of Tantiss" Episode Guide | Star Wars The Bad Batch - StarWars.com (アーカイブ)